中学受験コンサルティング タカベル

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2023年7月の記事:ブログ

夏休みで差がつく要素

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ものすごい暑さですね…

先日、オンラインコンサル中にクラっと来てしまいました。

冷房をつけた室内でも油断禁物。

 

我がタカベル担当のご家庭も、熱中症気味になったお子さんや室内との温度差で風邪を召されたなどのご報告を頂きます。

特に6年生は尋常ではない勉強量を重ねる毎日だと思いますので、くれぐれもご自愛ください。

 

さて、夏休みは時間の使い方がカギを握るというのは再三記してまいりました。

本日は夏休みで差がつく要素をまとめてみたいと思いますので、受験生やカリキュラムが厳しさを増す5年生の参考になりましたら幸いです。

 

①生活面

 

・起床時間と就寝時間を決めましょう。毎日がバラバラだとなし崩し的に生活リズムが乱れてきます。

・自由時間を決めましょう。6年生は言わずもがなですが、5年生といえども一部の塾では半端ない拘束時間です。

勉強漬けの毎日を過ごしていると気が滅入ってしまいます。親御さんや塾の干渉を受けない時間の確保はモチベーションアップに必要不可欠な要素です。

 

私共のコーチングではこの3つの時間に加え、タスクとタスクの間の休憩時間は約束事として定めています。

 

②勉強面

 

・6年生は帰宅後の理数科目の復習と基礎知識の上積みがポイント。

 

6年生は朝から夕方まで、もしくは昼から夜までなど、半日以上の拘束時間になっているかと思います。

疲れて帰ってきたあとに自宅学習に充てられる時間はわずか。そして、脳の回転もよくない状況下での勉強です。

やることを絞りましょうという提案です。

 

算数の宿題・国語の読解の解きなおし・理科の苦手分野の補強・コアプラス…タスクを書きだせばきりがありません。

個々人によっては全科目の底上げが必要なこともあるでしょう。

 

しかし、私共は6年生といえども夏はまだ基礎固めの重要な時期と位置付けています。

そして、各塾さんとも講習の前半は実践問題ではなく、各単元の総おさらいの時期かと思います。

 

したがって、帰宅後は算数と物理・化学の授業内で扱って間違えた問題とそのお子さんに応じたレベル感の理数問題(授業では扱っていない問題)と漢字・語句・語彙・社会・生物・地学の副教材で1日を終わらせています。

 

あれ、結構多いじゃんと思うかもしれませんが、時間がないご家庭は社会・生物・地学の副教材(4まとやメモチェやコアプラス)は口頭の確認でよいですよと伝えております。

 

算数と理科の復習で約2時間~2時間30分。漢字・語句・語彙・社会・生物・地学で合計1時間30分(朝も含む)を目安に学習スケジュールを組んでいます。

 

 

・5年生は新出単元の腹落ちがポイント。

 

ほとんどの大手塾で「比」を学習すると思います。5年生の夏以降で差がつく超重要単元となります。

いままで割合・図形・速さの入試頻出7分野の3つを苦としていなかったお子さんもつまずきを見せる領域です。

2学期のスタートダッシュを図るためにも、復習単元よりも新出単元の復習に特に注力していきましょう。

(こんな提案をするのは本当につい最近からです…従来は復習単元寄りのスタンスでしたが情勢が変わってきました涙)

 

また、サピックス生をはじめとして、先取り学習を進めるご家庭も増えてきましたね。

昨今のカリキュラム情勢をみると致し方ない動きですが、これは慎重に検討しましょう。

先取りは良い面・悪い面があるだけでなく、まずは今の消化不良がほとんどないお子さんであることが前提となります。

また、他科目に課題を抱えている場合は、そちらを最優先にすべきです。(特に読解の精読)

 

まずは習ったことを遅くとも次の日の通塾日までにキャッチアップすること。これが至上命題となります。

 

長くなりましたが、まず体調管理と時間管理があってのスケジュールの落とし込み。

長い夏休み。1分1秒を大切に駆け抜けましょう。

 

追伸…先日クイックティーチャーの代表と5時間にわたり、はしご会食を行ってきました。教育にテクノロジーを駆使した革新的なサービスを打ち出されており、「こんなサービスもあったらよい」「ここをこうしたらどうか」などと話していたら、あっという間に時間が経過していました。タカベルの方でも導入できそうなサービスがありましたので、進展がありましたらリリースを行います。

2023年07月28日 16:35

解答用紙ではなく問題用紙に注目

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

妻への家族サービス後、首都圏模試・合不合・組み分けテスト分析面談を経て、夏期講習中のスケジュール立て・面談をしていましたら、あっという間に10日が経過していました。

私に今最も欲しいのは「時間」です。

 

本日はクイックティーチャー代表との会食を控えておりますため、同じ業界人同士ざっくばらんに意見交換ならびにさらなるサービス向上につなげる有意義な時間としたいと思います。

 

さて、今年に入りすでに200枚×4科目ほどのテストの解答用紙をみてきたでしょうか。

常々テストが健康診断であると記しているのは、お子さんの解答用紙は現在の状態を如実に反映しているという事です。

 

私共はまずテストの解答用紙をみて、当然間違えているところを確認します。

当然、間違えているということはその単元が「苦手分野」である可能性が非常に高いからです。

 

しかし、これだけでは十分ではありません。

 

なぜなら、ヒューマンエラーを起こす原因は下記の点が挙げられるからです。

 

①その単元の理解不足

②理解はしているのだけと、計算ミスなどのケアレスミス。

③問題文を読み取ることができていないミス。

④時間が足りなかったことによるミス。

⑤余白の使い方がまずかったことによるミス。

 

このように、点数が芳しくなかったからといってすべての原因が単元の理解不足・演習不足であるわけではありません。

むしろ、肌感覚では①を原因としていることの方が少ない印象です。

 

同じ失点だとしても、①を原因とするものなのか①以外を原因とするものなのかによって、家庭学習で行うアプローチは大きく異なります。

 

①が原因ならば、今のカリキュラムに無理が生じているので、理解度重視のスケジューリングを組みます。

しかし、④が原因ならば、制限時間つきトレーニングを行う必要があるので、演習量が多くなります。

 

このように、テストという健康診断を通じて何の要素が根本的な原因なのかを探っていく必要があります。

 

そのためには解答用紙や成績表に目を向けるのではなく、お子さんの「問題用紙」に注目しましょう。

 

・正しいものを選びなさいという問題で正しくないものを選んでいたら、それは理解不足ではありません。日ごろから聞かれていることに線を引くトレーニングを積んでいきます。

 

・読解の問題で2択までは切れているのだけれども、語彙力が不足していて正しい選択肢が選べていなかった場合は読解力がまずいのではなく、語彙力を強化しなければいけません。

 

理解不足が原因ではないのにもう一度その単元の復習に終始しても、次のテストでまた同じヒューマンエラーを起こします。

 

冒頭の私ではありませんが、時間は本当に貴重です。

 

限られた時間を最大限有意義に使うこと。

中学受験で最も必要な要素は上記なのではないかと思う、今日この頃です。

2023年07月22日 09:18

2023年後半戦の心構え

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

早いもので2023年も後半戦に突入しました。

つい先日に年末のご挨拶を記したかのような、私たちタカベルにとってもあっという間の前半戦でした。

 

2023年前半は私たちにとって5つの大きなトピックがございました。

 

①2023年生の入試

②家庭教師部門強化に伴う人員増員

③コーチングプランのメニュー化

④クイックティーチャーさんとの連携サービス導入

⑤リセマムさんの取材

 

毎月何か新たなことに取り組み、毎日LINE・メール・zoom・お電話の4媒体で対応を重ねる毎日を過ごしておりましたら、あっという間に6か月が経過しておりました。

 

そして、気づいたらお陰様で6年生は全プラン、他学年も含めてスーパー家庭教師とコーチングプランについては満席をいただきました。

 

後半戦の私たちの心構えは理念に共感頂いている現在受け持ちのご家庭に対して、しっかりとコミットしていくこと。

この1点に向け、後半戦もスタートを切っていきたいと思います。

 

さて、年の後半戦のビッグイベントはなんといっても「夏休み」です。

 

昨今の厳しい中学受験情勢を鑑み、どの塾さんも相当な拘束時間をもって、講習が開催されます。

 

6年生は最後の基礎固めの時期ですので、苦手分野がはっきりとわかっているご家庭は講習と自学のバランスを慎重に吟味しながら、1分1秒を大切にしていきましょう。9月からは毎月の模試と家庭学習は過去問。塾は演習。基礎を振り返る時間は相当限られてきます。

夏は天王山と言われますが、夏で合否に関わるなにかが決まるのではなく、夏の過ごし方で今後が楽になる・苦しくなるが決まると留めておきましょう。

 

そして、同様のことが5年生にも言えます。

予習シリーズのカリキュラム速度・内容の難化に伴い、消化不良になっていないご家庭は少ないでしょう。

すでに18回の算数にも象徴されるように、そもそもの規則性・周期算・倍数・等差数列の原理原則が分かっていなければ全く歯が立たないように、ここから先は「前単元が分かっていることが前提となる単元」のフェーズに入っていきます。

 

一部の塾を除き、カリキュラムの先取りで2学期の内容を講習で先取りを行うことになるかと思いますが、まずは1学期の消化不良をしっかりと取り除くこと。そして、国語を1日15分でもよいので精読なり、語彙を増やすことをすること。2学期から文章の題材自体が抽象度を増し、選択肢もフィーリングでは切れなくなってきます。毎年、5年生の10月~11月はお問い合わせが殺到いたします。中には深刻な状態であるケースも少なくありません。5年生にとってもこの夏はとても重要な時期です。

 

そして、6年生の秋以降は親御さんの心構え次第で状況はよくも悪くもなります。

中学受験が親の受験と言われる最たる時期が9月以降です。

本日はここまで。近くなりましたら、また執筆を行います。

 

まずは夏休みの各科目の目標をお子さんと話し合うこと。これが後半戦の初動作業です。頑張りましょう。

 

いえ、初動は首都圏模試と合不合でしたか…本当に頭が下がります。

2023年07月01日 12:47