中学受験コンサルティング タカベル

家庭教師 × コンサルティング 学習指導と効果的家庭学習で成績アップ!!

わたしの中学受験⑦

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

面談をしていると、本当に家庭学習の進め方やスケジュール策定に悩んでいる方が多いのだなとつくづく感じさせられます…

大手塾って、素晴らしいです。
長年培った情報量や教材、本当に研究されつくされています。
この通りにしっかりと消化できれば、間違いなくいい成果を収められます。

ただし、それはしっかりと使いこなせる人にとってはです。
小学生って発達段階の途中なので、躓きのポイントもその子それぞれ。

そもそも、問題が読めていないのか。
計算力に課題があるのか。問題も読めていて、計算もできるけど、式と言葉が一体化していないのか。
最近ですと、ADHD傾向の子もいます。
そうした子にとって、どういう勉強法が最も効果的なのかなどなど…
集団ではどうしても限界があります。

つくづく、小学生が行う中学受験は個別対応が本当に求められているなと思います。

これからの教育者は教育心理学や発達心理学まで学ばなければ通用しないなと痛感しています。

さて、個別対応のオンパレードをされたわたしの中学受験期の続きを記したいと思います。

小学5年生の前半までは、計算・漢字・割合・社会・あきらめの悪い性格でなんとか、中上位をキープしていた私。
でも、そんな栄光とも呼べない栄光も即、崩れ落ちることになります。

まず、直面した課題。

「マンスリーはできるけど、組み分けできない」問題。

これは、結局退塾するまで引きづりましたね。
要は、「理解していない」のが原因です。

そりゃ、得意分野が計算・漢字・社会ですもん。
学問を丸暗記で臨んでいたから、理解していない状態になるのも当然です。

でも、これって幼い子あるあるなんですよ。
これね、ただの家庭教師や大人が教えてもダメなんです。
事実、家族が総動員され、半年怒られながら、消しゴム投げられながら、時には深夜まで勉強しても一向に改善されませんでしたもん。

この原因、子どものときは分からなったけど、教育業界に長く携わっていると、分かったんです。
(逆に子どものときにわかっていたら、超かわいくない子ですね…そんなこと考えている暇があるなら、勉強しろといいたくなります(笑))

ずばり、「子ども目線」の指導者が教えないとダメなんです。

学歴に苦労したことがない人や教育の素人である親が教えると、どうしても答えに誘導しようとしてしまうんです。
そして、親が教えると始末が悪いのは、「感情」が入ってしまうこと。もうお互いに冷静ではありません。

一方、学歴に苦労したことのない他人は、仕事なので感情は入らないが、「なんで分からない」かが分からない。
これでは、その場で納得させられても、理解にはつなげられません。

5年の夏だったかな、私には8つ上の兄がいるんですが、兄の友人がお試しで、家庭教師に来てくれました。
その方は中学受験苦労組。その先も、苦労して大学受験で東工大に入学された方でした。
教えてもらって1分で、子どもながらに気が付きましたね。

「あ、この人の指導が自分に1番あっている」と。

その方は、教えないんです。
こういう聞き方をします。

「これを求めるためには、なんの情報が必要だと思う?」
「うーん…」
「じゃあ、今何聞かれている?」
「時間!」
「すごいじゃん!じゃあ、時間ってどうやって求めるんだっけ?」
「距離÷速さ!」→暗記は得意だったため、即答です。
「すごいね。よく覚えているじゃん!じゃあ、距離ってこの問題はどうなる?」 …

聞かれていることから、何の条件が必要で、その数字はどこに書かれてあるか。
もう、もはやゲーム感覚でしたね。

今までの思考は、「問題文の情報→いきなり立式→答え」だった回路が、「聞かれていること→必要なもの→立式」に変わった瞬間、世界が変わりましたね。

そして、目一杯褒めてくれること。自己肯定感がマックスになりました。
もはや、恋人ですよ。
この人のために、尽くそうという(笑)

後日談ですが、この方は中学受験や大学受験で考えさせる授業を受けてこなかったとのこと。
一方的に解き方を説明される指導法に疑問を感じていたみたいです。
私の指導のルーツは間違いなくこの方の影響を強く受けています。

この方の指導を機に、算数は伸びましたね。算数「は」

今日はここまで。
次回はザ、幼い子なら誰もが苦労するあの科目の体験記を記します…

~今日のまとめ~

① 指導の時に、感情は入れないようにしましょう。

実の子に対して、教えるのだから、ついつい感情が入ってしまう。

わかります!

でも、感情が入っていいことはありません。いいのはプラスの感情の時のみです。
冷静な状態な時でも分からないのですから、感情的になって、プレッシャーを受けてもできるようにはなりません。


② 子ども目線の指導者を選びましょう

学生が悪いとは限りません。事実、私はこの学生の先生に本番までお世話になりました。
大人目線だと、どうしてもステータスで判断してしまいがちです。
〇〇大卒、○○中学校に入れた実績〇人等…

こういう実績が華々しい先生は、基礎学力の高い子向けの指導には慣れています。
しかし、私のような基礎学力や理解度の低い子には、その子の目線に立った指導がより求められます。
見極めのポイントは、授業から帰ってきて子どもが解法を説明できたら、いい先生ですね。
間違いなく。解法が説明できるってことは、100%自分のものになっている証ですから。


③ 大手塾はうまく使いましょう

繰り返しますが、大手塾はうまく使えれば、最も中学受験に優れた環境です。
当然です。歴史も伝統も情報量も群を抜いています。
大切なのは、その環境に溺れない・奢らないということです。
通っていても、アップアップで溺れている。食べ過ぎで、消化不良を起こしていたら、逆効果です。
大手塾に通っているブランドに奢り、子どもが苦しんでいたら、これまた本末転倒です。

宿題の取捨選択、本当に今必要なことを見極めて、資本と時間を最大限投入する。
これができた時、大手塾を「使いこなせた」状態と言えます。
2021年04月06日 09:00