夏休みの過ごし方が今後を左右する
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
4月よりオススメプランで担当している6年生のご家庭に対して、この2か月間、前学年の内容を日ごろのタスクに入れるように、毎週提案をしてまいりました。すると、前回の組み分けテストで、睡眠時間が増えたにもかかわらず、4科目偏差値が5上がったとの嬉しいご報告をいただきました。
当然、私も聖人君子ではありませんから、はっきりと申し上げて、すべてのご家庭を指導なしに成績を上げることは難しいです。ところが、我々を信頼していただき、面談でお話しした内容を着実にこなしていただいている方は、結果として成績アップにつながっています。
私がスケジューリングの観点で大切にしていることは、「塾に振り回されないこと」
特に6年生は、新出単元の学習はほとんど終えています。そうした状況で大切なことは、毎週の塾のタスクをこなすことではなく、本人に合った最適なスケジューリングを策定し、実行すること。これに尽きます。あと、夜更かししていいことは一つもありません。これは断言できます。
書籍にも記しましたが、前学年の内容に立ち返ることはその一端なのです。ご参考になれば幸いです。
さて、タイトルにも記載しましたが、夏休みの過ごし方は本当に重要です。
40日間も学校がない生活をすべての小学生が過ごすわけですから、過ごし方によって成績の差になることは想像に難くありません。
5年生までであれば、算数に注力しましょう。
学校がない生活と言っても、大手塾は20日間程度にも及ぶ夏期講習が待っています。
日能研さんは1学期の復習、他塾は1学期の復習+2学期の先取りといった感じでしょうか。
拘束時間はそれなりにある夏休み。そして、一定程度は遊ばせたい。こうした状況だと、なかなか全科目をきちんとこなすことは難しいでしょう。
5年生までは1学期の算数の苦手分野を見直す絶好の機会です。
特に、5年生は2学期から比の学習が始まります。(夏期講習からスタートする塾もありますが)
私の肌感覚では、「比が退塾を呼ぶ」と勝手に思っています。
今まで、具体的な数字を用いて処理していた算数の問題が、急に抽象的な実体のない数字を用いて、解くようになります。
速さも割合も平面図形も…
ここから算数嫌いが始まり、負のスパイラルへと陥ります。
したがって、割合分野を中心に、算数の復習を重点的に行う夏を過ごしましょう。
国語の読解は塾に通っているだけで、読解を解いてきますので、塾のない日に復習を行うなど、調整。
理科(知識分野)と社会はどうせ忘れるので、ほどほどに。
夏の復習テストを見据えようとすると、全科目をすべて頑張らせようとさせがちですが、長期的に受験をとらえると、4.5年生の夏で重要なことは算数の苦手克服です。
一方、6年生は性格を異にします。6年生は当然、すべての科目の基礎固めが求められます。
この夏に、知識系をいかに積み上げられたか、算数は重要5分野の苦手を克服できたか、読解の読み方・解き方がしっかりと身についたかがすべてを握ります。したがって、社会は4科のまとめ、理科はメモリーチェックなどを用い、知識の総固めを行っていきましょう。(前述の6年生のご家庭はすでに1周をすませ、理・社の偏差値が8向上しました)また、算数は前学年の教材を用い、重要5分野の克服に努めましょう。
国語はフィーリングで解いてはいけません。個別指導等を通じ、しっかりとした読み方・解き方を身につけましょう。(過去ブログをご参照ください)
この夏休みを過ごしたあとに迎える模試の成績を通じ、志望校の選択、過去問へ突入します。夏の仕上がりが不十分だと、過去問を解く時間が後ずれします。そうなると、受験戦略全体を見直さなければなりません。
勝負の夏。全受験生、全小学生が充実した時間を過ごせること、祈念しております。
※6月30日(水)までの無料面談お申込みをもちまして、7月・8月のオススメプランお申込みを締め切ります。