合不合判定テストを終えて
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
担当生徒が学校行事でお休みのため、2日連続投稿です。
さて、先日1回合不合判定テストが終了し、明後日は首都圏模試の1回目が開催されます。
6年生のお子さんを持つ親御さんは目の前に突き付けられる結果に、一喜一憂しがちがとは思いますが、禁物です。
実際、昨年私共が担当したご家庭も第1回の合不合判定テストは満足のいく結果ではありませんでしたが、最終的に第一志望合格を果たしています。
テストで結果が残せない原因は様々ありますが、下記の通りです。
①テスト形式に慣れていない
仕事も一緒です。慣れない仕事や新天地で即結果を残すことは大変難しいことです。
人生経験の浅い小学生であれば、なおさらです。今結果が残せないのは、問題の見極めや時間配分に慣れていないことにより、持っている実力が十分に発揮できていないということです。
どうしても結果が出ないと、勉強法が間違っていたのではないかということを考えがちですが、そうでないケースも多々あります。その第一理由がテスト形式に慣れていないということです。
テストを迎える前に、戦略を立てて送り出しましょう。国語で言えば、時間配分。試験時間から〇分が経過していたら次の問題に行くこと、算数は最後の大問〇つは思い切って捨て、見直しも含めて残った問題に50分すべてを注ぐこと等…
これを行うだけでも点数は変わります。
②雰囲気にのまれる
これは難しい問題ですが、これに慣れることこそ、模試を受験する意義だと思っています。
家で行うと誘惑も多く、なかなか本番同様の雰囲気を作り出すことは難しいです。
会議室などのスペースを活用し、本番の時間同様にテスト形式で過去問を解くなども過去には提案しました。
ぜひ、お試し下さい。
③練習量の不足
ここからは日ごろの家庭学習のやり方に改善を促すという視点で記します。
まず、日ごろから時間計測をしながらのトレーニングが不足しているという事も原因として考えられます。
計算トレーニングなどの基礎的な学習から、日ごろ出されている宿題まですべてを時間計測しながら行うことで改善をはかれます。
テストが時間無制限、満点を目指す戦いであればこうしたトレーニングは全く不要ですが、そんな入試はどこにも存在しません。
したがって、時間計測をしながらタスクをこなすトレーニングを積んでいきましょう。
読解は1題20分、計算は1問1分等、意識しながら行っていきましょう。
④基礎学習の甘さ
今回の合不合テストもそうですが、確かに平均点は低く、1回にしては難しかったのは事実です。ところが、問題をよくよく精査してみると、算数は基本問題のみで平均点には達するような問題構成になっています。ここから上を目指すのならば、練習問題に手をつけることも確かに重要です。
しかし、基本問題を見た瞬間に手が動くくらいになり、練習問題へという話です。
少なくとも夏までは基本を忠実にこなし、苦手な単元を作らないことに主眼を置き、学習を進めていきましょう。
焦る気持ちはわかります。不安になる気持ちもわかります。しかし、時間は戻せないですし、結果で責めても何も生まれません。
結果が悪かった時こそ、大人の腕の見せ所です。次の模試に向けて、また歩みを進めていきましょう。