集中力に課題がある子の対処法②
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
前記事において、集中力に課題がある子の対処法は
①短時間×複数セット
②全科目を少しずつ
③今やるべきことに意識を向ける言葉がけを行う
この3つが重要であると記しました。本日はその続編です。
④百人一首やカルタを取り入れる
これは私が教員時代に取り組んでいた手法です。百人一首は読み手の言葉を集中し、目前にあるカードに全集中を注がなければいけません。これを学習前に行うことで、勉強に対する集中力を高めた状態で学習に臨むことができます。
⑤アウトプットの作業を増やす
話を聞くことや、目の前の課題に向き合うことが苦手なこうした子はアウトプットの作業を増やしましょう。白地図のまとめノートや算数の解法説明などを駆使し、教える比率を下げることです。学習の自由度を高めることで、勉強を苦痛にさせないことが重要です。
⑥学習環境を整える
職業柄上、ご家庭の勉強環境が否が応でも目に入ります。すると、近くにマンガが入った本棚が入っていたり、勉強に使わない文房具が大量にあったりと、集中力が低下する環境下で勉強をしている子も多いと感じます。これも教員時代の取り組みですが、教室の前方には集中力を妨げる掲示物は一切、貼らないことを意識していました。すべて教室の後方に掲示物を固めていました。集中力に課題がある子は少しのきっかけで、急激に集中力がダウンしてしまいます。無機質な状態くらいで丁度良いので、環境に配慮しましょう。
⑦ほめる
色々書きましたが、一番はできたことを認めること。ほめること。集中力に課題がある子は成熟度が低い傾向が強いです。こうした子はその反面で素直な子も多いです。(私の経験則ですが)
少しでも集中して取り組めたことをほめること。達成したら認められるんだ、だから次も頑張ろうという意識を持たせることです。ほめることと叱ることではどちらが労力を使いますでしょうか。叱ることですよね。望ましい行動をとらせたい場合は、ほめることを一義的に考えるべきです。親子のストレスも軽減されます。
できることから一歩一歩。着実に積み上げていきましょう。