偏差値ごとにおける算数の課題①
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。家庭教師プランでやはりメインになってくるのは算数の学習指導。一方で、オススメプランで保護者面談を担当していると、国語に関する悩み相談がかなり多いなと感じています。
今回は実際に学習指導をしてみて感じた、偏差値ごとにおける算数の課題について記したいと思います。
①偏差値40以下
課題…計算力、前学年の内容の抜け
偏差値40に満たない子は国語と同様。前学年の内容が完全に抜け落ちています。加えて、計算力の欠如も見受けられます。どんな単元を学習するにしても当然ですが、計算を行わない問題はありません。ここでの計算ミスや計算のスピードがテストでは大きな差になって表れてきます。加えて、5年生から学習する内容は4年生で学習した特殊算の考え方を用いて行う問題が多くなってきます。前学年の内容が抜け落ちている状態であると、新しい内容を学んでも仕方がありません。つまり、現在の学習環境がその子にあっていない可能性があります。このゾーンのお子さんは計算力を積み上げ、1学年前の内容に立ち返って学習を行う必要があります。
②偏差値45以下
課題…前学年の内容の抜け、演習量不足
このゾーンの子は「計算は得意だけど、他の問題に対する対応力」に課題がある層と言えます。計算は「工夫をして行う」タイプの問題以外は特段の思考力を求められません。ところが、計算以外の問題は学習した原理・原則をどのように用いていくかを求められます。ややハードルが上がるのです。まず、偏差値45以下の子はこうした原理・原則が抜け落ちていることが課題としてあげられるので、基本問題を活用して繰り返し、インプットすることが大切です。例えば、相似形には主に4パターンあります。この4パターンを自分で書けるようになるまでトレーニングを積まなければ、入試で求められる複雑な相似形に対応することが困難になります。相似形を見つけることができません。このゾーンからの脱却を図るためには原理・原則を用い、ひねりの少ない基本問題を繰り返し解くことが求められます。
③偏差値50以下
課題…解法丸暗記
②までのような原理・原則は頭に入りました。計算力も世の受験者相応のレベルの水準に達しています。しかし、これだけでは偏差値50にはのりません。本当に厳しい世界です。こうしたゾーンに最もみられる課題は「解法丸暗記」となっていること。少しひねられたら手も足も出なくなってしまうのがこのゾーンの特徴です。したがって、日ごろの宿題の内容を親御さんに説明させるというタスクを加えましょう。理解したかどうかを図るのはあっているか間違っているかではありません。偏差値45以下の子はこのあっているか間違っているかが重要です。計算力・基本概念の取得が課題だからです。しかし、偏差値50の壁を越えるためには解法丸暗記からの脱却を図ることが重要です。解法を説明させることで、理解しているかしていないかをはかることを意識して、日ごろのタスクをこなしてみてください。
国語の際にも述べましたが、日ごろ出されている宿題とその子の現状のミスマッチが起きている限り、いくら頑張っても結果にはつながりません。その子にあった薬を処方していく、これがタカベルの役割であるとお考えいただければ、幸いに思います。
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2021年05月13日 13:06