集中力に課題がある子の対処法①
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
中学受験は成熟度が大きく影響するのが現状です。
中には高校受験の方が向いている子も多くいるのが実態。
ところが、それをいったら身もふたもないので、集中力に課題がある子の対処法を何点かご紹介したいと思います。
①短時間×複数セットで学習に取り組む
集中力のない子は特に終わりのない作業を嫌います。
そこで、30分×複数セットに分けて、学習に取り組むことをお勧めします。
30分終わったら休憩、そして次の30分。30分という時間設定はあくまでも例。
「どれぐらいだったら集中できそう?」と投げかけ、本人に決定させましょう。
そして、1週間ごとに徐々に時間を増やしていくのです。
②1科目を続けてやらない
集中力のない子は1つのことを続けてやることが苦手です。
1科目を続けて行うのではなく、前述の複数セットは可能な限り、全科目行うようにしましょう。
30分×算数、30分×国語、30分×理科、30分×社会のように組み立てることができたら、最高ですね。
③集中しなさいとは言わない
これ、よくやりがちです。集中力というのは、ある意味でその子の個性。
できる子は自然と集中して取り組むことができます。しかし、できないから今の状態なわけです。
ある意味、能力や生まれつきなものなので、言葉による指示だけでは行動を変えることはできません。
また、こうした子は高い可能性で、学校や塾でも指導を受けていることがあります。
指導であればいいのですが、場合によっては叱責を受けているケースもあります。
そうなると、以前記した自己肯定感にも影響が出てきます。
そこで、「集中しなさい」という言葉は極力控えるようにしましょう。
「あれ、約束は?」
「今の時間は何の時間だっけ?」等…
こうした言葉がけを通じ、今やらなければならないことに意識を向けることが重要です。
そして、できたら目いっぱい褒めてあげるのです。
集中力というのは成績と同じで、他人と比較しても何の解決にもつながりません。
そもそも、成熟度の高くない子は勉強に対するモチベーションが他の子よりも低いのです。
なんのために目の前の課題に取り組んでいるのか、周りの子はあそんでいるのにという心理状態です。
何よりも、幼少期の私がそうでした。
したがって、学習のタスクをぶつ切りにし、多くの科目を1日に盛り込むスケジューリングでメリハリをつけた勉強を行うことが解決策への道であると考えます。
続く…