Aクラスからの逆転合格術②
こんにちは。中学受験コンサルティング タカベルです。昨日に続き、我々が実際に担当した大手塾Aクラスから逆転合格を果たした例をもとに、その秘訣を記したいと思います。
前回は「モチベーション」が大切であると記しましたね。我々が「モチベーション」と同じくらい、中学受験において重視していることがあります。
それは、「スケジューリング」です。
スケジューリングとは適切な学習計画を指します。今回はその一端について、お示しできればと思います。
4・5年生であればなおさらですが、理科・社会が得点源となっている中学受験は大変危険です。6年生の後半から、どの受験生もこの2科目には力を注いできます。すると、今までは偏差値が良かったこの2科目も上がらないどころか、周りがレベルアップするので下がります。そして、算数と国語は6年生後半からはもう伸びません。つまり、受験の全体戦略を考えると、4・5年生で算数・国語に苦手を抱えていると、かなり危ない中学受験となります。
しかし、多くのご家庭はクラスに目移りします。たしかに、マンスリーテストや月例テストで結果を残すだけであれば、理科と社会に注力したほうがクラスは維持しやすいです。なぜなら、暗記科目であるため、一夜漬けでも点数が取れてしまうからです。タカベルが短期的にクラスにこだわってはいけないという理由はここにあります。上げやすい科目だけに注力し、本当に上げなければならない科目を見失う危険性があるからです。
このご家庭、5年生5月の偏差値は35。しかし、最終的には偏差値55の学校に合格を遂げました。もちろん、4科目受験でです。そして、5年生の10月まではほとんど理科と社会に取り組んでいません。最初の半年はとにかく、算数と国語に特化したスケジューリングを組みました。
受験戦略は短期的な視点に陥ると、必ず失敗します。長期的な視野を持ち、今必要なことにパワーを最大限投下することが極めて重要です。
繰り返します、クラスにこだわってはいけません。クラスは必ず後からついてきます。次回は、より踏み込んだスケジューリングについて記したいと思います。
2021年03月14日 09:00