過去問2周目の意義
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
月も改まり、12月に。すでに過去問を1周やり終えたというご家庭もいらっしゃることかと思います。過去問のやり方は塾の方針に合わせるという前提のもと、タカベルのご家庭で実施していただいている過去問2周目の意義について記したいと思います。
✅ 解いただけ状態の改善
9月下旬頃から過去問をスタートするのが一般的かとは思いますが、平常授業に加えて、土曜日と日曜日にも講座がある。当然宿題も出されるし、講座の復習も行わなければならない。隙間時間に過去問を解くことになるが、過去問は解くだけで約3時間。直しも振り返りも甘いまま進んでしまっていることも少なくありません。2周目を解くことで、1周目のブラッシュアップを図ることができます。
✅ 時間配分等の思い起こし
9月下旬から過去問をスタートし、解く順番によっては10月中頃にすべてを解き終えてしまった学校もあるかと思います。ここから全く何もせずにその学校の本番に突入してしまうと、時間配分等の実戦感覚がつかめないまま、本番に突入となってしまいます。今一度、各学校のペース配分や捨て問の箇所をつかむために、2周目を行うことは意義があります。
✅ 今解けないということは弱点の可能性大
9月下旬の時点ではまだ科目・単元ごとに仕上がりのばらつきがあり、過去問学習から弱点を把握することが難しいフェーズでしたが、12月になっても落としている序盤の問題や大きく失点している大問は弱点の可能性が高い訳です。個人的には冬休み以降は得意を伸ばした方がよいフェーズであると考えているため、「毎年出題され、お子さんが落としている単元」にしぼって冬休みまでに補強できると最高かなと思います。そのあぶり出しにも2周目は最適です。
まとめ:
1度出題された問題は2度と出ない。1回解いた問題は覚えているので無意味。
こうしたご意見もあることは承知しておりますが、模試ではその学校の対策にはならないのと、1回解いた問題は面白いくらいに覚えていない・定着していないものです。ただ、国語は1回読んだことのある文章であることは事実なので、各科目時間制限を5分短縮するなどしてみてもよいかもしれません。いずれにしても、過去問2周目は意義深いと考えています。
