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国語は限界があるが…

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今日はやや、残酷な現実について記したいと思います。

 

国語と精神年齢の相関関係について。

 

残念ながら、成熟度が関係する中学受験においては特に、国語の取れる限界というものがあります。言葉をどれだけ知っているか、文章を素早く読み取り、情報を処理する能力、長い選択肢を読み、正誤を判断する力、自分なりの言葉でまとめる力…本当に多岐に渡る能力が試されるのが国語という科目です。

 

国語で取れる点数の限界があるため、小学生相応の成熟度の子同士では差がつかない。また、理科社会は知識の積み上げ要素が強く、配点が低いために差がつかない。だから、算数が重要ですよというのが中学受験では長く提唱されている考え方です。

 

ところが、国語で差がつかないというのは本当でしょうか。確かに取れる限界があるため、差がつかないという理屈は分かりますが、下に目を向けるとどうでしょう。国語でジェットコースターを起こしている場合、本番で大コケをしてしまったら、差をつけられてしまいます。安定しないまま中学受験本番に臨むと、完全に運任せとなってしまいます。

 

偏差値50以上ある場合、勝負の鍵を握るのはこの国語であるという風に思います。しかし、多くのご家庭がマンスリーテストや月例テストに目を向けるため、読解の勉強が疎かになりがちです。これではいけません。国語は算数以上に経験値が物を言う科目です。選択肢の切り方や記述のポイントなど、身につけることを身につければ安定させることが可能な科目です。そして、算数の特定分野が苦手であっても、本番で回避できる可能性があります。出たとしても、10~15点。ところが、読解は絶対に出ることが確定しており、配点は70~80点以上。無視してはいけません。

 

私は現在、3~6年生の国語の生徒を抱えています。

 

3年生はとにかく表現させることを重視しています。

 

例えば、「情けは人のためならず」ということわざ。これは大変誤用が多い、ことわざです。

 

なぜ、誤用が多いか。「情け」や「人」の穴埋めや、記号で意味を選択する。こうした学習で終わっているからです。

 

私は問題は解かせません。子どもに説明させます。

 

すると、「人に優しくすることは人のためにはならない」と答える。

 

まずはほめる。3年生の子が自分なりに出した答えだ。目一杯ほめてあげよう。

 

その上で、「のりを忘れて困っているお友達がいたら、どうする?」

 

「貸す。」

 

「そうやってお友達に優しくしてあげたら、何かいいことがあるかもよ。体調悪いとき、そのお友達に何して欲しい?」

 

「保健室に連れていって欲しい」

 

「そのお友達が連れていってくれることが情けは人のためならずって意味なんだよ。」

 

「じゃあ、もう一回。どういう意味だと思う?」

 

「人に優しくすると、自分に良いことがあるって意味だ!」

 

国語で大切なのも、こども目線を徹底すること。国語が伸びないのは、後回しになりがちというのもあるが、言葉も知っていて、活字経験が豊富な大人が大人目線で教えているから。言葉を知らない子どもにとっては、知らない言葉は抽象的概念です。

 

算数でも、割合や比や速さは子どもにとっては抽象的概念です。イメージしやすくするために、線分図を用います。国語も同様。イメージしやすくするために、こどもの生活経験の中で起こる出来事に落としこんで、説明してあげることが重要なのです。

 

穴埋めや記号のトレーニングをやっていても、マンスリーや月例テストで取れても長期記憶には繋がりません。

 

3年生で通塾されている方は、読解をやらせようとせず、言葉の学習を重視しましょう。

 

また、4年生以上は毎日、精読のトレーニングを行いましょう。

2021年05月01日 10:25

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