組み分けや模試になるとできなくなる要因①
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
私の中学・高校時代は中間テストや期末テストではできるが、模試になると出来くなる病にさいなまれていました。
これを中学受験に照らして合わせてみると、マンスリーや日々の確認テストでは高得点を出せるが、範囲が広がる組み分けテストや範囲が全範囲の模試になると、成績が落ちるのと同義かと思います。
さて、その要因について本記事で紹介したいと思います。
①量をこなしすぎている
これは特に算数で見られる傾向です。マンスリーや月例テストにコミットしすぎると、該当の範囲の問題を繰り返し解いているご家庭が非常に多い。これ、算数ロボットを養成しているのと同じことなのです。「考えなくなる」
何度も同じ問題を繰り返し解くことにより、式を覚えてしまっています。子どもの記憶力を侮ってはいけません。
計算や基礎トレは解法を丸暗記でも構いません。むしろ、大切です。その基本的解法が身についていないと、その先のステップに進めません。
しかし、マンスリーや月例テストで問われる問題は、まさにその先のステップの問題。これらは、解法を暗記してはいけない性質の問題です。
こうした癖が身につくと、何が問題か。
初めて見る問題に対するアレルギーが増してくるのです。
入試問題や模試は、今まで見たことのある問題に一つスパイスが加わっています。これが思考力というやつです。
こうした問題に対して対応するためには、反復ではなく、経験値。どれほど多くの問題と触れてきたかということです。
マンスリーでは取れるけど、模試になるととれなくなる問題を抱えている方は勉強を見直した方がよいかもしれません。
②理社のテキストを音読していない
これも模試になるとできなくなります。日本海側で冬に雪が多いのは、冷たく湿った北西の季節風が日本海を越え、越後山脈とぶつかるために雪が多く発生します。マンスリーや月例テストにコミットした勉強法をとると、「北西」や「日本海」の穴埋めだけで勉強が終わっているご家庭を見かけることがあります。この勉強法の問題点は大きく分けて、2つ。
一つ目は「短期記憶」でとどまる。二つ目は「記述に対応できなくなる」。
穴埋めだけの勉強は間違いなく短期記憶に留まります。脳内にはキャパがあります。地理・歴史・公民・生物・地学・言語・漢字と多岐にわたる知識事項を中学受験では覚えていかなければなりません。積み重なると、忘れます。また、難関校以上の入試問題は単純な知識だけを問われることは少ないです。それをグラフや記述と絡めて出題してきます。知識だけを入れても、因果関係を理解していなければ対応できなくなるのが昨今の中学受験。詰め込みだけでは限界があるのです。
最低限、音読はしましょう。絵や図も案外ばかにならないですよ。
③読解を日ごろ取り組んでいない
月例やマンスリー対策を優先させると、読解が後回しになりがちになります。しかし、読解の入試での配点は国語100点満点であれば、ほとんどの学校が70~80点以上。算数の苦手分野よりもはるかに配点が高いのです。これを疎かにしてよいのですかという話。日ごろ取り組んでいなければ、当然、模試では結果につながりません。勉強法は本ブログをご確認ください。
つづく…