モチベーション維持に大切なこと
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
早いもので5月も残すところわずか。6年生は4か月が経過し、受験に向けて3分の1が終わろうとしています。
今月の初頭に「GW後は様々な面でモチベーションが落ちやすい」と記させていただきました。
実際、無料面談でもこのような相談が増えてきたなという印象です。
私どもの週1回のコーチングでは、
①タスク提出
②1週間の振り返り(生徒から見てできたところとそうでないところ)
③コーチからのフィードバック(コーチから見てできたところとそうでないところ)
④次週の目標設定の4本柱で実施しています。
そんな中でも、大切にしていることが初回面談での「約束とルールの徹底」です。
例えば、21時30分までにタスクを提出し、22時までにはベッドに入る。
50分勉強し、5分休憩する。
などなど…
こうした約束事を最初の段階でしっかりと定め、できたらほめる。できていなかったら、何がまずかったのかとどうすればできるようになるのかを一緒に考える。これを重視しています。
子どもというのは基本的に大人よりも真面目で、臨機応変さがないと思っています。
それは、学校という「ルール」を必要とされる枠組みで育っているからだと考えています。
つまり、明確なルール(前述のように時間に関する側面やタスクの消化率など)を最初にしっかりと定め、そこに立ち返らせることが極めて重要なのです。そして、それができていなかった時に頭ごなしに叱るのではなく、質問対話形式で「何がいけなかったのか」「今後どうしていくのか」をしっかりと話し合うことが重要であると言えます。
そして、忘れてはならない視点が親御さんも約束を守るということ。
例えば、1時間の余暇の時間は干渉しないだとか、勉強時間を延長しないなど、、、
ルールを課した以上は親御さんもルールを守るという姿勢が極めて重要です。
チャイムを守りなさいと言っている教師が、自分は守らずに授業を延長していたら、学級崩壊を招きます。
それは、教師の言葉の重みがそこには全くなく、子どもと信頼関係が一瞬のうちに崩れてしまうからです。
これは親子関係も同様ですし、コーチと子どもとて同じことです。要は人間関係ですから、約束というのは非常に重要なわけです。
大変残酷な話ではありますが、小学生が「なんとしても○○中学に受かるために、一生懸命勉強して、やりたいことも我慢して走り抜けよう」とできるお子さんは本当に本当に一握りです。
もちろんこれが理想なのでしょうが、皆さんや私も含めて、小学生時代にこのような高い意識を持ててたかと言えば、全くそんなことはないでしょう。少なくとも、私はやらされ勉強一辺倒でした。
であるからこそ、まずは「中学受験をやりたいなら、最低限のルールを守りなさい」という基準を明示し、それを評価もしくは対話でフィードバック。親御さんもルールを守る。これしかないのです。
地道ではありますが、モチベーションとはこうした細かいことの積み上げの先に上がってくるものですし、最終的に合格と自己肯定感という最高の結果を手にできるのだと、過去の指導を通して改めて感じさせられる、今日この頃です。