記述ばかり、あきらめることなかれ
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
21日の新サービス公表、キャンペーン実施にともない、本日はHPの原稿作成に一日中取り組んでいます。
さて、現在6年生のコンサルティングを10件以上請け負っている中で採点済み過去問の解答用紙の提出を受け、日々の学習計画の立案を行っています。
そこで、本日は記述問題について気が付いたことがありますので、言及いたします。
私が中学受験を経験したころは、麻布や海城などは記述を課すことで有名でしたが、昨今は記述問題の増加傾向があとを絶ちません。
これは共通テストを見据えた時に、それに強いお子さんを求めていることの表れなのでしょうが、私の母校芝中学も今やすべてが記述問題です。(幼かった私が今の芝の問題でしたら、おそらく受けさせてもらえなかったでしょう…)
国語は語学です。英語を学習するときのそれと同じ学習プロセスをたどります。
日本の英語教育では英単語をまずは増やし、文法を学び、readingやlisteningの経験を交えてから、writingとspeakingとプロセスをたどっていきます。当然、writingやspeakingはアウトプットですから、難易度は高いわけです。
これを国語に落とし込むと、幼少期から読み聞かせを行い、学齢期になり漢字や言葉を増やし、音読と構文の学習を交えつつ、最後に記述となるわけです。
ところが、この最もハードルが高いとされる記述問題を多くの中学校は求めてくるわけです。
そして、配点に占めるウエイトも重い。
したがって、記述問題が多いという理由で志望校から除外をするご家庭も多いのです。
たしかに、語学におけるもっともハードルの高い学習ですから、そう思いたくなる気持ちも理解できます。
しかし、これだけであきらめるには早計です。
なぜなら、中学受験の記述問題は文章中に書かれている情報をつなぎあわせてまとめる能力がもとめられていることがほとんどだからです。小論文を書きなさいといわれているわけではありません。
つまり、1つの文章をじっくりと読みこめる力が大前提なので、表現力が求められているのではなく、読解力が求められているのです。
ここまで聞くとハードルが幾分と下がったかのように感じるのですが、要は国語の勉強を疎かにしてはいけませんよということです。当然、一朝一夕にこの能力が身につくわけではありません。
テストでは出ないから、クラスを上げるために理社の勉強を優先しようという学習計画を組んでいると、6年生になったときに記述の多い学校はあきらめようとなってしまいます。
1つの文章をしつこいぐらいに精読するという、再三ブログにて記している学習法を早い段階から取り入れましょう。
6年生になったときの選択肢の幅を広げられるかどうかは、下の学年での学習精度が物を言います。
ご参考になりましたら、幸いです。
※12月21日(水)夜に新サービスの公表と期間限定のキャンペーンについて、HPとSNSにてご連絡いたします。