中学受験コンサルティング タカベル

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2025年11月の記事:ブログ

5年生につなげるための4年生終了時チェックリスト

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

入試まで85日。6年生のご家庭は日夜、最終盤の詰めの作業を行っていることかと思います。入試が終わると、6年生以外のお子さんも学年が1つずつ上がることになります。

ここでは、5年生になったときに困らないよう、4年生終了までに身につけておきたい各科目の項目・単元について記していきたいと思います。

 

✅ 算数

 

・    小数と分数が入り混じる四則計算の処理能力を磨く

・    小数と分数の変換能力。0.125を8分の1とスパッと

・    和差の線分図・平均やつるかめの面積図・速さの情景図を描くクセをつける

・    図形の問題は分かるところはどんどん書き込むクセをつける

・    公式関係の整理。すらすら言えるように。図形に多い

・    平方数や3.14の計算を素早く

・    割合の理解を最優先に。小数・分数がおぼつかなければ、小数・分数優先。

・    次に速さ。分速・時速・距離の単位の変換を素早くできるように。

・    余力があれば植木算。規則性にもつながる概念。

 

まとめ:5年前期の最重要関門は割合・平面図形・速さ。

    それにつながる上記の事項を中心に4年をしめくくる。

 

✅ 国語

 

・    4年生で学習した漢字の総点検。特に同音異義語と同訓異字

・    知識分野はことわざ・慣用句・熟語を中心に

・    文章を読むうえで必要な語彙の積み上げ

・    指示語・接続語・問題提起・主張に注目して読む

・    時や場所や天候などの場面の変化や心情が表れている行動・表情に注目して読む

・    場面ごと・段落ごとの要点を簡単にまとめる。要約の副教材も有効

・    読解が苦手な場合、物語文か説明文のいずれかに特化して行うとよい

・    選択肢問題は選択肢だけに注目して解かない

・    記述を白紙で出すお子さんはまずは文中の言葉を使うことを意識する

 

まとめ:4年生は問題を解けるようにするフェーズではなく、解けるようになるための下ごしらえをする期間。5年になるとフィーリングが通じなくなるので、知識関係と精読を中心に学習を回していく。

 

✅ 理社

 

・    理科の重点補強分野は「力学」「電気」「水溶液」「天体」の4分野

・    5年生になった時に苦しむ上記4分野は補強が必要だが、問題を解くことに主眼を置かない。「見る」「やる」が理科学習の基本。

・    冬休みや入試休みで図鑑・動画・実験教室で原理・原則の理解からはじめる。

・    より細分化すると、「力のつりあい」「ばね」「直列・並列」「ものの溶け方」「太陽の動き」「月の満ち欠け」あたりに絞って復習を行うと、5年が少し楽。5年になると意外と理科に時間がとられる。

・    社会は都道府県と県庁所在地は少なくとも漢字で書けるように。

・    白地図トレーニング等を活用し、山や川などの名称は都道府県とリンクさせる。

・    産業の勉強は因果関係も大切。なぜ、促成栽培を行うとメリットがあるのか等。

・    5年になると、産業の幅が広がるだけでなく、都道府県の総まとめの学習にも統計がからむなど、学習の幅が大きく広がる。前提の上記知識は入れ直しておきたい。

 

まとめ:理科は重点補強ポイントの原理・原則の理解。社会は最低でも地形の都道府県とのリンク。ここを目標にしておくと、5年の初動がだいぶ楽になる。

 

最後に:なんといっても、やはり算数。5年で成績が落ちるパターンは4年までの算数が暗記算数になっていることが原因。4科目すべてをこなすことは難しいので、算数5国語3理社2くらいの割合で冬休み・入試休みを活用する。(成績にもよる)

 

2025年11月08日 12:31

モチベーションを高める行動10選

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日はモチベーションを高める行動10選を紹介します。

 

✅ 結果よりプロセスをほめる

 

結果でほめると、結果が良くないときにほめられなくなります。それよりもプロセスでほめてあげたほうが「見てくれている」という意識も働き、自分なりの頑張り方を見つけることができます。お子さんのノートや問題用紙の筆跡こそ、最大のほめポイントです。

 

✅ たまにライバルになってあげる

 

計算の競争や模試を一緒に解いているなど、親御さん自身がライバルになってあげることで子どものやる気は格段に高まります。「やりなさい」ではなく、「一緒にやろう」の精神が大切です。

 

✅ 受容と共感

 

お話し好きな子どもは特に、一日で起きた学校での出来事を共有したいと思っています。そんな時に「今はそんなことを話している場合じゃないでしょ」と言ってしまうと、成績のことしか興味ないのだと捉えられてしまいます。限度は大事ですが、お子さんの何気ない一言にも耳を傾けられるとよいですね。

 

✅ 目標設定を手が届くラインに設定

 

いきなり10クラスアップなどの非現実的な目標設定ではハードルが高すぎるため、やる気がついてきません。頑張れば手が届きそう、でも頑張らないと厳しいというラインに目標設定を据えることが大切です。1つクリアさせてから次のステージへ。何事もスモールステップが重要です。

 

✅ 「しなさい」から「うれしいな」や「伸びるよ」

 

同じことを言っていても、受け取り手の印象次第で大きく変わるのがコミュニケーション。

望ましい行動をとらせたければ、「しなさい」よりも「してくれるうれしいな」や「してくれると伸びると思うよ」

言葉がけ次第でやる気は簡単に変わります。

 

✅ 怒るより叱る

 

怒るはモチベーションの長期的ダウン。叱るは一時下がりますが、子どもの納得感があればリカバリーも早いどころか、目が覚めるきっかけにもなる。怒るは感情をぶつけるだけの行為。モチベーションは長期的かつ親子関係にひびが入ります。どうしてもの局面の時は、感情をコントロールし、計画的に1度限り。

 

✅ 不安なのはお子さんという視点をもつ

 

入試直前期は特にお子さんに過度にプレッシャーがかかります。反抗期真っただ中の口もきけないお子さんが埼玉入試前日に「一緒に寝てもいい?」と言ってきたというエピソードも。特に第一子の親御さんは悩みが尽きないかとは思いますが、一番不安なのはお子さんという視点を持ちましょう。

 

✅ 1週間の目標、1日の目標という具合に細分化

 

子どもの時間軸と大人の時間軸は大きく異なります。口では「次のテストで上のクラスに」とは言っても、1か月持続させるのは大変難しい。そんな時は1日単位でもいいので、目標を立てさせましょう。目標の持続が難しい子は1日単位で立ち返る場所を可視化することが重要です。

 

✅ 卒業生の講話イベントには積極的に

 

子どもは子どもから刺激を受けるもの。よく塾が開いている卒業生の体験談を聴講するイベントがあると思うのですが、これは非常に有効です。モチベーションが落ちている時こそ、無駄な時間だとは思わず、こうしたイベントに参加させることで打開策にしていきましょう。

 

✅ 親御さんは演じる

 

これが最も難しいと思いますが、親御さんの焦りや不安は確実にお子さんに伝わります。子どもの方が感受性は豊かなもの。わが子の人生がかかっているので、冷静でいることは難しいかと思いますが、焦っても成績にはつながりません。特に6年生のこの時期は気をつけたいポイントです。

 

 

早速、来年度のコーチングサービスも埋まってまいりました。ご興味のある方は下記よりお問い合わせください。

2025年11月07日 10:17

短期的目線vs長期的目線

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

最近、人生でも中学受験でも葛藤していることがあるので、一筆記します。

 

目先のお金や生活や成績や楽しみって非常に重要なのだけど、ふとした時に5年後の自分のこととか将来の自分ってどうなっているのだろうと、考えるシーンってありますよね。

 

私みたく、銀行や学校という世間では比較的安定の仕事に従事していたころは、目先のことを考える毎日でよかったのですが、ふとした時に30年・40年働き続けることってできるのだろうかと常に葛藤していました。

 

そして、小さいながらも自分で会社を経営するようになって、より長期的目線が求められるようになったと感じる毎日。ひょっとしたら自分自身が明日倒れるかもしれない。倒れたら、周りに迷惑がかかる。だから、減量をして体を絞るなど、長期から逆算して行動を決める。

 

そう考えると、目先のことよりも常に頭に浮かぶのが1年後自分はどうなっていたいか、3年後会社がどういう状態になっていてほしいか。それに向けて色々と手を打つ。

 

中学受験でも常にこの2つの目線ってつきまとうと思います。

 

子どもも親御さんも短期の成績で心は安定し、モチベーションは高まる。

 

しかし、短期での成績を上げることと長期での成果を上げることは似て非なるもの。

 

DCや週テストではとれるけど、マンスリーや組み分けになると取れなくなる現象に近いかなと。

 

中学受験ってすごく特殊で、行きたい学校と理解度は子どもそれぞれ。

 

付け焼刃で短期の成績を上げること自体は難しくないけど、それが長期での持続的成果になるかどうかは本当に人それぞれ。そして、行きたい学校によっては不要な短期の勉強もある。

 

 

なぜなら、付け焼刃で習得した内容はすぐに忘れるし、中学受験のカリキュラムはどの学校にも対応できるように作られているから。

 

でも、短期の成績を求めなければ、子どものモチベーションも上がらない。

 

うーん、だから中学受験は難しい。

 

折衷案というわけではないが、親御さんが長期的視野をもっておけばよいのかなと。

 

今4年生だけど、5年生の後期になったらこの関門が待っている。

だから、4年生で習っているこの単元はしっかりと理解させるまでやらせようとか。

 

今5年生だけど、6年生になったときにあわてないように早めに志望校案を組んでおこうとか。

 

親御さんがお子さんの短期的成果を応援しつつ、長期的視野というロードマップももっておく。

 

たまに実家に帰った時に親がよく言うのは第二子のあんたの中学受験は楽だったよと。兄で経験して大体わかったから、と。兄の時は常に不安が付きまとい、やらせすぎてしまったようです。子育ての中での一番の後悔のようです。

 

今後とも、こうした長期的視野という類の発信を心掛けて、頑張ります。

 

11月は仕事にプライベートに最も忙しい1か月にする!

 

自分でも大切なことを見つめ直すために、記してみました。

 

 

2025年11月05日 13:39

テスト前・中・後の完全マニュアル

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

各学年テストが近づいてまりましたので、テスト前・中・後のマニュアルをまとめてみました。

ご参考になりましたら、幸いです。

 

✅ テスト前

 

・苦手よりも得意を伸ばして、良いイメージで向かわせる。

 

・マイナス言葉厳禁。

 

・クラスと偏差値は過度に意識させない。

 

・制限時間付きトレーニングを実施。

 

・大まかに時間配分や戦術を確認。

 

・前日は十分な睡眠時間を。

 

・四谷組み分けの場合、前回の範囲をさらっとおさらい。

 

・理社や漢字関係を中心に。直前でも積み上げ可能なものを重点的に。意外と社会の漢字は盲点。

・朝学習は計算程度にとどめる。範囲の単元を行ってできないと、子どもも不安になる。

 

・できなくても「大丈夫、大丈夫」と前向きな言葉がけ。

 

・「クラス上がったらどうする!?」「どの子よりも準備してきたから、大丈夫」など、とにかく乗せる。

 

・ご両親からの笑顔の送り出しこそ、子どもにとっての最高の原動力。

 

・指示は「手を止めない」「全力出し切る」これのみ。

 

 

✅ テスト中

 

~算数~

 

・算数は大問1と2こそ、丁寧かつ慎重にという意識を持つ。

 

・筆算は斜めに書いたり、小さい字にしない。

 

・途中式・線分図・情景図を省略しない。

 

・大問1と2で自信がない問題は黒丸をつけておく。

 

・大問の(2)は(1)の条件を使うことが多いと意識しておく。

 

・苦手な単元と少し考えて分からない問題は後回し。

 

・時間が余ったら、大問1と2の自信のない問題をさばく。

 

 

~国語~

 

・漢字と言葉(5~6分)

 

・読解①(22分)7分~8分で読了。

 

・読解②(22分)7分~8分で読了。

 

・読解(物語・説明)の順番は得意な題材から着手。

 

・抜き出し問題はあたりをつけて、なかったらスパッと諦める。

 

・記述を白紙で提出しない。四谷系は特に、文中の言葉を手掛かりにする。

 

・選択肢は後半部で切って、前半部で釣る。言い過ぎの選択肢や文中に書かれていない選択肢がダミーになっているという視点を持つ。

 

 

~理社~

 

・漢字で答えなさいと言われていないものは欲張らない。

 

・理科の大問2以降は生物・地学分野からさばいていく。

 

・社会はリード文をすべて読んでから解いてはいけない。傍線部周辺だけで解く。

 

・理科・社会ともに2択で迷った場合は、次の問題に行き、最後に戻ってきて考える。(即決しない)

 

・グラフの読み取りは理社ともに時間を取られるので後回し。

 

✅ テスト後

 

・「どうだった?」「できた?」は禁句。

 

・「これ、やったじゃん」などは絶対に言わない。

 

・直後は振り返らず、まずは休ませる。

 

・シンプルに「お疲れ様」。この一言がお子さんは嬉しい。

 

・100-目標偏差値の正答率を中心に直す。

 

・直しノートを作成。これが自分オリジナルの教材になる。

 

・テストまでの家庭学習の振り返り。良かったところと改善点を話し合う。

 

・次回のテストに向けて反省点と目標を話し合う。

 

・次のテストに向けたスケジュールに出た話し合った課題を落とし込む。

 

まとめ:とにかくテストは「心」と「事前準備」そして、あくまでも「健康診断」

 

 

 

※タカベルの定期コンサルティングプランでは、毎月2科目のテスト分析を実施しています。

ご興味のある方はお申し込みください。

2025年11月04日 13:14

テストで強い子にするには

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

 

今回のテストは完璧に準備した。親としても手ごたえがある。

しかし、結果は、、、

こんなことあるかと思います。

準備してきたことは本番で6掛けになると思っておくと肩の荷もおりるかと思います。

本日は6掛けを8掛けにするエッセンスを紹介します。

 

✅ 最初の問題こそ慎重に

 

本番で力を発揮できていない子の特徴は序盤の失点。

人間の心理として、最初の方の問題は無意識に「早く解こう」という意識が働いています。簡単だし、後にたくさん問題が待っているから。しかし、序盤の失点を後半の問題で取り返すことは大変です。しかも、算数の模試はどの問題も配点が同じであることが多い。そうなると、後半でとるよりも序盤で落とさない方がはるかに重要なわけです。

序盤の問題こそ、「途中式・筆算・丁寧に」これを合言葉にさせましょう。

 

✅ 大まかに時間配分を

 

1題の問題にのべつ幕なし時間をかけると、当然ジャブのように後に響きます。

特に理系志向のお子さんに多いのですが、手掛かりがつかめそうでつかめない問題に時間をかけすぎてしまう。日頃の家庭学習では問題ないのですが、テストは制限時間が常につきまといます。国語が最たる例ですが、読解1題にかけられる時間は約23分。これに30分レベル費やすと、残りの大問1題をゴッソリ失点します。150点満点の模試で、1題の読解をゴッソリ失点すると、60点弱もっていかれます。60点中の平均点が30点だとしても、30点他科目でカバーは至難の業。大まかに時間配分を入れて、臨みましょう。

 

✅ 制限時間付きトレーニング不足

 

これは賛否が分かれるところですが、家庭学習は基本的に丁寧が望ましいというスタンスです。ところが、テストでは丁寧すぎるのも考え物。折衷案が難しい。

そこで、テスト1週間前は計算学習に制限時間付きトレーニングを入れてみるなどをするとよいでしょう。組み分けやマンスリーは大体、50分で30問。5問は捨て問としたら、1問2分。計算を1問2分で解く練習をするとよいかなと思います。あくまでも目安です。個人差は考慮していないので、悪しからず。

 

✅ 解く順番を決めておく

 

テスト範囲は4単元。仕上がりが盤石な単元もあれば、そうでない単元もあるでしょう。

当然ですが、得意な題材で時間切れを起こしてしまうのは大変もったいない。そこで、ある程度捨ての単元が出たら、後回しにするなどのルールを決めて、臨むとよいかと思います。

私は小学生のころ、立体図形がまるでダメだったので、立体は完全に後回しにしていました。

ムムム、後回し?もはや解いてなかったかなと笑

 

✅ クラスや偏差値を意識させない

 

たまにテスト前日は眠りが浅くなるというお子さんがいます。子どもは子どもなりにどんなに小さいテストでも、「テスト」と言われると身構えるものです。そこに、「次は〇クラス入りたいね」や「偏差値50は絶対だよ」などと、言葉をかけると余計萎縮します。

そんなお子さんには、「100%の力を発揮してきてくれたらうれしいよ」や「50分手を止めないできてくれたらお母さんは100点をあげるよ」などの言葉がけで、プレッシャーを極力取り除いてあげましょう。

 

✅ テスト直前は得意単元を伸ばす

 

まれにテスト前日に弱点補強を行うケースを目にしますが、これは逆効果です。

そもそも、テストまでの1か月に克服できなかった弱点が1日でクリアになるわけがありません。それはまさに付け焼刃。

だったら、テスト直前はよいイメージを持たせるためにも得意単元を伸ばすことに注力した方がよいでしょう。極端な話、得意な科目1科目だけを行うということでもよいかもしれませんね。

 

まとめ:練習でできないことは本番ではできない。

    練習でできたことは本番でできるとは限らない。

    なぜなら、時間と心がテストでは大きな要素だから。

2025年11月02日 16:42

成績を下げる行動10選

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

中学受験は小学生が行うからこその難しさがあります。まだ自制がなかなか効かないのと、発達段階によっても差が生まれることもまた事実。しかし、やるべきタスクと難易度は年々増す一方。そこで、成績の下がる行動をご紹介することで、現在の伸び悩みの原因として役立てられればと思います。

 

✅ 朝に何もやらない

 

学校に行っている時間が8時間、通塾3時間、睡眠時間8時間の計19時間はみんな平等の時間です。つまり、残りの5時間で何を行うかで差が生まれるのが中学受験。特に朝の時間は貴重。ここで基礎学習を行わずに行くと、1日の予定がなし崩しとなります。

 

✅ 市販の副教材だけが増える一方

 

6年生で弱点をピンポイント補強するための教材であれば問題ないのですが、よいと思う教材を手当たり次第漁り、1冊が完璧になっていない状態で次に次にやらせても永遠に成績は伸びません。まずは塾の教材を信じて、それを基軸に。できるようになってから次に進みましょう。成績の上がる秘訣は1冊をボロボロになるまでこなすことです。

 

✅ 解きっぱなし、やりっぱなし

 

宿題を解いただけ、やっただけでは成績は上がりません。直しをしないのは論外ですが、直しの仕方にも工夫が必要。なぜなら、人間はすぐに忘れる生き物だからです。それを忘れないようにするために、アウトプット型の直しを行うことや1週間の中で間違えた問題専門日を設けるなど、解きっぱなし・やりっぱなしは避けるようにしましょう。

 

✅ ながら勉強

 

動画を見ながら、音楽を聴きながら、歌を歌いながら、、、

ながら勉強のジャンルは枚挙に暇がありませんが、私の実体験上でも、ながら勉強で集中できたためしはありません。高校生の時でもです。マルチタスクがまだできない小学生ならばなおさら。メリハリが重要です。

✅ 休憩がやたら長い

 

練習でできないことは本番でできるようになりません。本番のテストでも科目と科目の間に30分インターバルがあれば、50分やって30分休憩でもよいのですが、本番はそれを許してくれません。子どもはチャイムで動くことに慣れているので、タイマーなどを休憩時間管理に使用できるとよいかなと思います。

 

✅ 解答の管理が甘い

 

人間は「低きに流れる」と思っています。この仮説が正しければ、目に見える場所に解答が置いてあるとどうしても手を伸ばしたくなってしまうのが人間の摂理。今の6年生もまさにそうですが、プレッシャーからやってしまうこともあるので、叱るのではなく、遠ざける。これが精神衛生上も吉です。

 

✅ 夜行性

 

徹夜で勉強をすること、させることは理論上時間捻出になりますが、翌日への影響という視点が抜けています。翌日塾があるのだとしたら、眠さから身に入っていないかもしれませんし、昼寝に時間がとられてしまっては本末転倒です。おしりの時間は必ず小学生らしい時間を保つようにしましょう。

 

✅ 理解よりも演習重視

 

公式を覚えることは重要です。用語を覚えることも重要です。しかし、昨今の中学受験ではそれで点数が取れるテストにはなっていません。公式・用語の「点の知識」を「線の知識」としてリンクできるかどうか。戦いの名前を覚えることは大切ですが、それがどこで起こって、どういうきっかけで、どの出来事の間に来るのか。問題だけ解く勉強はやめましょう。

 

✅ マイナス言葉

 

成績の上がる一番の秘訣はお子さんのモチベーション。それ以上でもそれ以下でもないと思います。それを下げてしまうものがマイナス言葉。「なんでこんな点数だったの」「こんな成績ではどこにも行けない」など、、

成績が悪かった時に、答案を隠すお子さんは子どもなりにショックと罪悪感にさいなまれているので、マイナス言葉で「頑張ろう」とは思えません。

 

✅ 戻る勇気をもてない

 

目先のテストが大切なのは分かりますが、本来の目的は2月1日にお子さんが笑うことかと思います。

重要な視点は、中学受験は全員が同じゴールテープではないということ。

長期的には志望校のレベル感と本人の現状の立ち位置によって、スタート地点もゴール地点も子どもによって全く違う戦いをしています。

そこで大切なのは無理にカリキュラムに追いつくのではなく、一旦立ち止まるないしは戻る勇気。語彙力も身についていなく、フィーリングで選択肢を切っている5年生のお子さんが5年下巻の問題で演習をしても、全く成果は上がりません。時には戻る勇気も必要になります。

 

まとめ:やや厳しいことを書きましたが、物事ってなんでも「表裏一体」です。

    成績を下げる行動を変えていければ、成績の上がる行動につながります。

    ご参考になりましたら幸いです。

2025年11月01日 15:55