子どもがやる気を落とす瞬間
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
サピックスのタスクが多いと聞きますが、私はそうは思いません。
多分、数違いの問題を何周もしたりするから、時間に追われるのではないかと思います。
よく教材を見てみると、デイリーアプローチとデイリーサポートとデイリーサピックスはそのほとんどが数違いの問題。
やり方を少し工夫すれば、むしろタスク量が少ないのではないかと思うほど、実は多くありません。
むしろ、予習シリーズの方が反復ではない基本問題や練習問題も含めると、実問題数は多いのではないかとも思うほどです。
マンスリーや組み分けに追われた勉強をしていると、何度もやらせようという意識が働き苦しくなりますが、問題の選別を行い、1週間のルーティンを効果的に過ごすことができれば、問題なくクリアできる塾であると考えます。
さて、親御さんの目線に立つと、「あれもこれもやらせないと」と気持ちが焦ってしまいますが、子どもは「早く終わらせよう」「終わったのに、まだやらなければいけないの」という気持ちなんです。大多数の子が。
こうしたギャップが積み重なったとき、モチベーションの低下や成績の低下につながっていきます。
高学年になったときに、勉強に対する嫌悪感や反発を招くことになります。
それを防ぐためには子どもの心理状態を深く考えてあげることが必要です。
まず、子どもはダブルスタンダードを嫌います。
今日のタスクは終わったのに、また追加されるみたいな、いわゆる後出しです。これ、子どもは大っ嫌いです。
1日のタスクをあらかじめ示し、それが完結したら、それ以上のものは課さない。
そして、メリハリをつけるために、毎日全科目を少しづつ。可能であれば、毎週同じルーティーンで回していくと、抵抗感を感じなく済みますね。(先週の木曜は少なかったのに、今週の木曜は多かったなどを避けた方がよいということです)
1週間の学習計画が適切で質の高い学習になっていれば、テスト前に詰め込みを行わなくても、成績が上がっていきます。
現に、小学4年生10月の成績が偏差値45だったお子様が学習計画を変えただけで、量は減ったのにもかかわらず、成績を3か月で53までに伸ばしました。
要はやり様とモチベーションです。
やらせる側のモチベーションが高くても、やる側のモチベーションが低ければ、全く意味を成しません。
そのモチベーションを落とさないで日々をどう過ごすか。これが、タスク量の調整なんです。
ゴールデンウィーク。家にいるからと言って、過度な勉強は禁物です。モチベーションを落とすことなく、過ごさせてあげてください。