中学受験コンサルティング タカベル

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わたしの中学受験⑤

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

銀行員時代、教員時代、そしてコンサルティングを行うときに、心掛けているのが「親身な対応」

例えば、個人面談って10分なんですよ。
10分で学校の様子を伝えて、保護者の悩みを解決できるわけがない。
ましてや、私が勤めていた学校は私立。
お金を払って、学校に通わせている。
全国に約20000校ある中で、私立小学校はわずか200校余り。
約1%しかない。そして、学校に来ていただくのに片道1時間をかけて、来ていただく。
にもかかわらず、10分の面談時間って少し不親切な気がした。
だから、私は30分から1時間面談をすることもあったし、1件1件に親身な対応をしたいという想いから、このコンサルティングサービスを立ち上げた。

世の中にあまたの勉強法が出回っているが、小学生は発達段階の差も大きく、全員がその勉強法で成功するわけではない。
成功していたら、苦労しないわけである。
大切なのはその子の特性やつまずきを把握し、それを保護者と共有し、解決策を提示して、実行してもらうこと。
たまに体がきついときもあるが、楽しいので私はこれを続ける。

さて、中学受験体験記の続きです。
計算と漢字で無双状態だった高畑少年は鼻ののびた、まさに天狗状態。
しかし、公文式のやり方が染みついていた少年は暗記算数となり、いきなり壁にぶち当たることになる。
それは、
「マンスリーテストではできるが、組み分けテストになるとできなくなる状態」

まー、最初の組み分けテストなんかは悲惨なものでしたよ。
問題も大して読まずに、解法丸暗記で算数を解いていたものだから、数違いの問題が多く出題されるマンスリーテストはそこそこ、組み分けになる度にクラスが真っ逆さま。
イメージしてください。
ジェットコースターに乗っていて、てっぺんに到達したときから、さあ今から落ちるぞという、スリル満点のあの感覚。
あれが、組み分けの1週間前という感じでしょうか。
たまったものじゃないです。カレンダーを見るたびに恐ろしくて、3日前から熱もないのに、体温計をわきに挿しまくっていましたね。

そして、何が恐ろしいって、組み分けの結果返却ですよ。
私が5年生の時は、母や塾どころか、父や兄まで総動員され、家族塾という状態でした。
そして、全員が体育会系の熱血指導。
分からなかったら、鼻に消しゴムが飛んでき、晩御飯は白米とみそ汁のみ。
しかも始末が悪いのは、塾での教え方と家族の教え方が違うこと…

ほら、サピックスの解説って不親切じゃないですか。
「その5ってどこからでてきたの?」みたいな。
中学受験を経験していない両親はこれを無視し、我流で説明する始末。
高畑少年の混乱はより深まっていくばかり。
5年の夏ぐらいまで、マンスリーだと中上位、組み分けになると下位という状態だったかな。

タカベルのサービスって、自分が親にしてほしかった指導が出発点なんです。
今回の話でいうと、こんなところですかね。

① 問題文を一文一文しっかりと読むこと。

算数って、国語です。は?
頭がおかしくなったのではありません。
算数って国語です。
一文読んだら、図を書く。
次の一文に書かれてある情報を図に書く。
この作業の繰り返しです。
要は、算数の問題ってかいてあることを図にして、あとは計
算するだけ。
だから、「国語力×計算力」なんです。
これを「暗記力」で解こうとするから、実力にならなかったのですね。

② 解法を説明すること。(子どもが)

星飛雄馬のごとく、千本ノックは計算だけでよいです。
一問解き終わったら、都度子どもに解法を説明させること。
これやってたら、理解する算数になっていただろうなぁ。
だから、私の授業は「なんでなんで星人」なのです。
だって、5年生の教材ならまだしも、6年生のデイリーサポートなんて、これがAプリントなの?(Aプリントとはその単元で最も簡単なレベルとされるサピックスの教材のこと
です)っていうレベルの問題が出てきます。
でも、これは暗記算数になっていたからでしょうね。

今日の話でいうと、親の接し方も記したいところですが、またこれは後日ということで。
そんな感じで、成績が全く安定しない5年前半を過ごしました。
つづく…
2021年04月04日 09:00