ストレスの少ない中学受験を
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
本日は午前中にオンライン保護者面談を2件こなしました。
タカベルのオススメプランは保護者面談を行った後に、1週間のスケジュール表を送付するという流れで行っています。
先週の振り返りを行った後、各科目の勉強法に関して、ディスカッションを行っています。
今日は大手塾5年生と6年生のご家庭だったのですが、親子喧嘩やタスク整理に悩みを抱えていました。
ところが、今は親子げんかも激減し、就寝時間も早まったようです。そして、何よりもお子さんの自信がついてきたとのコメントを頂いています。
さて、日ごろ我々はどのような提案を行っているのか。以下の点に意識して、スケジュールを策定しています。
①塾の宿題を分割
1日に1科目すべてをこなそうとすると、必ず中だるみとなります。
そして、忘却曲線の理論に基づいても、効果的な勉強法ではありません。
本当にわずかですが、必ず全科目何らかのタスクを毎日盛り込むようにしています。
②家庭内テストの実施
やって〇付けをして終了。これではやらない方がましです。
勉強において大切なのは、この後の作業。
直しをすること。そして、本当にあっていたかを確認する作業。
そこで、①のタスクを終えた後、必ず確認テストの実施をお願いしています。
やる量が少ない代わりに、濃密に。子どもがストレスに感じることのない量で、できたことを実感させてあげることが重要です。
③6年生は過去の教材の復習
この時期の6年生は正直、不安定です。成績もそうですが、それに伴い、心が不安定になります。
頑張っているのに成果が出ない…
これは、周りも頑張っているので当然のことなのですが、どうしても焦ってしまう。
私が6年生のご家庭に提案しているのが、苦手分野を5年の教材を用いて復習すること。
すると、5年生の時よりもはるかに正答率が上がっていることが分かるみたいです。
苦手分野だったはずの単元が、できるようになっている。これは本人にとって大きな自信となります。
5月の6年生マンスリーもそうですが、算数の大問1~4番をできれば、100点が取れるようにテストは作られています。
150点中100点ですから、67%。入試で言えば合格点です。そして、平均点も100点は超えていない。サピ生ですらです。
なぜ、このようなテスト傾向にしているかを考えましょう。そして、なぜ平均点が100点を超えていないかを考えましょう。
出題傾向を見ましたが、大問1~4の太宗が、基礎トレやデイリーサポートの一ひねりされた問題から出題されています。
これを配点の多くに持ってくるということは、「基礎を大切にしなさい」「日ごろのデイリーサポートを暗記ではなく、解法を自分のものにするまで取り組みなさい」という塾からの隠されたメッセージであるわけです。
裏をかえせば、「難しい問題にチャレンジする必要はありません」「5年までに習った事項がしっかりと定着していますか?」ということです。
そして、平均点が100点を超えていないということは、基礎を疎かにしている、サポートの取り組みが甘い受験生が多いということです。
であるからこそ、苦手分野の振り返りを行い、日ごろのタスクを最小限にとどめ、質高く行う。
攻略法はこれに尽きるのです。
ちなみに、量が膨大であると言われているサピックス。私はそうは思いません。
拘束時間も他の大手塾よりは少ないです。テストも別日ではなく、授業時間内に実施されます。
要は今必要なことに、時間と資源を最大限投下できていますかという話。これができていれば、ストレスの少ない中学受験を送ることができます。
ご参考になれば幸いです。