中学受験コンサルティング タカベル

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中学受験のドロップアウト

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は実際にあった、やや恐ろしいエピソードをご紹介したいと思います。

 

私は学生時代の4年間のアルバイトを集団授業、家庭教師と中学受験のサポートに捧げてきました。

 

実はこのビジネスを立ち上げたきっかけも今から記すエピソードがずっと心に残っていたことと、自身の中学受験経験がフラッシュバックして、一人でも多くの中学受験生を救いたいという想いが重なったことが原因です。

 

その子は御三家を目指し、中学受験塾に1年生のころから通っているお子様でした。

成績は常にトップクラス。5年生までは1回も最上位クラスを譲ることなく、多くのご家庭から見ると順風満帆な中学受験生活を送っていました。

ところが、あまり自分では多くを語らないお子さんで、心に何か深い闇やつかえたものを抱えながら、生活している様子でした。

 

塾長に聞いてみるとやはり、親御さんの締め付けがかなりきつく、1年生のころからカフェで怒られながら勉強を行ったり、成績が悪くなると激しい叱責をうけたりと、かなりのプレッシャーを受けながらの生活だったようです。人の価値基準も成績で判断するような子だったようで、友達も多くはいないタイプでした。悩みを打ち明けられる人もいなかったのでしょう。

 

私はアルバイトでしたので、最上位のクラスを受け持つことはなかったのですが、ところかまわず子どもに絡む講師だったので(笑)、この子にも相当程度コミュニケーションをとっていました。

 

6年生になりたての頃だったでしょうか、その子の目つきが急に変化し、言葉もかなり乱暴になってきたという変化が見て取れました。

親御さんも手が付けられないほどにあれている様子で、授業もまったく上の空の状態だったようです。

 

結末は、表題の通り。公立の中学校に進学しました。

 

私は幸い、この子ほど賢くはなかったのと幼さも相まり、中学受験を続けることができましたが、一歩間違えていたらどうなっていたかは分かりません。

 

私はこの原因が下記の点である考えています。

 

・中学受験の目的を見失っている

 

本人が御三家に入りたいと言って始めた中学受験ではありません。1年生で御三家に入りたいという小学生がいたら、恐ろしいです。

このケースの問題点は、「親御さんが御三家に入れたい」という想いが強すぎたことにあると考えています。みなさんの考える、中学受験をさせる目的って何でしょうか。

 

「子どもに幸せな人生を送ってほしい」

「子どもに将来つける仕事の選択肢を増やしてあげたい」

「のびのびとした環境で、人間性を伸ばしてくれるような学校に通わせたい」

「進学実績のある学校に行かせたい」  などなど…

 

このようなところでしょうか。

 

よーく見てみてください。

 

子どもに幸せな人生を送ってほしい→いつ?

子どもに将来つける仕事の選択肢を増やしてあげたい→いつのはなし?

のびのびとした環境で、人間性を伸ばしてくれるような学校に通わせたい→なんで人間性を伸ばすの?

進学実績のある学校に行かせたい→なんのため?

 

これらすべて、活躍できる社会人、立派な大人になってほしいということにつながっているのではないでしょうか。

 

要は、多くのご家庭は「将来、他人に恥ずかしくなく、誇れるような仕事をしているわが子」そして、何よりも「幸せな毎日を過ごすことのできるわが子」になってもらいたいと思っているのではないでしょうか。そう願わない親御さんなどいないはずです。

 

 

であるならば、偏差値ってそこまで重要な要素でしょうか。それがあれば、幸せな社会人に絶対になれるのでしょうか。

私はそうは思いません。

 

ですが、いつしか大手塾の激しいクラスの昇降に惑わされて、ここを見失っているご家庭が多くいることもまた事実。

 

もちろん、学力は最低限必要です。

ところが、学力よりも、自分の力で考えて問題を解決する力、自分で新たなものを生み出す力、そして、人と円滑なコミュニケーションが行える力が活躍できる社会人の要素なのではないでしょうか。

 

偏差値の高い学校に入ることを目的とするのではなく、本来中学受験をさせた目的に立ち返り、こうした力を蓄えるための中学受験と捉えると見方が随分と変わってくると思います。

 

少なくとも、私共はこうした考えを事業の出発点としています。

 

自分で考えて問題を解けた喜び(問題解決力)、他人に解法を説明して伝わったという喜び(コミュニケーション力)を植え付けさせることを目標にしています。もちろん、それを自己肯定感につなげていき、勉強って楽しいと感じさせることを中学受験の目的と捉えています。だって、それこそがまさに社会に出た時に求められる能力だから。

 

どうか、目先の結果にとらわれすぎることのない、中学受験生活を送らせてあげてください。

 

お困りの際は、最大限寄り添います。

 

※5月20日現在、家庭教師プランは訪問型、オンライン型ともに入会待ちとなっております。オススメプランお申込みの方、無料面談のお申し込み順にご案内となりますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。6月より、順次ご案内となります。

2021年05月20日 12:24