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成績下位からの中学受験 逆転合格術⑦

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。
今回は算数学習の最終回として、前述のお子さんに対して行った学習法をご紹介したいと思います。
 
計算、一行問題、新出単元の基本問題を丁寧に行うことの重要性について述べてきました。最終回は新出単元に対する我々のアプローチの実際を記します。
さて、中学受験といえば王道の「つるかめ算」を例に説明しようと思います。このような問題がつるかめ算ですね。
 
「つるとかめが5匹います。足の本数が合わせて14本の時、つるとかめはそれぞれ何匹いますか。」
 
この問題、中学生なら簡単に解けます。なぜなら、方程式を使って解けるからです。つるの足の本数は2本、かめの足の本数は4本。つるの数をa、かめの数をbと置くと、
a+b=5
2a+4b=14
 
連立方程式ですぐに解けます。このような算数を抽象概念といいます。ところが、aとbは架空の数字。小学生には理解できませんし、小学校では教わりません。したがって、方程式を用いることはタブーとされています。
そこで、小学生は面積図という手法を用いて、このつるかめ算を解きます。
 
面積図
 
これに数字を書き入れて、解くという解き方が王道とされています。一見よさそうに思います。ところが、この教え方には苦手な子が陥る重大な落とし穴があります。それは、理解というプロセスがないという点です。機械的に「ここは2」「ここは14」という形で数字を埋めて解こうとします。おそらくこの教え方で行えば、苦手な子でもその場ではほとんどの子が正解するでしょう。ところが、こうしたやり方で行っていくと、いわゆる暗記算数となります。算数を理解するのではなく、覚えるという勉強法になってしまうために、学年が進むにつれて覚える量も積み重なり、算数嫌いとなってしまいます。なにより、理解しなければならない問題に太刀打ちができなくなります。
 
タカベルでは、抽象概念ではなく、具体概念で指導することを意識しています。先ほどのケースであれば、なぜ面積図が誕生したのかというルーツから導入で指導します。こうすることにより、算数が理解しやすくなるだけでなく、暗記算数を防ぐことにつながるためです。これは、近日中に出版予定の書籍に詳しく記してありますので、興味のある方はご一読いただけると幸いです。こうした指導を通じ、偏差値35だったお子さんが60の学校に合格することができました。
 
次回は、国語について記していきたいと思います。
 
 
2021年03月19日 09:00

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