モチベーションアップこそ、中学受験のカギ①
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
業務が立て込んでおり、長らくブログの更新が滞っていました。
タカベルの授業・オンライン面談をはじめとし、10月の法人登記に向けた打ち合わせ、12月のつづき塾オープンに向けた会議、研修と人生で最もといってよい多忙の毎日を過ごしています。
さて、本日はGWが終わった直後に低下傾向が顕著なモチベーションについて記したいと思います。
中学受験はまだまだ心身ともに未成熟な小学生が行うという点に最大の難しさがあります。
大学受験であればなりたい職業が明確化していることが多いため、それが何よりも学習モチベーションにつながります。
高校受験であれば部活と勉強の両立という難しさはありますが、子どもにとっての息抜きの場である部活という逃げ場が用意されています。
一方、昨今の中学受験は勉強一辺倒、それもまだまだ将来に向けてどうこうというモチベーションが向かない小学生が行う点に最大の難しさがあると思います。親御さんが一生懸命になっても、お子さんはどこ吹く風。こうした現象が多々発生することで、親子喧嘩や反発が発生し、事態は悪くなっていくという具合です。
ところが、試験会場に親御さんも我々指導者もついていくことはできません。戦うのは子どもですし、今までやってきたことが結果として返ってきます。
こうした視点で考えると、お子さんのモチベーションをいかに高めながら、中学受験を乗り切っていけるのかがポイントと言えると思います。
では、具体的にお子さんのモチベーションを高める方法にはいかなるものがあるのでしょうか。
① 結果は評価しない。プロセスを評価する。
よい結果が返ってきたときは子どももうれしいものです。そして、よい結果が返ってきたときは往々にしてモチベーションも高いものです。こうしたときにほめても、あまり効果をなしません。
重要な点は結果が芳しくなかった時。ここが大人の腕の見せ所です。結果が悪かった時には親子共々落ち込むものです。そこで感情的になっても、一切事態の解決にはつながりません。頑張った結果が返ってこなかったことは、子どもも子どもなりに傷ついているのです。ここは励ましに尽きます。
しかし、大人も人間ですから感情があります。結果が悪かった時に励ますということはなかなか難しいかと思います。
そこで、思い切って「結果では評価しない」という心持ちをご提案いたします。
結果が悪かったのは「自分のマネジメントに何か足りなかったところがあったから。次のテストに向けて、我が子のモチベーションをどうやったら上げあれるか、この状況を楽しむぞ。」という心持ちが大切であると思います。
結果で責めてしまう親子喧嘩というのはある意味、親御さんも子どもと同じ土俵で戦ってしまっている状態です。これではうまくいきません。親御さんは子どもを正しい方向に導くという視点で、お子さんと接することが極めて重要なのです。
そうした時に、結果で子どもを評価してしまうと、親御さんが苦しくなります。良いときには褒められますが、悪いときには褒められなくなるからです。
そこで、日ごろからプロセスを評価してあげることが重要です。「昨日よりも音読が早くなった」「昨日よりも1分起床時間が早くなった」「心なしか、字がきれいになった」昨日よりも今日、お子さんができたな。上達したな。と思う点を評価し、言葉にしてあげることが重要です。
ほめられてうれしくない人はいません。そして、ほめることは場が温かい雰囲気になり、子どもも安心して学習に臨める環境になります。1日5ほめを意識し、お子さんと接してあげてください。
現在、つづき塾の研修を行っていますが、つづき塾は1回の授業で100問の発問を目指した授業づくりを心掛けています。これはなぜかというと、理解度を高めるという視点よりも「子どもをほめるチャンスを作る」ためです。
自己肯定感が人を動かす。大人でもそうですが、自分に自信が持てない人は様々な局面で行動に移すことができません。自分に自信がある人は行動力につながります。
中学受験はその先の長い人生に「つづく」能力の育成の観点も非常に重要であると考えています。結果が悪かった時こそ、大人の腕の見せ所です。つらいとは思いますが、この状況を楽しみましょう。
②へつづく…