受験で最も重要な科目は…
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
本日は日ごろコンサルティングと学習指導をしていて、最も重要な科目という視点で一筆記したいと思います。
私が中学受験をしてきたころから現在に至るまで、受験には「算数を制する者は受験を制す」という格言があります。
これは全くその通りであると思いますし、算数ができなければ圧倒的な差となってしまうことは確かです。
ところが、最近私はこの格言は難関校において通ずる格言であると考えるようになりました。
四谷偏差50を下回るお子さんにおいては、国語こそ最も重要な科目であると思います。
難関校水準に達しているお子さんとそうでないお子さんの違いを見た時に、算数を解くときの姿勢に大きく違いがみられることが分かりました。
難関校水準のお子さんは、算数の問題を見たと同時にペンがすでに動いています。一方、そうでないお子さんはペンが止まってしまいます。
この違いは何に起因しているのか。
もちろん、公式がしっかりと頭に入っているか、解法が身についているかなどの要素もありますが、これらはすべて頭に入っていることを前提に記すと、
その答えが、「国語力」であると思います。
算数という科目は文章を数式化する作業です。ということは、数式化の前に必ず問題文を読むという作業がワンクッション挟まれます。
文章の内容を理解する→聞かれていることを理解する→聞かれていることに必要な要素を文章の中から探し、数式化する。
この論理的なプロセスは、国語の読解問題を解くときのそれと極めて似ています。
国語も本文を読み込み、問題で聞かれていることを理解したうえで本文中からヒントを探し、選択問題や抜き出し問題、記述問題に解答します。
国語の苦手なお子さんは、「筆者の主張に近い選択肢はどれですか」と聞かれているのに、あたりをつけず、闇雲に一から本文を読み返して探そうとします。
本文中に答えが書いている国語でこうした状況だと、これに加えて計算力や解法の蓄積が求められる算数の初見の文章問題には太刀打ちができなくなってしまいます。
したがって、算数の基本問題はできるのだけど、より一段階上にいけないお子様こそ、国語の強化が必須であると考えます。
タカベルの学習コンサルティングでも国語の重要性と勉強法を親御さんに日々説いています。また、つづき塾では代表高畑が国語をすべて受け持ち、国語を徹底強化し、算数はきめ細かいフォロー体制で短期間の中学受験完成を目指していきます。
国語は一度読んだことのある文章はでないので、どうしても学習が後回しになりがちです。
クラスに拘った勉強を取るのであれば、国語は後回しになることも理解できますが、こうした積み重ねが後々になって大きく響いてくることもまた事実。
急がば回れです。国語の強化から一歩を踏み出してみましょう。