家庭教師と個別指導の賢い使い方・選び方②
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
さて、組み分けテストや育成テスト、大変お疲れさまでした。
遠出ができないゴールデンウィークとなったために、勉強重視の日々を過ごされ、さぞかし苦労したことと思います。
これはあくまでも私の考え方です。1週間のスケジュール立てがしっかりとなされていれば、テスト前に詰め込みや追い込みで勉強をする必要がなくなります。現に、私共の担当するご家庭はテスト前の勉強は軽めに、6年生は入試に向けた4まとやコアプラスに取り組ませていました。
あくまでもテストは現状の立ち位置をはかるためのもの。それに向けて勉強するのではなく、入試で成功を収めるためのツールと捉えていくと、子どもも親御さんも毎月、苦しまなくて済むと思います。その代わり、毎日のタスクを濃密にこなすことは必要ですよということです。
本日は家庭教師と個別指導の賢い使い方について紹介したいと思います。
②個別や家庭教師に丸投げ
私共も家庭教師としてのサービスを展開しています。また、コンサルティングを通じて個別や家庭教師の使い方の相談を受けることがあります。
その際に感じることなのですが、個別や家庭教師に対するオーダーが抽象的ということです。
よくない例を紹介したいと思います。
・算数の成績を上げたい
・読解が伸び悩んでいるから、解決してほしい。
・分からない問題を解決してほしい などなど…
確かに、こうした悩みがあるから、利用を検討しているのでしょう。しかし、これは賢い使い方とは言えません。
本当に成績を上げたかったら、下記のようにオーダーを行うべきです。
・速さに関して課題がある。この単元は基礎も全く分かっていないので、1から指導してほしい。
・場合の数をもう1段階上に引き上げたい。基本は分かっているから、中級クラスの問題で指導してほしい。
・分からない問題を教えてほしいのだが、教えている中で、基礎が抜けているなと思ったら、そこに返って指導してほしい。
本人のレベルをみて、分からない問題の中で本当に解くべき問題を選別してほしい。
・読解の偏差値が35で困っているため、設問ではなく、線引きの仕方や要約などの指導をしてほしい。
ここまで伝えられると、指導する側も大変助かります。それに向けた準備を行えるからです。
家庭教師や個別指導は、先生×子ども、先生×親御さんという具合に、対人で成り立っているサービスです。我々もスーパーマンではありません。どこに課題を抱えていて、何の単元が苦手なのかをはじめて出会って、1回目の授業だけで完全に見抜くことは極めて難しいです。(特に範囲が多岐にわたっている算数は…)
教える人間が学生であれば、なおのこと準備が必要になるでしょう。
そこで、こうした具体的なオーダーがあると、大変指導がしやすくなり、指導を受ける側も質の高い授業を受けることができます。
事前情報が具体的であればあるほど、よいですよということです。
要は賢い使い方とは「コミュニケーションを密にとる」こと。
丸投げするのではなく、目的意識をもってこうしたサービスを利用すると、得られる効果がはるかに大きくなります。
逆にここまで伝えて、対応してくれない会社は切りましょう。