反発は成長の証
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
なぜかは分かりませんが、我々は6年生女子のご家庭を多く受け持っています。
おそらく、全学年・性別の中で最も多い層であると思います。計算はしていませんが…
そこで、必ず相談に上がるのが「親御さんの介入を過度に嫌う」こと。
以前の記事にも記しましたが、これは誰もが通る道。成長にとっては必要不可欠のイベントなのです。
過度に反応したり、子どもに付き合うような態度を取ってはいけません。
親御さんはあくまでも冷静さを装いましょう。
反発をするだけ成長したのだと思えば、幾分か心の持ちようも楽になると思います。
とはいえ、このまま介入できずに、一人で中学受験戦線に挑ませるのは不安…。
そこで、以下のような点に心掛けて対処するようにしましょう。
①家族を巻き込む
お母様が一人で抱え込んでいても事態は好転しません。
家族(お父様)を巻き込んで、一度会議を開きましょう。
親御さんが介入する領域、介入しないでお子さんに任せる領域を話し合います。
ここで重要なのは、親御さんが介入する領域は最小限にとどめること。
私は、親御さんが介入する領域は、各科目の「確認作業」(解法説明や家庭内テスト)と考えています。
決めごとや約束を共有し、それを中学受験まで貫き通すことが肝要かと思います。
これも指示や頭ごなしに行うのではなく、後に記すように、日ごろの頑張りや現状のつらさを共感したうえで、提案という形で行っていただけるとよいかと思います。
②塾を巻き込む
しかし、①で事態が好転することはないことはありませんが、多くはありません。
好転したケースは、今までたくさん褒めてきた親御さんのケースかと思います。
そこで、第三者の力を借りましょう。
親御さんの言うことは聞かないが、塾の先生のいうことは聞くというケースはかなり多いです。
そこで、望ましい行動をとってもらうように、塾の先生から話してもらえませんかと、塾に相談してみることです。
いくつかのご家庭でこの手法を取り入れてみましたが、①よりも好転率は高かったように思います。
折角、通わせている塾です。機会を待っていても塾からの働きかけは多くありません。
積極的にコンタクトを取るようにしましょう。
③お子さんの心理をよく理解する
中学受験はまだ一回りしか生きていない子にとってはとても残酷で、受け止められないことも多々あります。
そもそも、やっただけ結果が返ってくればよいのですが、やりかたを間違えていると、結果につながりません。
そして、一回りしか生きていないと言っても、10歳を超えてくると、他者との比較が客観的にできるようになってきます。
あの子は上のクラスで、私は下のクラス…→劣等感
あの子のようにできるようになりたいけど、どうしていいかわからない→迷い
このまま全部落ちたら、どうしよう→不安
国語で言うところの、すべてマイナスの気持ちであるわけです。
こうした気持ちはあるのだけど、素直に伝えられない。親にきつく当たってしまった。どうしよう…
という状態なのです。これに手を差し伸べてあげられるのは結局、親御さんしかいません。
①や②の話とやや矛盾するのですが、正しい表現をすれば、最終的に救えるのは「全面共感できる親御さん」だけです。
まずは、受け止めてあげましょう。時には感情が爆発することもあるかもしれませんが、聞いてあげましょう。
そして、日ごろの頑張りを評価してあげましょう。これは、血のつながった親御さんだからこそ、効果を発揮します。
受験まで8か月となりました。ここからの合否の分かれ目は、過去問対策や志望校選定、算国の苦手克服、理社の積み上げ等、勉強面の要素はもちろんですが、親御さんがお子さんの心理状態をアンテナ高く、キャッチアップできるか、これに尽きると私は思います。
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<テーマ>1点でも多く稼げるようになるテスト戦術
<対象>小学6年生の保護者(5年生以下のご家庭も参加は可能ですが、対象は6年生向けとなります)
<日時>6月12日(土)14時30分~15時
<形態>zoom(顔出し、発言は一切不要)
<申し込み方法>5月30日(日)~HP上にて(6月9日まで可能ですが、定員になり次第、締め切ります)