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2021年11月の記事:ブログ

学年ごとの学習習慣

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今回は学年ごとの学習習慣について、言及したいと思います。

 

といいますのも、担当させていただいている5年生のご家庭に手放し学習を提案したところ、1か月で偏差値が7アップしたという事例が舞い込んできたからです。(親御さんにはブログでの公表に同意を得ています)

 

このご家庭は本人のモチベーション低下や、それに伴う親子喧嘩が後を絶たず、4年生の秋ごろからオススメプランにてお申込みを頂いていました。

 

この間、親御さんに対してはモチベーションをアップさせる術やスケジューリングを提案し、5年生2月より、大手塾から大手塾へと転塾をしました。

 

転塾を行ってからというものの、もともと力のあったお子さんでしたので、入塾してから早い段階で上位クラスに浮上することができました。

 

当然、この間もモチベーションの波は激しく、授業(5年生から家庭教師のお申込み)の中でも時折、中学受験の意義や中学校で待っている明るい未来を展望させながら、モチベーションが高まる方策を繰り出し続けてまいりました。

 

そして、5年生前期の総まとめ、志望校判定テストで偏差値60をマーク。

 

順風満帆な中学受験後半戦を迎えられると思った矢先、9月から学習の抽象度が増し、モチベーションは再度低下。

親御さんも手が付けられないほど、やる気を失っていたようでした。

 

親御さんが学習にコミットしたものの、偏差値は53前半に下降。

 

そんな最中に、モチベーションアップに関するご相談をいただきました。

 

そこでご提案させていただいたのが、「1か月、親御さんは一切口出しをせず、本人のやりたい計画で学習を行わせましょう。その代わり、次回の組み分け偏差値がさらに低下した場合は、口出しを受け入れることを条件にしてください。」と申し上げました。

 

やらされ勉強感が随所に現れていたため、これを払拭しなければ次回の組み分けだけではなく、学習嫌いが進み、今後の中学受験にも大きく影響を及ぼすと感じたため、学習の自由度を上げる選択をしました。

 

しかし、ある意味ビジネスなどの交渉事と同じく、要求を一方的に飲むわけにはいきません。自制心が高い子は勉強できますが、多くのお子さんは条件を出さなければ、学習から逃げてしまいます。そこで、結果という要素を条件として加えました。

 

もちろん、この間にも親御さんは言いたいのだけど、言えないストレスと戦っていました。しかし、1か月間介入をしないことを守っていただき、偏差値を59台まで戻すことに成功しました。

 

この事例や他のご家庭での実践を通して、私なりの理想的な学習環境モデルを記したいと思います。(新4年2月入塾をモデル)

 

1、4年生

 

4年生は入塾したてで、多くの子どもは学習習慣が定着できていない時期です。この時期はスケジュール立てや学習の面倒は親御さんがコミットして、行うとよいように感じます。ある意味、二人三脚で歩んでいくイメージです。まだまだ素直で塾に慣れていないこの時期は、親御さんが主導で進めると効果的に感じます。しかし、主導で進めるのですが、勉強嫌いにならないことには十分留意が必要です。

シールなどを活用し、学習は楽しい。また、ほめられることでの成功体験を多く積ませることで、勉強に対する自己肯定感を高めることに主眼を当てましょう。

 

2、5年生前半

 

5年生前半は、徐々に手を離していくことを意識します。自我が芽生え、自立や反抗が生まれてくる5年後期を見据えて、あらかじめ手を打っておきます。最初の段階では、1日のタスクだけを示しておき、1日のいつやるかは本人に選択させる。

第二段階では、1週間のタスクを示しておき、1週間のうちのいつやるかは本人に選択させる。

この作業を5年生前半のうちに定着できておくと、後が楽です。

学習に対するかかわり方は、4年生の時とは異なり、「困ったら、声をかけて。みるから。」等の声掛けがよろしいかと思います。

家庭内テストやチェックを通して、確認をする側に回れるとよいかと思います。この確認作業は絶対に怠ってはいけません。

 

3、5年生後半

 

発達段階にもよりますが、5年生後半は手離せると最高です。

次回の組み分けテストに向けた目標を話し合い、その1か月のスケジュールを提出させる。

学習面に対するかかわり方は5年生前半と同様、困ってたら助けるスタンスでよいかと思います。

5年生前半の時よりも、スパンを長くとり、確固たる目標を設定し、手離しで毎日を進める。これがよろしいかと思います。

目標が未達、もしくは下がったら介入を受け入れるなどの約束事は設けておきましょう。

 

4、6年生

 

5年生のうちに自立的学習習慣が身についていれば、6年生は周りの雰囲気も伴い、かなり楽に進められます。

親御さんは目に見えないプレッシャーと戦う受験生に対してのモチベーターでありましょう。

また、この時期はインプットが終了しているため、その子にあった副教材のチョイスや、宿題や塾のカリキュラムを崩す勇気も必要になります。

特別講習の提案等もありますが、ここの目利きや今一番必要なことを選び抜く、確固たる信念が必要になります。

学習面に対する関わりというより、俯瞰してみる役割が重要であると考えます。

 

ここだけでは語り切れないほど、中学受験の親御さんのかかわり方は奥が深いです。

しかし、中学受験は自立的・自律的学習習慣を身に着けさせることに大きな意義があると考えます。

 

この視点にたてば、オススメプランのサービス内容を見直すべきかと思う、今日この頃です。

 

 

2021年11月16日 13:26

読解は一朝一夕ならず

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

依然として、国語に関するご相談が多くありましたので、本日は国語について記していきたいと思います。

 

まず、何も手を施してこなかった子が急激に国語が伸びることはありません。

 

本当に、毎日の少しずつの積み重ねが重要な科目となります。

 

タカベルの家庭教師で国語を指導する場合、少なくとも4・5年生は問題を解けるようになることはさほど重きを置いていません。

 

同じ問題は二度と出題されないことに加え、その問題が解けても初見の問題で解けるようになるとは限らないからです。

 

私共は文章を解く上での下ごしらえに重きを置いて、指導をしています。

 

まず、音読をさせます。

 

これは、その子の語彙量が一目瞭然で分かるためです。

 

読みにつまるところは間違いなく、その子が知らない言葉です。これをあぶりだすことによって、語彙量を増やしていきます。

 

音読を子どもにさせないと、これを見破ることはできません。

 

次に、口頭で要旨を確認します。

 

「この話はどういう話?」

「テーマは何?」

「誰と誰が登場して、どういう心情になっているの?」等々…

 

質問のシャワーを浴びせます。

 

ここまでで、第一段階。

 

つぎに、線引きのポイントを指導します。

 

よくある小学生の特徴が、線引きをすることの必要性や意味が理解できないというケース。

 

国語に困って、申し込みをされる子の多くが線引きをしてきた習慣がありません。

また、算数は得意なんだけど、国語ができないから難関校が難しいという子もいます。

 

そんな子にやるのが、1~2年後に読む入試問題をあえて見せること。

多くの子はその長さに圧倒されます。

 

「どう?長いよね」「一から読み返して答えを探している時間ってある?」

「だから、線を引かないといけないというのはこういうことなんだよ」

 

国語に限らず、望ましい行動をとらせたければ、見通しを示すことです。

自分が受験をするうえで身につけなければならない能力であることが分かると、子どもは行動をします。

 

ここから、線引きの指導が始まります。

 

これが終わってもまだ問題には移りません。(気を持たす指導者ですよね…)

 

段落・場面ごとに小見出しや20字程度の要約を行わせます。

 

国語は「読む・話す・聞く・書く」の4技能を問う科目です。

 

音読で読ませ、要旨確認で話させ、線引きのポイントを聞かせただけでは、書く作業が抜けています。

 

しかし、書くということは国語が苦手な子どもにとって、最もハードルの高い作業。

 

いきなり書けといっても、不可能です。

 

であるからこそ、前段階で十分におぜん立てをしてからでないと、書けません。なので、この作業は一番最後に持ってきます。

 

ここまでできて、ようやく問題に移行します。

 

国語の成績が安定しないのは宿題をやって終わりになっていることに原因があります。

 

宿題でやった文章が問題になって出てくることはほとんどありませんし、解いて終わりになることほど無意味な時間はありません。

 

こうした地道な作業が、国語の成績の安定化や6年になったら急に下がる問題の解消につながります。

 

また、よく読書という意見も耳にしますが、これもやらされ勉強では意味をなしません。

 

強制的に読書をさせても、国語の成績には全く効果を及ぼしません。

 

そこで、提案しているのが、予習シリーズ等で一回読んだことのある文章の続編を読んでみること。

 

毎日10分程度、親子で一緒に読む時間を作ってみてもよいかもしれませんね。

 

国語は学習したことが問われない分、他の科目よりも成績が伸びづらいことは事実であると思います。

 

しかし、どんな文章でも国語という科目は、文章中に答えが書かれている、簡単な科目であるとも思います。

 

簡単であるからこそ、奥が深い。

 

指導者の力量が試されるので、やりがいは多いです。

 

ぜひ、実践してみてください。

 

 

 

 

 

 

2021年11月15日 12:15

モチベーションこそ、中学受験のカギ

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今日は合不合、組み分けと各学年でテストですね。晴天に恵まれ、よかったと思います。

 

昨日のブログ記事において、現在の中学受験に関する問題点を記しました。

 

今回は子どものモチベーションに大きく影響する、親御さんのかかわり方について記したいと思います。

 

昨日の記事で焦りから、ついついマイナス言葉を発してしまうという点に言及いたしました。

 

この気持ち、大変よく理解できます。

 

しかし、現状はよくなるどころか、悪くなる一方。

 

こうしたときは、下記の点を心掛け、接するとよいかと思います。

 

ポイント1、1か月後のテストを目標に、スケジュール立てを自分で行わせ、実行させる。(任せる)

 

特に高学年になると、親御さんの学習への介入を過度に嫌うようになります。

お子さんにすべてを任せることは不安になるかもしれませんが、まずは任せましょう。

 

仕事も同様かと思います。上司から振られる仕事を淡々とこなすよりも、自分で企画・立案した仕事を行う方がモチベーションが高まるかと思います。勇気のいることかもしれませんが、お子さんを信じましょう。

 

その際に、「今回は次のテストに向けて自分で策定してごらん。お母さんもお父さんも何も口出ししないよ。だけど、次のテストで結果が下がったら、アドバイスはさせてね。」このような形が良いと思います。

 

教材の準備やコピー等の協力は惜しまずに行いましょう。

 

ポイント2、とにかく褒める

 

まず、大前提として成績を上げたくないと思っている子どもはいません。

みんな上げたいと思っています。

ですが、行動を起こせないのです。

 

それは、なぜか。失敗が怖いのです。

 

人間が行動を躊躇する原因は、過去に失敗したという経験に起因します。

「宿題をやっても分からなかった」

「テストでいい結果が得られなかった」

「周りにどんどん差をつけられている」等々…

 

こうした今までの負の経験が行動を躊躇させる原因となっています。

 

そうした時には、親御さんが前向きな言葉で背中を押してあげる必要があります。

 

とにかくポジティブに、頑張ればできるということを刷り込んでいくしかありません。

 

危機感を煽られて冷静に行動ができる子どもはほとんどいません。

 

「これだけ頑張ったんだから、大丈夫だよ。」→プロセスを評価する

「昨日よりも、音読がすらすら読めるようになったね。」→昨日の自分と比較して、成長している実感を感じさせる。

「もっと早く取り組めるようになると、成績アップ間違いなしだね」→行動を起こせば変わることができると実感させる。

「すごい楽しい中学校生活が待っているんだよ」→明るい未来・将来を展望させてあげる。

 

とにかく、褒め、プラスの言葉を発し続けましょう。

これは、モチベーションがある6年生の今の時期にも有効です。

 

子どもは初の大舞台を前に、今大変に緊張していますし、不安を感じています。

 

そうした時に背中を押してあげ、最大の味方でいてあげられるのは親御さんだけです。

 

今日の各種のテスト、思うところは様々かと思います。

 

ですが、帰ったらまずはねぎらい、励まし、おいしい料理でもてなし、前向きに次の目標に向かわせましょう。

2021年11月14日 15:16

5年生の悩み

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、毎年のことではありますが、5年生の苦戦が各所で見受けられます。

 

その原因は主に下記の点にあると感じています。

 

①比の使いこなし方が分からなくなっている→内容も難解になっている

 

②理科の計算単元の登場

 

③読解学習の積み重ねの差が成績に表れてきた

 

④反抗期が本格化し、①~③の要素も伴い、学習モチベーションが上がらなくなってきた

 

こうした原因が積み重なり、親御喧嘩が発生し、転塾・退塾が検討なされるというのも毎年この時期の傾向です。

 

こんなことを申し上げると身もふたもないかもしれませんが、第一の目標は「なんとか耐える」ことです。

 

今まで応用問題までできていたのにできなくなった…

今まで練習問題までできていたのにできなくなった…

社会の学習に捻出する時間がない…

 

こうした時には、問題のレベルを下げましょう。算数と理科だけ何とか食らいつき、社会は後回しにするという勇気を持ちましょう。

 

今つらく感じるのは、はじめて習った単元に対する抵抗感と慣れていないことに原因があります。

 

また、算数と理科は中学受験で最もと言ってもいいほど重要な範囲を学習しているのがこの時期です。

 

重要ということは6年生でもまた必ず登場します。現段階で難しい問題が解けていることが重要なのではなく、入試本番に解けることが重要。その視点に立てば、今やるべきことは新出単元の「原理・原則」の理解の徹底です。

 

毎年、この時期に中学受験の断念というケースもありますが、非常にもったいないことです。

確かにクラスが落ちることは不安になるし、モチベーションも下がります。

 

こうしたときに親御さんの腕が試されるところです。お子さんに対して、前向きな言葉がけと前向きな姿勢で、何とかモチベーション維持に努めましょう。一番つらいのはお子さんです。そんなときの味方になってあげましょう。

 

転塾・退塾・モチベーションの相談が相次いでいることから、オススメプラン・LINEプランに関してのみ、期間限定で復活させます。

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

2021年11月12日 15:14

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