中学受験コンサルティング タカベル

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偏差値ごとにおける算数の課題②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、本日は算数の偏差値50~60までのゾーンの課題を挙げたいと思います。

 

④偏差値55以下

 

課題…ケアレスミス、細部のチェック

 

計算力もある。基本的な解法も理解している。ある程度の問題までは、解法を説明することができる。なのに、55の壁を突破することができない。この原因はケアレスミスや、解いているときの細部のチェックが弱いお子さんが多いように思います。

 

要は、「実戦力」に課題があるタイプであると言えそうです。

 

このゾーンからの脱却を図るには、日ごろ出されている宿題を丁寧にこなすことが課題であると言えそうです。

 

実は、私の担当しているご家庭で最も多い層はこのゾーン。わりと共通してみられるのが、ケアレスミスや細部のチェックの詰めの甘さ。

 

日ごろの学習課題を下記のような手順を踏んで行うと、テストのときにも同じ要領で取り組むことができます。

 

1、聞かれていることに線を引く→例:速さ

2、聞かれていることを求めるには何が必要かを書く。→例:時間、距離

3、立てた式の横に単位と今、何を求めたのかをメモする→例:300÷(15+20)=10分… 二人が出会った時間

 

元来聞かれていることを見失ってしまい、まだ途中式なのに回答してしまうケースが散見されます。

扇形のまわりの長さも典型例です。弧の長さだけ求めて、満足してしまう。そして、失点へとつながる。

 

日ごろの学習習慣を少し見直すことが、偏差値55の壁を脱却するポイントかと思います。

 

⑤ 偏差値60以下

 

課題…問題慣れ

 

四谷大塚は2冊の基本問題と練習問題を完璧にこなせ、計算ミスさえしなければ、偏差値60弱にはのるようにできています。

60をこすためには応用問題にも積極的にチャレンジをすることで改善を図っていくのですが、努力型で50後半を勝ち取った方にはあまりおすすめをしていません。私共は、5年生までの間は練習問題までができていれば十分であるという考え方です。大手塾の太宗が、5年生までにカリキュラムを終えます。6年生からは完全に復習・演習中心の授業となります。したがって、5年生までの解法がしっかりと身についていれば、否が応でも多くの問題と触れる機会は6年生に用意さえているのです(これが大手塾の強みです)

 

したがって、5年生の段階では難しい問題に対応できるような力をつけるのではなく、難しい問題を6年でチャレンジできるような立ち位置に立っておくことが重要なのです。算数が本当に大好きで、自分から難問を解くことが好きな子はどんどん解けばよいのですが、そうではなく、努力で今の地位にいる子は手を出さない方が賢明です。

 

それでもということであれば、4つの単元のうち、得意な1つだけに手をだすとか、条件を設けた方がよいです。逆に自信を失うのもよくありません。今は解けなくても、発達段階と経験が追い付き、6年になったときに解けるようになるケースも往々にしてあります。受験は今解けるかどうかの勝負ではなく、入試の時にできるかどうかの勝負であること。この視点を絶対に忘れないでおいてほしいものです。

 

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2021年05月14日 12:15