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6月30日のテストの位置づけ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

3週間にわたるテスト分析面談が終わり、ようやく私も小休止となりました。

来たる次のテストに向けて、1週間英気を養いたいと思います。

 

さて、明日は6年生テストのオンパレードです。

四谷の合不合、日能研の志望校判定テスト、サピックスの組み分けテスト、、、

 

本日はこれらテストの位置づけについて、記していきたいと思います。

 

日ごろコーチングで接している子どもたちには、下記のようなお話をしています。

 

「今回は偏差値や合格率が重要なのではない。でも、とにかく非常に重要なテストである。それは、夏休みの学習の方向性が定まるテストだから。」

 

これを2週間くらい前から、繰り返し説明をしています。

 

どういうメカニズムなのか。

 

私が最も数字にこだわるべきテストは9月の模試であると位置づけています。

 

夏に頑張ったことが9月にそのまま成果になるわけではないのですが、ここが一つの区切りであるからです。

 

それは、過去問演習がスタートするからです。

 

タカベルでは9月後半から過去問学習をスタートしてもらっています。

 

そして、この答案分析を私共は最重要業務であると位置づけています。(そのため今年度の6年生は3月31日で締め切りとさせていただきました)

 

なぜなら、この過去問のやりこみ具合で偏差値5程度なら簡単にひっくり返せるからです。

 

2月1日難関校に合格したお子さんでも、1日午後の安全校と位置付けていた学校にご縁がなかった。

こうしたケースも珍しくはありません。

 

それは単純に過去問のやりこみ具合であると考えています。

 

お子さんによっては、チョコレートがアメに変わっただけで、別の問題に感じる子もいるくらいです。

 

上記は大袈裟な例ではありましたが、詩を出す学校。世界地理を多く出す学校。記述が多い学校。途中式を書かせる学校。

 

学校が10個あれば、傾向は10通りです。

 

なので、受ける学校に対しては万全の準備をして臨む必要がある。環境が年々厳しくなっている中学受験を乗り切るには必要不可欠な事項です。

 

その過去問演習を9月末からスタートするのであれば、9月の模試の結果を踏まえ、受験校ラインナップを固める必要があります。

 

であるからして、9月の模試は数字が重要であると位置づけています。

 

では、9月の模試である程度の数字を出すには何が重要なのか。

 

それは、夏休みの頑張りです。

 

以前のブログでも記しましたが、夏休みは最後のまとまった時間が取れる時期。

 

そして、9月以降過去問が家庭学習に入ってくる。(解くだけで3時間かかります)

また、通塾日も増える。

 

9月以降に弱点補強や基礎固めをしている時間は現実的に取れません。(塾にフル参加ならば)

 

裏を返せば、夏休みに弱点補強や基礎固めをしておかないと、その先の戦略がなし崩し的に遅れてしまいます。

 

では、夏休みに頑張ると言っても何を頑張るのか。

 

それを測るのがまさに、6月30日のテストなのです。

 

自分が何に弱くて、何に強いかが分からなければ、頑張りようがありません。

 

本気で受けてきて、どんな結果でも出てきた課題を夏休みにつぶす。

 

その課題を見つけるテストであると子どもたちには説いています。

 

長くなりましたが、お子さんによっては数字や偏差値を意識させすぎてしまうと、プレッシャーで簡単な問題を取りぼしてしまいます。

 

簡単な問題を取りこぼすと、本当はできるのに、これも課題なのではと思ってしまい、夏の学習指針を誤ります。

 

上記言葉がけが参考になりましたら、幸いです。

2024年06月29日 11:36

6年生が夏休みまでにやっておくべきこと

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

6月10日の週~24日の週までは在籍生徒全員のテスト分析のため、ブログの更新が滞っておりました。

 

テストフィードバック面談も後半戦に差し掛かったということで、本日は久々に更新をしたいと思います。

 

さて、6年生は6月30日に合不合、サピックス組み分け、日能研模試。7月7日に首都圏模試と、夏休み前の立ち位置を測る模試が開催されます。

 

すべてはこの結果を踏まえてということになりますが、本日はこれらの模試が終わり、夏休み前までにやっておくべきことを記していきたいと思います。(模試までは模試に向けた準備をしていきましょう)

 

夏期講習にフル参加されるご家庭は、夏期講習がない日の方が圧倒的に少ないかと思います。

また、夏期講習日も長時間に渡る拘束時間のため、帰宅してからはその日の復習に終始することになるでしょう。

 

その観点で言えば、6末から7頭の模試が終了してから、夏休みに突入するまでの期間は非常に重要な期間になります。

 

そこで、下記の✅ポイントをご参考に、夏休みまでのスケジュールを組み立てていきましょう。

 

~算数~

 

優先順位1位 割合・平面図形・速さのなかでの苦手分野の潰しこみ

優先順位2位 場合の数・数の性質・規則性のなかでの苦手分野の潰しこみ

優先順位3位 単元まぜこぜ教材で苦手分野の洗い出し

 

この3つが大きなポイントであると考えます。

 

まず、割合・平面図形・速さを出さない学校はないと言っても過言ではありません。

 

ここに苦手を抱えた状態で夏休みを迎えたくはありません。

 

そして、女子を中心に場合の数・数の性質・規則性は苦手なお子さんが非常に多いです。

 

この苦手分野の潰しこみが最優先タスクになります。教材は副教材ではなく、塾の教材で構いません。

 

これが終わってなお余力があれば、単元ごとにまとめられたテキストではなく、各単元がまぜこぜになった教材で真の苦手を洗い出していく作業を行い、見つかった単元を夏休み中につぶす。このような流れが作れると理想的ですね。

 

~国語~

 

優先順位1位 夏休み終了までで漢字・語句文法テキストを8割の習得率

優先順位2位 語彙を積み上げられるだけ、積み上げる

優先順位3位 過去問に取り組んでみる

 

国語は基礎学習の積み上げを図っていきましょう。夏休みまでで8割の習得率を目指したいところです。

漢字・語句文法系の基軸テキストを1冊決め、ひたすら繰り返すやり方で問題ありません。

 

また、前述のように夏休みは時間がとれませんから、語彙の積み上げを図りましょう。

意味を答えられるようにすればよしです。例文を口頭で言わせるやり方で確認をすると良いかもしれませんね。

 

余力があれば、過去問に取り組んでみましょう。

 

国語は新出事項をほとんど終えてますから、腕試し的に解いてみて、現状の立ち位置を確認すると夏期講習のモチベーションが上がるかと思います。

 

~理科~

 

優先順位1位 夏休み終了までにメモチェ・コアプラ・4まと・マステキ知識(地学・生物・化学知識)などを8割の習得率

優先順位2位 マステキ演習・演習問題集・サピックス確認問題・日能研栄冠(物理・化学計算)の苦手潰しこみ

優先順位3位 実験・考察系問題の着手

 

理科は9月の模試を見据え、知識系の8割の習得率を夏休みまでに目指したいところです。

 

また、算数と同様、力学・電気・光と音・燃焼・中和・気体・溶解度の計算分野の苦手を夏休みまでにつぶす。

 

余力があれば、実験・考察系の問題を数題触れると理想的ですね。

 

~社会~

 

優先順位1位 夏休み終了までにメモチェ・コアプラ・4まとなどを8割の習得率(漢字で)

優先順位2位 地理統計・年表・条文などの差が付きやすいポイントを取り組む。

優先順位3位 表・グラフ問題の着手

 

社会も理科と同様。知己系の8割の習得率を夏休みまでに目指したいところです。

 

また、差が付きやすい地理統計・年表・条文あたりの整理も行えると良いですね。

 

表やグラフ系への対応は余力があれば。ただ、後期は時事問題対策も入ってくるため、他科目優先で本当に余力があれば取り組みましょう。

2024年06月20日 21:25

HPをリニューアルしました。

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

夏かという位の猛暑ですね。

 

私が子どもの頃は6月に冷房や扇風機を使うことはなかったのですが、今はなしには生きていけません。

 

夏の陽気も年々早まっているように、中学受験の加熱ぶりも年々厳しさが増しています。

 

ひと昔前は旧予習シリーズだけの学習・カリキュラムで難関校も望める時代でした。

 

しかし、今は競争の激化に伴い、副教材までをこなさなければ望めない時代です。

本当に子どもたちは大変な日々を過ごしているのだなと痛感しています。

 

そして、昔とは異なり、誘惑の多い時代。

お子さんが遊ぶツールも私たちの時より格段に増え、親御さんのお子さんに対するモチベーションコントロールも難しくなってきています。

 

ところが、昔も今も変わらないことがたった一つだけあります。

それは、テストや過去問の「振り返り」の重要性。

 

これだけは昔の中学受験も今の中学受験も大差ない気がします。

 

そもそも、テストは先生たちが楽をするためではなく、

 

①それに向かって日々頑張るというペースメイキングの要素。

 

②振り返りを行うことで、次のテストに向けた行動指針にするという要素。

 

③健康診断として、得意・不得意を把握するという要素。

 

この3つがあるのだと思います。

 

これに、過去問は

 

④志望校の傾向や戦略を叩き込む要素。

 

⑤〇点足りないという結果を受け、最終盤やる気を焚け付ける要素。

 

が加わるのだと思います。

 

〇点だったー、〇クラスだったーという言葉で終わらせることは受ける意味をなしません。

 

そう考えた時に、昔も今も変わらずに重要なことはしっかりと受けたテストを分析するということ。

 

そして、そこで出た課題をスケジュールに落とし込み、実行すること。

 

課題が分からなければ、対処のしようがありません。対処のしようがないと、成績にはつながりません。

 

であるからこそ、親御さんはテスト後に最も忙しくあるべきであると考えます。

 

私が最も重要視している業務がこの「テスト分析」

 

テストはある意味、1か月の親子の合作であると考えています。

 

これにとことん真摯に向き合うことで、よりよい作品を作れるよう、ここから3週間は籠ります。

 

さて、テストが落ち着いた5月中旬~HPのリニューアルに取り組んでいました。

創業以来、初めてのリニューアルです。

 

大きな変更点は、

 

①お申し込み方法がHPフォームではなく、LINEになったこと。

②創業3期で感じた中学受験に必要なことと想いを反映したこと。

 

2点になります。

 

ぜひ、1度ご覧いただけますと幸甚です。

2024年06月12日 18:38

テスト後にやることリスト

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

繰り返し説いていますが、テストは終わった後の処理が極めて重要です。

これをしっかりとしなければ、塾に通っている意味がないと言っても過言ではありません。

✅直し
✅間違えたところの分析
✅次回の目標設定
✅スケジュールの見直し
✅接し方

この5段階が非常に重要になります。

まず、直し。

4冊ノートを用意し、

100-取った偏差値-10%=直す問題の正答率

取った偏差値が50なら、40%以上の正答率が解き直しの目安になります。

これらの問題をノートに貼り付け、直しをしましょう。自分だけのオリジナル教材になります。

次に、テスト分析。

・計算ミス
・転記ミス
・問題読んでいない
・2択までは切れていたが、語彙力不足
・記述の主述関係がまずい
・実験考察、グラフの読み取りの練習不足
・単元の根本理解

などなど…

どれに該当するのかによって、今後のアプローチが大きく異なります。1問1問分析を入れる。

次に目標設定。

間違えた問題で失点が多かった要素に着目し、家庭学習での目標設定を行います。

問題の読み違いがあった場合には、聞かれていることに線を引く。

実験・考察で課題が見られた場合は魔法技等の副教材を行っていく。

これも対話で決めていく。

受けたテストの直し・分析・目標設定ができなければ、また次のテストで同じことの繰り返しになってしまいます。

そして、スケジュールの見直し。

クラスが上がった場合に注意しなければならないのが、求められるタスクの質と量が高まること。特に理系科目がそこまで得意ではなく上がってしまった場合、無理にクラスのペースに合わせたタスクを行ってしまうと、次に転落の危険性大。段階的に増やしていくことを意識。

一方、クラスが下がった場合は、取れなかった科目の学習計画の見直しから着手。算数が下がった場合は、解法説明などのアウトプット学習を増やす。社会が下がった場合は、言葉だけでなく言葉の意味を理解する練習を行うなど、、、

最後に接し方。

今回の6年国語大問4みたく、「屈託」が分からない、「出鼻」を手がかりにできなければ解けない問題。そもそも題材が戦時中で問題にならない言葉も注釈が多く、読みづらい。22分で解けるとは思えないほど、長文かつ切りづらい選択肢の数々。
こうしたテストで短兵急に出来ていないことを責めると、かわいそうです。
私も相当時間を要しました。

いつも出来ている科目で落とすと自信がなくなります。また、親御さんも焦るでしょう。しかし、今回の6年国語や5年理科みたいに、その単元でマスターしたい事柄をシンプルに聞いてきてくれてないことも往々にしてあります。

受ける学校の問題をしっかりと抑えられるかが重要なので、親子ともに一喜一憂しないことが何よりも大切です。

親御さんはテスト前よりもテスト後こそ、一番忙しくあるべきです。

かくいう私も7月の旅行を楽しみに、これから3週間はテスト分析に勤しみます。

2024年06月12日 17:58

夏旅行のすゝめ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

金曜日は高畑多忙につき、超短文にて失礼します。

 

目先のテストが近いということで、本日は楽しい話題を。

 

「夏旅行に行こうかな、やめとこうかな」と思っている6年生の保護者の皆様。

 

安心してください!

 

昨年御三家に合格された方も勉強道具付きで行かれてました。

 

目先の1・2日よりも、2月1日までのモチベーション維持が重要です。

 

やる気さえあれば、1日・2日の勉強くらいは簡単に取り返しがききます。

 

しかし、モチベーションは1・2日では簡単に上がりません。

 

であるならば、思い切って行ってしまおう!!

 

以前の記事で8月は重要月と記しましたが、意外とモチベーションが上がらない時期とも記しました。

 

長丁場の8月を乗り切るために適度な刺激を投入しつつ、乗り切るというのも考え方。

 

そして、家族あっての中学受験。お子さんの小学校生活は2度と訪れません。

想い出を作ってきてください。

 

なお、旅行会社の回し者でも、旅行業に転身したわけでもありませんので、ご安心ください(笑)

 

追伸:4・5年生はドシドシ行きましょう。なるべく中学受験に関連あるところを推奨します。

2024年06月07日 17:58

テストにおける時間配分(ボリュームゾーン向け)

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

創業4期目は仲間も増えてきましたので、多くのことにチャレンジをします。

 

youtbeを開始します。新メニューを企画中。コンサルティングの中で、保護者家庭教師を行う。朝コーチングをはじめました。

 

そして、HPのリニューアル作業中。

 

まもなく縷々お披露目できると思いますので、こちらもお楽しみにいただけますと幸いです。

 

さて、テスト2~3日前を迎えました。

 

もうここまで来たらできることは限られているかと思いますので、あとはテスト前にモチベーションを落とすことのないよう、メンタル面のマネジメントを行っていきましょう。

 

マイナス言葉ではなく、プラス言葉をかけ、目標に立ち返らせる。

 

親御さんが焦っても、結果にはつながりません。ここからは腹を括り、メンタルと体調のマネジメントあるのみです。

 

さて、忘れないでもらいたい点がもう1点。

 

それはテストにおける「時間配分」の確認です。

 

四谷系列ボリュームゾーン向けに執筆いたしますが、他塾・他ゾーンでも参考になると思いますので、お子様なりの戦術を考え、臨んでみてください。

 

指示が多いと混乱するので、各科目ポイントを4つに絞ってまとめています。

 

【算数】

 

・大問1~5まではじっくりと。

・途中式と筆算は大きな字で、省略しない。

・大問6~8は(1)だけ解いてみる。

・余った時間で、大問1~2の解きなおしを。

 

【国語】

 

・漢字と言葉を5分で。とめ・跳ね・払いに十分気を付けて。

・物語と論説で得意な方から解く。目安22分。

・時計を見る癖をつけ、片方の題材に時間をかけすぎない。

・記述はブランクを避ける。「文中の言葉を使って」は自分の言葉で書かない。

 

【理科・社会】

 

・特に社会はリード文は全部読まない。傍線部周辺の文のみを手掛かりに解いていく。

・正しいものなのかそうでないものなのかに注意。

・選択問題を迷ったら、即決しない。

・理科は生物・地学分野から着手。

 

 

2024年06月06日 17:56

中学受験vs高校受験論争で思うこと

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は趣向を変えて、昨今話題になっている「中学受験がよいのか悪いのか」論争について、私見を述べたいと思います。

(あくまでも中学受験と高校受験生の指導経験による私見が多分に含まれているので、ご容赦ください。)

 

中学受験と高校受験を比較検討する際に、中学受験に向いている子と高校受験に向いている子という視点で記す必要があるかと思います。

 

まず、私が中学受験生を多く見てきた中で思う中学受験に向いている子は

 

①学習に対する興味・関心の幅が広い

 

②周りに流されない(楽をするほうに流されない)

 

③小学生対比、精神年齢が高い=国語力が高い(読解ではありません。読む力・聞く力・書く力・表現力という総合力での国語力という意味です)

 

率直に、この要素があると中学受験には間違いなく強いと思います。

 

一方、高校受験に向いている子は小学生の時にある程度の勉強習慣が身についていること前提で、

 

①実技科目の内申もとれるオールマイティーさ

 

②勉強以外に打ち込んでいるものがある

 

③学校での活動に積極性がある

 

公立の高校を目指すことを前提としたときに重要なことは、英・数・国・理・社以外の要素。

 

そして、小学生時代~中学生を通じて、スポーツや習い事など、何か1つに打ち込んできたものがあるお子さんはテスト前の馬力が違いますから、向いているのかなと思います。高校受験生を指導していた時に、この傾向は多く見受けられました。スポーツで学んだことを勉強にも応用している様子でした。

 

ただ、この判断軸だけで中学受験がよいか高校受験がよいのかを争うのはやや乱暴だと思います。

 

あくまでも向いているかどうかの問題であり、どちらのフィールドであれ、偏差値帯を問わなければ、上記の3つずつを備えていなくても戦えるからです。

 

事実、先ほど記した中学受験に向いている3つの要素を持っている子は一握りで、そういうお子さんが御三家に合格した子に比較的多く持っているという特徴というだけで、ほぼ多くのお子さんは持ち合わせていないのが実情でしょう。

 

かくいう、私は全く持ち合わせていない中で、中学受験を送りましたので。。。

 

であるならば、向き不向きだけで、論じることはできないと思います。

 

 

そうなると、重要な視点は

 

「親御さんがどう育てたいのか」「お子さんが何を望んでいるのか」

 

これに尽きると思います。

 

親御さん目線だけで考えると、

 

最終学歴を第一に考えるのであれば、中学受験の方が選択肢は広いのかもしれませんし、

勉強以外の1つのことを打ち込んでもらって、そこから何か大切なものを学んでほしいということであれば、中学受験を行う必要はないと思います。中学受験で失うものもありますので、、、

 

ただ、大切なことはお子さんの意思です。

 

最悪なことは、親御さん主導で行った中学受験を「成績が上がらないから」「やる気がないから」という理由で、お子さんが「やめたくない」と言っているもしくは意思を確認せずに、辞めさせること。

 

これでは何のための中学受験なのかということになってしまいます。

 

スポーツも同様。

 

「上達しないから」「やる気がないから」という理由で、お子さんが「辞めたくない」と言っているもしくは意思を確認せずに、辞めさせること。

 

これでは中学受験をやっていた方がよかったのではということにもなります。

 

重要なことはお子さんの人生はその先もずっとずっと続いていくということです。

 

子どもたちはいずれ親御さんから独立をして、自らの力と人脈だけで生きていかなければなりません。

 

何かのイベントを通して、少しでもよいから成功体験を積むことが、「生きる力」になるのだろうと思います。

 

その観点で考えれば、大切なことはお子さん不在の「中学受験vs高校受験」という視点ではなく、1つ1つのイベントを通して「生きる力」を身につけさせること。

 

それが早期教育であっても、スポーツでも、両方を少しずつでもよいのです。

 

目先の成績や試合の結果やコンクールでのパフォーマンスばかりを追い求めると、断念もよぎり、原点を見失いがちですが、「何のためにやっているのか」という視点を忘れないでほしいと思います。

 

その際に忘れないでほしいことは、お子さんの意思と想い。これに尽きます。

 

2024年06月04日 17:56

6年生でギアを上げなければならないフェーズ

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

創業4期目にして初めて、YouTubeにて情報発信を行っていくことを決定いたしました。今まで文面でお伝えしていたことや3期卒業生を送り出してきて感じていることを今度は言葉で発信をしてまいりたいと思います。

 

昨日、鈴木と初の撮影を行い、そのうち公開となりますので、こちらも温かく見守って頂けますと幸いです。

 

さて、本日は6年生でギアを上げなければならないフェーズについて記したいと思います。

 

塾によっては6年生で今月3回もテストが行われるなど、6月はテスト月でありますが、まだまだ根詰めてやるフェーズではありません。

 

アルバイト時代のこと。 

 

大変教育熱心なご家庭に育ったお子さんで、1年生から通塾。成績的にも御三家が狙える水準でした。

 

しかし、6年生10月に受験自体をドロップアウト。

 

当時は家庭学習の様子まで覗ける立場でなかったので想像の域を出ませんが、今思い返すとギアを上げるタイミングの見誤りと親御さんの接し方がまずかったのだろうと今になって、思います。 

 

折角、多くのことを犠牲にしてまで行ってきた中学受験で合格・不合格のフィードバックがあるならまだしも、結果を手にすることなく、受験を終えるということは本当に悲しい話であると思います。体調不良のケースもまた然りですが、、

 

私がこの業を営んでいる1つのきっかけがこのエピソードなのです。

 

私達大人もそうですが、人間だから体調が悪いときもあれば、家庭の状況で仕事に影響が出ることもあります。

子どもとて同様です。 

 

学校で嫌なことがあった。両親が自分の事で喧嘩をしている。。。

 

心がブレない子などいません。 

 

つまり、ずっとずっと頑張り続けられる子なんて、ほとんどいないのです。それこそ、人が人たる所以です。

 

であるからこそ、親御さんの役割は気持ちよく学習を送れるような環境作りのサポートと、言葉がけを含めたメンタルケアが重要です。

 

冒頭記したように3つのテストがある塾もありますが、全てに向けて全力でやろうとすると、この先息切れを起こします。

 

ギアを上げなければならないフェーズはその先にやってきます。

 

私達は8月と10月を特に重視しています。

 

8月は最後の基礎固めかつ最後のまとまった時間の取れる期間。

 

しかし、夏は重要と言いますが、意外と子どものモチベーションは上がりません。子どもにとっての残り半年は大人の時間軸よりもはるかに長く、8月はテストもない時期。そして、長い時間拘束のある講習で子どもたちは「勉強した気になっている」ケースも少なくありません。

 

ところが、9月末から通塾が増え、過去問学習がスタートであることを考えれば、8月末までに基礎固めをしておかなければ、後期で苦手を克服する時間はとれません。

 

であるからこそ、8月は超重要期間と位置付け、コーチングでも意識的に発破をかけるようにしています。

 

また、10月も大変モチベーションが下降しやすい時期です。

 

10月は過去問に着手をしている時期。

 

過去問は最初のうちは点数が取れません。

 

当然です。傾向も時間配分も分からない状態で解くからです。

 

そうなると、「夏あれほど頑張ったのに意中の学校に入れない」というマインドになり、モチベーションが落ち気味になりやすい時期です(なので、タカベルでは過去問を解く学校の順番を大変重視しています)

 

このように、この先にモチベーションやギアを上げていかなければならない局面が訪れます。

 

そこで1ギア2ギアあげるために、今月は出た結果に対して寛容な姿勢かつ夏の目標設定を行わせることが重要であるという視点を持って接してみてください。

受験はリーグ戦ではありませんから、今の成績が重要なのではなく、2月から逆算した対応が重要であると捉えています。

 

2024年06月01日 17:54

四谷系列生 テスト前のやることリスト

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

早いもので、明日で5月も終わり。

受験生は3分の1の期間を消化することとなりました。

 

月を跨ぐと、各学年で組み分けテストやマンスリーテストが実施されます。

特に四谷系列6年生は今回が最後の組み分けテストになるので、意気込みも十分のことと思います。

 

そこで、本日は四谷系列生向けにテスト1週間前のやることリストを記載いたします。

 

(BコースからCコースを目指す方向けに作成していますが、一部は応用できるかと思います。)

 

【算数】

 

・□の計算の練習

・6~9回(6年生は6~8回)の基本問題右+練習問題左の確認(6年生は重要問題チェック間違えたところ+ステップ①)

・11~14回(6年生は10~13回)で得意分野2単元の練習問題を重点的に

・11~14回(6年生は10~13回)で苦手分野2単元の基本問題を重点的に

 

【国語】

 

・11~14回(6年生は10~13回)の漢字の総点検。とめ・はね・払いに気をつける

・11~14回(6年生は10~13回)の知識・ことばの総点検。慣用句などの意味も確認。

・読解のテスト練習(2題45分で)

・読解の時間配分の確認

 

【理科】

 

・6~9回(6年生は6~8回)の音読+要点チェック(早稲アカ生はトレーニング)

・11~14回(6年生は10~13回)で得意分野2単元の練習問題を重点的に

・11~14回(6年生は10~13回)で苦手分野2単元の基本問題を重点的に

・余力があれば、15回(6年生は14回)で得意分野2単元を

 

【社会】

 

・6~9回(6年生は6~8回)の音読+要点チェック

・11~14回(6年生は10~13回)のまとめてみよう

・漢字ノートの作成

・15回練習問題

 

こんなことを言ったら身も蓋もありませんが、テスト1週間前に上記のタスク量は難しいと感じるかもしれません。

したがって、大きなテストに向けた準備は2週間前から行うことをお勧めしています。

 

 
2024年05月31日 17:53

高学年女子の反抗期vs中学受験

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は前号に引き続き、高学年女子の反抗期の中学について記したいと思います。

 

小学校の先生が最も気をつける存在、それが「高学年女子」であるかと思います。

 

学校では特定の集団を形成し、集団内での人間関係・集団同士での人間関係・先生との人間関係など、さまざまな局面でトラブルが発生しやすく、扱いに苦慮している先生も多いでしょう。

 

では、なぜ人間関係のトラブルが発生しやすいのか。

これが中学受験での接し方のヒントになると思い、まずこの視点で記したいと思います。

 

男子と比較し、精神的発達が早いため、社会性を身につけるのも早いことが特徴です。

どのテストを受けても女子の方が国語の平均点が高いのは、この社会性を早い段階から身につけていることに他なりません。

自分ファーストではなく、集団ファーストで動いているからこそ、他人の気持ちに敏感なのでしょう。だから、国語が得意。

 

しかし、社会性を身につけるということは、男子ほど「自分の色を出せない」「自重しないと村八分になる」という意識がはたらき、自分を押し殺しているお子さんも少なくありません。

 

また、女子は「共感したい」・「共感されたい」という深層心理で集団を形成します。

これ自体は悪いことではないのですが、集団を形成するということは「周囲との比較」という視点が必ず入り、自己肯定感が低かったり、自信を持てないお子さんが多いのも大きな特徴です。

 

ここまでをまとめてみますと、高学年女子の特徴は、

 

・社会性を身につけていることから、自分を押し殺している。

・社会性を身につけていることから、自己肯定感が低い。

・共感したり、共感されたりすることで、人間関係を構築している。

 

こういう特徴を持っていることが多いという視点で接してあげることがまずは重要です。

 

だからこそ、

 

・家ではある程度、羽を伸ばさせてあげる。

・存在ややっていることを認めてあげる。

・マイナス言葉を吐いたときは、一旦は共感してあげる。「大変だよね~」など。

 

では、具体的にどのように中学受験に落とし込んでいけばよいのか。

下記のチェックポイントが参考になりましたら、幸甚です。

 

✅やっていることの目的や目標に常に立ち返らせる

 

教員時代に学んだ言葉がけがあります。

 

「ごみを拾いなさい」では動かず、「みんなが気持ちよく過ごすために、ごみを拾います」という言葉がけでないと、動かない。

 

今やっていることの目的や目標に常に立ち返らせるという言葉がけが重要になります。

 

娘「朝勉強めんどくさい」

母親「めんどくさいよね。毎日よく頑張ってると思うよ」→共感する

  「でも、何のために勉強してるんだっけ?」→目的を引き出す

娘「成績をあげるため」

母親「成績をあげるためだよね。つらいと思うけど、一緒に頑張ろう。」→共感+同じ目線で

 

男子は目先の楽しさやわくわくに目が行くのでテンションの上がる学習という視点が重要ですが、女子は精神的に発達している分、やっていることの意味に立ち返らせることが重要となります。しかし、これも伝え方が重要です。

 

✅子ども扱いしない伝え方

 

高学年女子が最も嫌がること。それは、「子ども扱い」です。

 

家庭教師で高学年女子を受け持ったときに、2人に1人から聞いたことあるのが、「うちの親はいつも子ども扱いをするんだよね」です。

 

では、子ども扱いとはどういう対応なのか。

 

それは、上からの指示出しです。「要点チェック終わったの?」や「早く4まとをやりなさい」など。

 

男子ももちろん嫌がりますが、女子は特に嫌悪感を示します。

 

親御さんにとってのお子さんはまだまだ未熟な部分も多く、子どもと感じるシーンも多いでしょう。

 

しかし、高学年女子を1人の大人に接するつもりで対応しないと、過度な反発を招きます。

 

ひどい暴言が発せられる傾向があるのも特徴ですが、これは「自分を下に見ないで」「大人として扱って」というある意味の反作用なのです。

 

指示を出したいのを思い切って我慢し、「今しんどい?」や「大変だよね」と共感・傾聴をこころがけ、「目標に向かって頑張っていこう」と声かけをする。

 

悩んでいる友人に接するつもりで声掛けをする視点でいくと、良いかと思います。

 

✅フリートークの時間を設ける

 

前述しましたが、高学年女子は心の中に様々な感情を抱えている状態。

しかも、中学受験を行っているお子さんはどちらかというとマイナスな感情であることの方が多い。

周りと比較するシーンも受験をしない子と比べて多いでしょう。

 

なにかを解決してほしい状態ではなく、解決できるとも思ってもいなく、とにかく吐き出したい、聞いてほしい状態。

 

こうした時に、勉強のことばかりを話すと、もう信頼関係は築けません。

 

勉強に行き詰まったら、勉強外の話題を話すことで、突破口が開けるかもしれません。

 

とにかく、コンサルではなく、コーチングです。

 

それも、受容・共感・傾聴。これに尽きます。

 

以上、2回に分けて反抗期対応について記してきました。

 

今のご時世、性差について語るのはやや憚られますが、やはり脳内構造も異なることの方が多い。

性差なしには中学受験対応は語れないと考え、筆を執りました。

 

まとめると、

 

男子→ライバル・数字の重要性。

女子→内面に働きかける重要性。

 

そして、大切なのは子どもと同じ目線に立つこと。

 

上から目線では反発を招き、下から目線ではなめられる。

 

勝負重視の男子には同じ目線で、自らも子どもになって勝負する。

コミュニケ―ション重視の女子には同じ目線で、大人として接する。

 

中学受験はお母様が女優になることが大切と言いますが、演じる必要はありません。

視点を上からではなく、子どもに合わせるという意識が何よりも重要であると思います。

 

2024年05月28日 17:52