偏差値ごとにおける知識事項の課題
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
算数、国語と偏差値ごとにおける課題を紹介してきました。
残すところ、漢字や社会、理科の生物・地学などの暗記分野。
あえてタイトルを「偏差値ごとにおける」シリーズで算数と国語に揃えましたが、私はこうした分野は偏差値ごとの勉強法はないという考え方です。
どのステージでも、以下のような勉強法で多くは偏差値が取れてしまいます。(社会の記述問題は例外ですが…)
手順1、その週に習った漢字・理科・社会の宿題を7分割する
手順2、手順1をいきなり解くのではなく、音読を行う
手順3、まだ解くのではなく、書ける段階になるまでインプットする(漢字なら指書き等)
手順4、ノートに解く
手順5、答え合わせをする
手順6、間違い直しをする(ここで間違えた問題に△をつける)
手順7、確認の意味を含め、家庭内テストを行う(ここで間違えた問題に〇をつける)
手順8、翌日、前日に印が付いたところを復習し、その日のタスクに取り掛かる
この手順1~8がうまく回せるかどうかに尽きます。そして、印が付いたところだけ、大きなテストの前に再度復習を行えばよいのです。
要は、日々のタスク量を極力少なくし、質を高く毎日行えるか。これこそが知識系科目攻略の一番の近道です。もちろん、記述問題やグラフの読み取りなどの問題はこうした勉強法では対応できません。60が限界でしょう。しかし、これら知識がなければ当然ですが、記述などのアウトプット型問題に対応することはできません。
個人差があるのは手順3のスピードでしょうか。
ここを改善するさらなる勉強法はありますが、まずはある特定の教科の勉強に絞ることが成功への近道であると考えます。暗記科目が苦手な子は、漢字も理科も社会も苦手です。ここを解決するには、勉強計画とさらなる勉強法の両輪で改善していくことが重要です。勉強計画という意味で考えると、3つの中でもまだ本人がとっつきやすい1科目にしぼって勉強を行うこと。
ここで手順1~8の勉強法が定着してくれば、他の科目にも応用ができます。
しかし、暗記が苦手な子は上記の勉強法を用いても対応できないことがあります。それはなぜか。自習の習慣が身についていないのです。
こうした子は親子で一緒に暗記科目に取り組む必要があります。丸投げではだめなのです。質問対話形式を用いて、親子で一緒に学ぶという姿勢が本当に苦手な子にとっては重要であると考えます。
ここまで、5回にわたって各科目の課題や勉強法について述べてきました。タカベルはその子のレベルにあった、その子だけの勉強法を提案しています。苦手を克服する手段は必ずしも量ではありません。
苦手な食べ物を大量に食べても、克服にはつながらないのと同じです。苦手な食べ物は好きな料理に混ぜると食べられるようになります。勉強も工夫が必要です。
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