中学受験コンサルティング タカベル

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【4・5年生向け】Y偏差値50~55のお子さん向け勉強法

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日に引き続き、本日は偏差値別勉強法をご紹介いたします。

本日はY偏差値50~55向け。(全科目同様の偏差値と仮定します)

 

このゾーンはCの壁にぶち当たっている層かと思います。

 

AからBの壁よりも、かなり高い壁と認識しておいた方が親子ともにストレスなく進められるかと思います。

 

このゾーンのポイントはずばり2つ。

 

1つは、「得意科目を作る」

2つは、「前単元の復習」

 

一つ目の「得意科目を作る」はできれば配点の高い算数が望ましいのですが、何でも構いません。

というのは、モチベーション面が大きく左右するからです。

 

壁が高く、なかなか乗り越えられない→勉強のやる気が上向かない→どうせ、無理だ。→遊ぼう

 

このような層も一定数いるのも特徴。そこで重要なことはやれば返ってくるという成功体験。

何か得意科目を見つけ、次は別の科目にもチャレンジしていこうという原動力を生み出すことが重要となります。

 

二つ目は「前単元の復習」

組み分けは、70%が今回の4回分。30%が前回の4回分という形で前単元の内容も問われます。

このゾーンは今回の単元に注力しすぎ、忘れている前単元での失点が目立つことも事実。

したがって、効果的なスケジューリングを組み、記憶を想起させることが重要となります。

 

いずれにしても大切なことは一喜一憂せず、次のテストに向けて振り返りと戦略を練ること。

これに尽きます。

 

下記にCの壁を乗り越える勉強法の一例をご紹介します。

 

①全体観

 

・得意科目を作る。(算数が望ましいが、何でもよい)

・前単元の復習も学習計画に盛り込む。(そのためには、今回でいうと春休みが重要)

 

②算数

 

・練習問題左ページ・総合回の練習問題はマスト。

・正答率の低い□の計算や単位換算を毎日の計算に盛り込む。

・線分図・情景図・長さの条件の書き込みなどのディテールをさぼらない。

・少々やりかたが分からなくても、手を動かして解くクセをつける。

 

③国語

 

・言葉の学習では例文を作り、真の言葉の意味の理解を。

・選択肢問題はフィーリングで解かない。傍線部の前後に特に注目し、選択肢の後半で切って、前半で釣る。

・要約の副教材を導入していく。

・時間配分と解く順番に意識し、制限時間付きトレーニングも適宜実施。

 

④理社

 

・白地図を導入。サロマ湖だけでは点がとれない。サロマ湖・ホタテ・北海道・場所の4点セットでないと点が取れないテストになっている。

・グラフやデータには要注意。昨今の入試や模試では無視できない。

・理科は4単元のうち、点の取りやすい2単元の学習比率を高める。(生物・地学がおすすめ)

・百聞は一見にしかず。理科実験教室やnhk for school など生の教材を副教材に。

 

 

以上となります。

前回ご紹介したゾーンよりも求められることのハードルがかなり高まったかと思います。

それほど、偏差値56の壁は高いということです。


やれることからコツコツと頑張っていきましょう。

次回は45以下向けの学習法をご紹介します。

 

29日のテレビ東京さん放送後にLINE登録者限定で人気メニューの先行配信を予定しております。

一般募集を待たず締め切りになることも予測されるので、ご興味のある方はお早めにご登録ください。

2025年06月27日 06:27

【4・5年生向け】Y偏差値45~50のお子さん向け勉強法

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日から成績を3段階に分けて、各段階に合った勉強法を示していきたいと思います。

 

まず、テストの準備段階とテスト中のチェックポイントは下記の通り。

 

~テスト前まで~

 

・学習スケジュールの組み方(特に直しのタイミングや科目間のバランス)は適切であったか。

・お子さんのモチベーションはしっかりと維持できたか。

・計算や漢字などの基礎学習の徹底は毎日図れたか。

・勉強時間以外の自由時間のタイムマネジメントは行えたか。

・テスト前とレギュラー週の学習スケジュールの使い分けはできたか。

・インプット作業ではなく、アウトプット作業を重視したか。

・算数と国語を最優先に取り組めたか。

・プレッシャーをかける言葉やマイナス言葉を使わなかったか。

 

~テスト中~

 

・各科目、時間配分や捨て問などの戦略をもって臨めたか。

・余った時間の使い方は適切か。

・解く順番を意識できたか。

 

などなど…

 

このいずれかができたらよいのではなく、成績アップにはどれも必要という認識を持ちましょう。

返却されたら、結果に喜び、悲しむのではなく、次に向けてどのように策を講じていく必要があるのか。

これを考えなければ、また同様の事象が発生します。上記チェックポイントでできていなかった点を重点強化し、次につなげていきましょう。

 

さて、偏差値45~50のゾーンのお子さんの効果的勉強法は下記の通りです。

全科目45~50であることを仮定して、記します。

 

①全体観

 

・算数4国語3理社3のバランスで。

・直し専門日を作る。

・アウトプット学習を取り入れる。

・週テストのための勉強にならない。(前週の学習内容もスケジュールに一定、落とし込む)

 

②算数

 

・1日0計算ミスを目標設定に。

・基本問題までは全て解けるように。(偏差値50の目安)

・練習問題左ページに着手できると望ましい。

・間違えた問題は解説を読んで終わりではなく、解法説明をさせる。

 

③国語

 

・漢字のとめはね払いに気をつける。

・言葉は穴抜きになっていないところも答えられるか、勉強法を工夫する。

・1週間に1題(1日15分、4日分け勉強をタカベルは推奨)は読解問題の精読を取り入れる。(設問よりも音読と線引き、要約が重要)

 

④理社

 

・いきなり問題から解かない。テキストの音読が一番重要な勉強。

・要点チェックとまとめてみようは完璧に。

・組み分け1週間前までは漢字は捨てる。

 

以上が45~50の偏差値帯のお子さんが取り組むリストになります。

次回は50~55の偏差値帯向けに記します。

 

※TOKYO FMさんに出演後、問い合わせが急増しております。今週末のテレビ東京さん、来週のTOKYO FMさん(後編)の放送によっては一部プランを締め切ることが予測されます。ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

 
2025年06月26日 06:27

中学受験vs高校受験論争で思うこと

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は趣向を変えて、昨今話題になっている「中学受験がよいのか悪いのか」論争について、私見を述べたいと思います。

(あくまでも中学受験と高校受験生の指導経験による私見が多分に含まれているので、ご容赦ください。)

 

中学受験と高校受験を比較検討する際に、中学受験に向いている子と高校受験に向いている子という視点で記す必要があるかと思います。

 

まず、私が中学受験生を多く見てきた中で思う中学受験に向いている子は、

 

①学習に対する興味・関心の幅が広い

 

②周りに流されない(楽をするほうに流されない)

 

③小学生対比、精神年齢が高い=国語力が高い(読解ではありません。読む力・聞く力・書く力・表現力という総合力での国語力という意味です)

 

率直に、この要素があると中学受験には間違いなく強いと思います。

 

一方、高校受験に向いている子は小学生の時にある程度の勉強習慣が身についていること前提で、

 

①実技科目の内申もとれるオールマイティーさ

 

②勉強以外に打ち込んでいるものがある

 

③学校での活動に積極性がある

 

公立の高校を目指すことを前提としたときに重要なことは、英・数・国・理・社以外の要素。

 

そして、小学生時代~中学生を通じて、スポーツや習い事など、何か1つに打ち込んできたものがあるお子さんはテスト前の馬力が違いますから、向いているのかなと思います。高校受験生を指導していた時に、この傾向は多く見受けられました。スポーツで学んだことを勉強にも応用している様子でした。

 

ただ、この判断軸だけで中学受験がよいか高校受験がよいのかを争うのはやや乱暴だと思います。

 

あくまでも向いているかどうかの問題であり、どちらのフィールドであれ、偏差値帯を問わなければ、上記の3つずつを備えていなくても戦えるからです。

 

事実、先ほど記した中学受験に向いている3つの要素を持っている子は一握りで、そういうお子さんが御三家に合格した子に比較的多く持っているという特徴というだけで、ほぼ多くのお子さんは持ち合わせていないのが実情でしょう。

 

かくいう、私は全く持ち合わせていない中で、中学受験を送りましたので。。。

 

であるならば、向き不向きだけで、論じることはできないと思います。

 

 

そうなると、重要な視点は

 

「親御さんがどう育てたいのか」「お子さんが何を望んでいるのか」

 

これに尽きると思います。

 

親御さん目線だけで考えると、

 

最終学歴を第一に考えるのであれば、中学受験の方が選択肢は広いのかもしれませんし、

勉強以外の1つのことを打ち込んでもらって、そこから何か大切なものを学んでほしいということであれば、中学受験を行う必要はないと思います。中学受験で失うものもありますので、、、

 

ただ、大切なことはお子さんの意思です。

 

最悪なことは、親御さん主導で行った中学受験を「成績が上がらないから」「やる気がないから」という理由で、お子さんが「やめたくない」と言っているもしくは意思を確認せずに、辞めさせること。

 

これでは何のための中学受験なのかということになってしまいます。

 

スポーツも同様。

 

「上達しないから」「やる気がないから」という理由で、お子さんが「辞めたくない」と言っているもしくは意思を確認せずに、辞めさせること。

 

これでは中学受験をやっていた方がよかったのではということにもなります。

 

重要なことはお子さんの人生はその先もずっとずっと続いていくということです。

 

子どもたちはいずれ親御さんから独立をして、自らの力と人脈だけで生きていかなければなりません。

 

何かのイベントを通して、少しでもよいから成功体験を積むことが、「生きる力」になるのだろうと思います。

 

その観点で考えれば、大切なことはお子さん不在の「中学受験vs高校受験」という視点ではなく、1つ1つのイベントを通して「生きる力」を身につけさせること。

 

それが早期教育であっても、スポーツでも、両方を少しずつでもよいのです。

 

目先の成績や試合の結果やコンクールでのパフォーマンスばかりを追い求めると、断念もよぎり、原点を見失いがちですが、「何のためにやっているのか」という視点を忘れないでほしいと思います。

 

その際に忘れないでほしいことは、お子さんの意思と想い。これに尽きます。

 

TOKYO FMさんの出演に伴い、お問い合わせが増加しております。

週末にはテレビ東京さん、来週にはTOKYO FMさんの後編が放送予定となっておりまして、プランによっては早めに埋まることが予測されます。

ご興味のある方は塾あり・なしを問わず、お早めにお申し込みください。6月29日にLINE登録者限定での新サービス先行配信も予定しております。

2025年06月25日 16:51

6年生が夏休みまでにやっておくべきこと

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日はTOKYO FMさんの生放送に出演をさせていただきました。

生出演は初めてでガチガチに緊張しっぱなしでしたが、ユージさんと吉田明世さんのフォローとスタッフの方々の支えにより、なんとか乗り切ることができました。貴重な経験をさせていただきました。

 

そして、ありがたいことに番組の反響もあり、6年生を中心に多くのお問い合わせを頂戴しております。

プランと学年によっては締め切ることが予測されますので、お早めにお申し込みください。

 

さて、6年生は今週から来週にかけて、夏休み前の最後の模試が予定されております。

 

すべてはこの結果を踏まえてということになりますが、本日はこれらの模試が終わり、夏休み前までにやっておくべきことを記していきたいと思います。(模試までは模試に向けた準備をしていきましょう)

 

夏期講習にフル参加されるご家庭は、夏期講習がない日の方が圧倒的に少ないかと思います。

また、夏期講習日も長時間に渡る拘束時間のため、帰宅してからはその日の復習に終始することになるでしょう。

 

その観点で言えば、6末から7頭の模試が終了してから、夏休みに突入するまでの期間は非常に重要な期間になります。

 

そこで、下記の✅ポイントをご参考に、夏休みまでのスケジュールを組み立てていきましょう。

 

~算数~

 

優先順位1位 割合・平面図形・速さのなかでの苦手分野の潰しこみ

優先順位2位 場合の数・数の性質・規則性のなかでの苦手分野の潰しこみ

優先順位3位 単元まぜこぜ教材で苦手分野の洗い出し

 

この3つが大きなポイントであると考えます。

 

まず、割合・平面図形・速さを出さない学校はないと言っても過言ではありません。

 

ここに苦手を抱えた状態で夏休みを迎えたくはありません。

 

そして、女子を中心に場合の数・数の性質・規則性は苦手なお子さんが非常に多いです。

 

この苦手分野の潰しこみが最優先タスクになります。教材は副教材ではなく、塾の教材で構いません。

 

これが終わってなお余力があれば、単元ごとにまとめられたテキストではなく、各単元がまぜこぜになった教材で真の苦手を洗い出していく作業を行い、見つかった単元を夏休み中につぶす。このような流れが作れると理想的ですね。

 

~国語~

 

優先順位1位 夏休み終了までで漢字・語句文法テキストを8割の習得率

優先順位2位 語彙を積み上げられるだけ、積み上げる

優先順位3位 過去問に取り組んでみる

 

国語は基礎学習の積み上げを図っていきましょう。夏休みまでで8割の習得率を目指したいところです。

漢字・語句文法系の基軸テキストを1冊決め、ひたすら繰り返すやり方で問題ありません。

 

また、前述のように夏休みは時間がとれませんから、語彙の積み上げを図りましょう。

意味を答えられるようにすればよしです。例文を口頭で言わせるやり方で確認をすると良いかもしれませんね。

 

余力があれば、過去問に取り組んでみましょう。

 

国語は新出事項をほとんど終えてますから、腕試し的に解いてみて、現状の立ち位置を確認すると夏期講習のモチベーションが上がるかと思います。

 

~理科~

 

優先順位1位 夏休み終了までにメモチェ・コアプラ・4まと・マステキ知識(地学・生物・化学知識)などを8割の習得率

優先順位2位 マステキ演習・演習問題集・サピックス確認問題・日能研栄冠(物理・化学計算)の苦手潰しこみ

優先順位3位 実験・考察系問題の着手

 

理科は9月の模試を見据え、知識系の8割の習得率を夏休みまでに目指したいところです。

 

また、算数と同様、力学・電気・光と音・燃焼・中和・気体・溶解度の計算分野の苦手を夏休みまでにつぶす。

 

余力があれば、実験・考察系の問題を数題触れると理想的ですね。

 

~社会~

 

優先順位1位 夏休み終了までにメモチェ・コアプラ・4まとなどを8割の習得率(漢字で)

優先順位2位 地理統計・年表・条文などの差が付きやすいポイントを取り組む。

優先順位3位 表・グラフ問題の着手

 

社会も理科と同様。知己系の8割の習得率を夏休みまでに目指したいところです。

 

また、差が付きやすい地理統計・年表・条文あたりの整理も行えると良いですね。

 

表やグラフ系への対応は余力があれば。ただ、後期は時事問題対策も入ってくるため、他科目優先で本当に余力があれば取り組みましょう。

 

 

6月29日にテレビ東京さん、7月1日にTOKYO FMさんの2度目の出演が予定されております。

6月29日の放送終了後には、LINE登録者限定での毎年人気のサービスの先行案内を予定しております。

ご興味がある方は、お早めに登録をお願いいたします。

 
2025年06月24日 19:18

家庭学習効果の上がるチェックリスト

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日はタカベルのご家庭にお渡しをしている家庭学習のチェックリストを公開いたします。

 

これと併せ、日時の学習管理表も組み合わせ、効果的な家庭学習を実現しています。

 

本チェックリストを完遂できると、学習効果がグングン伸びていきますため、ぜひ、ご活用ください。

 

ポイントの計算が大変な場合、◯か△でもよいかと思います。使いやすいように運用いただければと思います。

 

なお、メディア出演のお知らせ後、ありがたいことに問い合わせが増加しております。

 

実際の放送が始まると、さらに多くのお問い合わせが予測されるため、ご興味のある方は下記よりお早めにお問い合わせください。

 

 https://lin.ee/njza0Lh

2025年06月23日 08:29

テレビ東京さん出演のお知らせ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ついに、タカベルが地上波テレビ放送初登場になります。

 

6月29日(日)17時15分~テレビ東京さん『全力イノベーターズ』という番組に出演いたします。

 

こちらは、SDGsに貢献をしている企業の特集となっておりまして、SDGs17項目の4番目「質の高い教育」に貢献している企業として取り上げていただきました。

 

過去のメディア出演・掲載はラジオや新聞やネット記事が中心でしたので、テレビという違った視点でタカベルを知れる機会となるかと思います。合不合の中ではございますが、ぜひご覧いただけますと幸いです。

 

なお、再放送も予定されており、再放送は7月6日(日)21時54分~BSテレ東さんで放送となります。

 

6月24日のTOKYO FMさんの生出演とともに、ご期待ください。

2025年06月22日 18:37

中学受験個別最適化を考える③

こんにちは。

 中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、複数回にわたり中学受験「個別最適化」を考えています。

 

一番の想いである「後悔しないために、個別最適化」という理念を皆さんに広げていきたいからであります。

 

第1回は宿題について、第2回は科目の優先順位について記してまいりました。

 

第3回はモチベーションについて。

 

これが究極の個別最適化であると考えています。

 

私共が今まで担当してきたケースでは、モチベーションが高いお子さんならば、家庭学習のやり方を変えれば自ずとコンサルティングのみで成績アップにつなげることができました。

 

しかし、モチベーションが低いお子さんはいくら家庭学習のやり方を変えても現状打破が難しいケースが多いので、3期前からコーチングを導入し、お子さんが納得した状態で目標に向かって努力することを促すサービスを展開しています。

 

結局、やるのはお子さんです。

 

やるお子さんのパワーがないと、いくら大人が手を回しても、現状打破には繋がってきません。

 

お子さんのモチベーションを高めることこそが、究極の個別最適化であり、糸口になる。

 

しかし、物事はそう単純ではありません。

 

なぜなら、お子さんの深層心理まで踏み込み、お子さんの行動を促していかなければならないので、ものすごく粘り強い対応が必要になってきます。

 

折角やる気になっていても、「なんでまだやってないの!?」の一言で、カムバックにさらなる時間を要する。こんな経験も多いかと思います。

 

親御さんの悩みが十人十色であれば、お子さんの悩みも十人十色です。

 

「周りの子は遊んでるのに…」

「頑張ってるのに、成績が上がらない…」

「学校で嫌なことがある…」

「塾の雰囲気が怖い…」

「明日から頑張るから、今日は休みたい…」

「合格に向けて自信が持てない…」

「兄弟に勉強を邪魔される…」

「ほめてもらえない…」

「直したいのだけど、すぐ気が散ってしまう…」

「習い事をやめたくない…」

 

十人十色と書いたので、10個ほど挙げましたが、本当はもっともっとあるはずです。

 

こういう多くの悩みがある状態で「やりなさい」と言ってしまうと、中学受験どころか、親子関係にも影響することになります。

 

そこで、「ある程度」の決定権をお子さんに持たせるというスタンスは重要です。

 

かなり極端な例ですが、目標設定一つをとっても、

 

「あなたは絶対に〇〇中学進学だからね」と、与えられた目標よりも、「あの先輩のようになりたいから、〇〇中学に行きたい」と自分で設定した目標の方が当然頑張れるわけです。

 

家庭学習一つをとっても、工夫はできます。

 

一部のお子さんを除き、今日やるべきことを可視化することは難しいです。

 

したがって、やるべきことはある程度示す。

 

一方でやる順番については、国語優先であとは好きにカスタマイズしてよいよ。

 

 

等と、裁量を持たせることは重要かもしれません。

 

そして、1日の目標設定をお子さんに立てさせて、宣言させる。そのフィードバックを1日1ほめを意識して、行ってあげる。

 

今日の目標は「筆算をサボらないこと」とお子さんが立てた場合、少々気になる他の要素(字が汚い等)は排除して考えてあげる。

 

宿題も優先順位付けも目標設定も、あれもこれも状態から脱却することが大切です。

 

長くなりましたが、成績不振に苦しむお子さんのキーワードはとにかく「個別最適化」です。

 

宿題もお子さんのペースで、クラスもお子さんのペースで、1日の優先順位はお子さんの成績で、接し方もお子さんの性格や状態を見て進めていくこと。もしくは、親御さんや指導者がそういう視点を常に持っておくことが「個別最適化」につながると信じて、毎日の業務を遂行しています。

2025年06月21日 20:59

合不合の戦術と心構え

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

来週は第2回の合不合判定テスト。

 

夏休み前の立ち位置をはかる絶好の機会です。頑張っていきましょう。

 

臨むにあたっての戦術を記しておきます。

 

第一条:このテストの結果で何かが決まるわけではない。

 

当たり前ですが、このテストの結果で何かが決まるわけではありません。

昨年のケースでは、12月第6回の合不合の偏差値が43であったにもかかわらず、偏差値58の学校に合格したケースもありました。

現時点での合格確率が30%でも、80%でも合否は決まりません。

 

第二条:あらゆる面で練習の場。

 

中学校で受けるのも練習。合不合という未知のテストであることも練習。

そして、戦術を実行してくることも練習。私は特にこの点を重視します。

 

後述しますが、模試や過去問を攻略するには戦術が必要です。1科目1つ、「これをやってくる」という約束ごとを決めるとよいかと思います。

 

例えば、算数は大問1と2を2回解いてくる。国語は時間配分に気を付けるなど。

 

1回のテストで1つ約束事を決めると、12月にはこれら約束事をおのずと実践できるようになります。

 

第三条:テストは健康診断。

 

この視点をとにかく重要視してほしいと思います。

テストは健康診断。受けることで、悪い病気がないかをチェックし、それに対する手立てを考える。

テストも同様。受けて、課題を発見し、それを学習計画に落とし込む。

そのためのテストであると、お子さんにも伝えられると最高です。

 

この3つを心構えとしてお伝えをして、送り出してあげましょう。

 

最後に、各科目の戦術をまとめておくので、ご参考になれば幸いです。(偏差値50を想定、昨年の問題形式で記します)

 

~算数~

 

・大問1と2はじっくり丁寧に→序盤だが、こここそ焦らない。偏差値50近辺の戦いはここの失点で差がつく。

 

・大問3・4・5・7・8については(1)をまずはさばいていく。

 

・大問6以外の(2)は(1)の条件を使うことを意識する。大問6の各設問が独立している系はやや難しい。

 

・大問7・8の(2)以降は深追いせず、大問1と2の解き直しに充てる。

 

~国語~

 

・組み分けと異なり、漢字と言葉が最後についているので、注意。

 

・漢字と言葉5~6分。物語と論説で得意な方から解き、1題22分。28分が経過していたら、途中でももう片方の題材に。

 

・抜き出し問題は深追いしない。キーワードで場所にあたりを付け、記載がなかったらすぐあきらめる。コスパとタイパが悪い。

 

・記述はブランクにしない。(文中の言葉でも十分に途中点がある)

 

・止はね・はらいには気を付けて。

 

~理・社~

 

・漢字指定でなければ、欲張らない。

 

・社会はリード文はすべて読まない。

 

・正しいものか正しくないものかをよく読む。

 

・理科は生物・地学から着手。

 

・社会の表とグラフや地形図は後回しが吉。

 

・2択で迷ったら、違うと思う選択肢をとりあえず消しておき、即決しない。一回飛ばす。

 

上記のうち、各科目1つずつでも意識して臨めれば、結果如何にかかわらず、受けた価値があります。

 

※今後、メディア出演が予定されており、問い合わせが増えております。プランによっては6年生を中心に早めに閉じることもありますので、お早めに下記よりお申し込みください。

 
2025年06月21日 20:56

中学受験個別最適化を考える②

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、前回から複数回にわたり、中学受験「個別最適化」を考えています。

一番の想いである「後悔しないために、個別最適化」という理念を皆さんに広げていきたいからであります。

 

第2回は科目の優先順位について。

 

昨今の中学受験を過ごすご家庭はあれもこれもとまさにお腹いっぱいの状態に陥っています。

 

これを改善するために、私共は学年・成績を踏まえて、1日のタスクの優先順位をつけて、ご提案をしています。

 

前回の宿題号でも記しましたが、算数偏差値60国語偏差値40のお子さんと、算数偏差値40国語偏差値60のお子さんが同じ宿題・同じ優先順位で良いわけがないからです。

 

しかし、何が何でも算数が重要という情報が出回り、まずは算数をやらせようとするケースも少なくありません。

 

誤解のないように記すと、算数が重要であることに全く異論はありません。

 

ところが、入試の配点は算数も国語も同様。

 

2科目受験の場合、算数がいくら得意でも国語がかなり足を引っ張るようでは、事実上諦めなければなりません。

 

したがって、算数偏差値60国語偏差値40のお子さんが取るべき戦略は、算数の応用問題を優先順位1位にもってくるのではなく、国語の読解に対する家庭学習を1日15分でも行うことの方が喫緊の課題なわけです。(算数1科目受験の場合は、ご放念ください。)

 

 もちろん得意なことを極めるという視点を否定しているわけではありません。どんどんと取り組むべきでしょう。しかし、全てのタスクが終わった後のご褒美的な位置づけにしておかなければ、成績アップに寄与する度合いは下がりますということです。

 

なぜなら、シンプルに偏差値60の科目を上げるよりも、40の科目を上げる方が簡単だからです。

 

1日のタスクを行う順番にまで拘る。

 

やや暑苦しい提案ですが、これも「個別最適化」につながると信じ、今日もコンサルティング・コーチングに邁進してまいります。

 

 

 

メディア出演を記念し、必見のサービスを近々先行配信の予定です。ご興味のある方はご登録をお待ちしております。

 

 
2025年06月20日 17:48

中学受験個別最適化を考える①

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

 

さて、本日から複数回にわたり、中学受験「個別最適化」を考えていきたいと思います。

 

第1回は塾の宿題について。

 

現在、大手塾で成績低迷に苦しんでいるご家庭は、この宿題について少し疑問を持つ必要があるという視点を投げかけます。

 

クラスの中には国語は得意だが算数を苦手とするお子さんもいれば、その逆も然り。

そして、志望校は十人十色。

偏差値幅10弱の子たちが混在する。

 

こうした中で、全員一律の宿題で良いわけはないという考えです。

 

日ごろのコンサルティングの中でよく聞くお悩みは、クラスが上がった瞬間に基本を飛ばされ、応用を扱うようになった。

算数に支えられてのクラスアップではなかったので、ついていくのが大変で、行き渋りを起こすようになってきた。

 

こうしたお声をよく耳にします。

 

勉強は建築と同じであると常々考えます。

 

土台や地盤がしっかりとしていない状態で、上物を立ててもすぐに崩れます。

 

それと同様で、基礎なくして応用はなしです。

 

理解するのに時間がかかるお子さんは、例題・類題の理解をしっかりと行い、基本問題を反復して腹落ちさせてから、練習問題に移行する形が大切です。

 

しかし、上のクラスの宿題では練習問題を中心に行うように指示が出る。

 

これこそがまさに個別最適化が必要なケースです。

 

無理についていかせようという視点ではなく、長期的にそういう問題ができるようになればよいという視点をもつことが極めて大切です。

 

そこで、私共をご活用いただいているご家庭には、塾に宿題は勘弁してほしいと申し出ていただき、その子に合った課題を私から提示をさせていただいています。

 

しかし、4・5年生で副教材を提案することはほとんどなく、予習シリーズや栄冠テキストなど基軸の教材の1週間の内容とやり方を抜本的に見直していただいております。

 

このやり方で塾ありコンサルでは成績アップを数多く実現してまいりました。

 

誤解のないように記すと、成績も安定して良く、親御さんもお子さんも前向きに取り組めている方は通われている塾の方針に従って全く問題ありません。

 

しかし、成績低迷が続いているということは何かを見直さなければなりません。

 

塾を変えることも手段なのでしょうが、お子さんが塾に通いたいと言っているのに無理に取り上げてしまうことは、逆にモチベーションの低下を招きます。

 

したがって、今通っている塾の「宿題」を見直すという視点が突破口の第一歩かもしれません。

 

~メディア出演予定~

 

6月24日(火)8時30分頃~

 

TOKYO FMさんの『ONE MORNING』に生出演いたします。ご期待ください。

2025年06月19日 09:16