中学受験コンサルティング タカベル

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Aクラスからの逆転合格術⑤

さて、前回は計算に関しての取り組み方を記しました。

今回は、一行問題や基本問題に対して我々が行ったアプローチを記したいと思います。

 

「40mおきに8m間隔で木を植えます。木の本数は何本になりますか。」

こういう問題があったとします。中学受験では初歩的な植木算の問題ですね。このお子さんは以下のように機械的に解いていました。

40÷8+1=6

 

これ、算数でありがちな「やってはいけない」勉強法です。

なぜなら、そこに理解というプロセスが一切ないからです。

算数が苦手な子にかぎり、このように解いています。この単元だけがテスト範囲なら対応できます。しかし、この学習をした半年後は間違いなく忘れています。これが、マンスリーテストや月例テストではできるけど、組み分けテストになるとできなくなるという現象につながるのです。

では、どうすればよいか。ひと手間を加えるだけで、学習が改善します。

 

40÷8=5…間の数

5+1=6…木の数

 

このように、日ごろから「自分は1つの式で何を求めたのか?」を書かせ、意識させることが算数の苦手な子においてはとても重要です。2つの式が入り混じるから、嫌いになるのです。一つ求める→何を求めたかの確認→次の式へ移る

このように順序だてて式を書くことが重要です。偏差値35から2年間で60の学校に合格したこのお子さんも、最初の2か月は計算と1行問題・基本問題に特化しました。特に、1行問題・基本問題は毎回のようにノートをチェックし、こうしたプロセスが丁寧に書かれてあるかどうかを厳しくチェックしました。機械的にやったものは忘れるのも早いです。まして、学年が上がるにつれ、インプットしなければならない量が増えてきます。前学年の取りこぼしが多いのは「暗記算数」となっているからです。

 

次回は、もうひと手間加えて、算数の定着を図る勉強法を紹介します。
2021年03月18日 09:00