理解度のゆっくりな子は4年時の学習習慣が肝
こんばんは
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
成績は周りとの相対評価なので、中学受験では発達段階の違いがどうしても成績に左右します。かくいう私も3月生まれの超幼な男子だったので、大変苦労しました。よくよく考えてみれば、3月生まれと4月生まれでは学年が2つ違っていても不思議ではないですからね。
とある私立小学校では、小学1年生は月齢でクラス分けをするところもあるとか。
で、理解度に差が生まれるのは仕方ないとしても、それを言ってしまうと身も蓋もないので、この差を少しでも埋めるのに必要なエッセンスを箇条書き形式にて紹介します。
✅ 朝学習の習慣づけ
時間は理解度の有無を問わず、平等。
ただし、平等であるからこそ、その時間の使い方で差が生まれる。
理解度のゆっくりなお子さんが理解度の速いお子さんと同じ時間の使い方では当然追いつけない。であるからこそ、朝の習慣化は必須。
✅ タスク量ではなく、タスクの質にこだわる
脳内メモリのキャパシティは人間だれしも異なるもの。理解度がゆっくりなお子さんこそ、
量でコントロールするのではなく、忘れないアウトプット型勉強が必須。量でしばってしまうと、どんどん脳から知識があふれ出てしまいます。そのあふれに蓋をするのがアウトプット型勉強。
✅ 結果ではなく、プロセスにフォーカスをあてる
理解度のゆっくりなお子さんに4年時から結果を求めてしまうと、危険。
当然、6年よりも4年の方が発達段階の差は起きやすい。
本人なりに頑張っている。であるからこそ、4年時は特にプロセスで評価をしてあげる。
式を書く、図を書く。線を引く。理解度のゆっくりなお子さんの方が比較的素直。理解度が高くても、これをさぼっているお子さんは5年で壁にぶち当たる。そして、4年でできていたお子さんが5年でできなくなる方がリカバリー難しい。染みついた習慣は簡単に直らない。
✅ 知的好奇心を刺激
理解度のゆっくりなお子さんは文字情報での把握が苦手。
図鑑や動画や体験での学習が長記憶につながる。
特に理科と社会は写真や動画の活用を心掛けて勉強を進める。
文字情報が苦手なお子さんは読解ですら良質な漫画教材があるので、活用したい。
✅ 直しの習慣化と工夫
1+1を100問解いても永遠に学力は上がらない。
大切なことは出来なかった問題にどうフォーカスをあてるか。
出来なかった問題をいつ、どのようにこなすかがポイント。
予習シリーズを例に例えるならば、14回シリーズ基本問題を行った直後に解法説明させる、翌日に自力で解けるかやってみる。翌週に前週の間違えた問題をもう1度解く。
宿題を闇雲にやっても永遠に成績は上がらない。というか、全員同じものが提示される宿題で周りには追いつけない。大切なことは宿題のやり方。
✅ 持ち上げる
理解度のゆっくりなお子さんに往々にして見られるのが自己肯定感の低さ。
自分だけ鉄棒ができなかったら、劣等感をいだき、鉄棒への恐怖心が出ますよね。
周りとの比較にさらされる受験でも同様。劣等感と自己肯定感の低さが重なると、勉強への恐怖心。恐怖心をいだくと、人は行動しません。勉強に気持ちが向かなくなります。
そんな時に責めても逆効果。とにかくほめて、持ち上げ、やる気を引き出す。
「大丈夫だよ」「できるよ」これに勝る言葉はありません。
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