Aクラスからの逆転合格術③
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。
今回は、具体的にどうスケジューリングをして、再生させたかの一端をお示しします。再度、このご家庭の申し込み当時の現状を記します。
・小学4年生から大手塾に通塾。
・小学4年生後半から最下位クラスになり、5年生の4月までキープ。
・5年生5月からタカベルに申し込み。
前回と前々回で「モチベーション」と「スケジューリング」を重視したと記しました。加えて、5年生の段階では算数と国語が重要であることも記しました。今回からはより踏み込んで、記していきたいと思います。
さて、このお子さんは特に算数に対して抵抗感を抱えていました。ところが、中学受験において、算数の強化なくして成功はありません。
そこで、算数のスケジューリングについて慎重に判断を行いました。5年生の5月であること、後半になってくると「比」が入ってくることを考え、4年生の復習を重点的にスケジューリングに盛り込みました。
4年生の内容であれば積み残しがあるとはいえ、そこまで難解ではないため、取り組むハードルは低くなります。2か月間、4年生の算数の復習と5年生で与えられる日々の計算・一行問題をじっくりと取り組みました。モチベーションともリンクしますが、子どもの学習において大切なことは、「成功体験」をいかにして感じさせられるか。自信もなく、学習に対してモチベーションが湧かない子はできる問題を一つ一つこなしていき、自分の力で解けるようになったと実感させてあげること。
これが功を奏したのか、2か月が経過すると、4年生の積み残しもなくなり、5年生の授業内容にもついていけるようになりました。何よりも大きいのは、子どもの自己肯定感が回復してきたこと。今振り返ると、一番この点が大きかったと思います。
中学受験は「急がば回れ」。クラスが気になる気持ちもわかります。周りの子と比較してしまい、焦る気持ちも理解できます。しかし、現状に苦しんでいるのであれば、アプローチを変えなければなりません。
適切な学習スケジューリングをもとに、モチベーションを高める。学習の成功にはこれにつきます。
2021年03月16日 09:00