学習モチベーションを上げる5要素
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
「過去問で一喜一憂しないでください」が最近の口癖になっている今日この頃です。
さて、本日はお子様の学習モチベーションを上げる5要素について紹介したいと思いますが、その前にまず私の体験談から記させていただければと思います。
私は新卒で4年間都市銀行・4年間私立小学校教員としての勤務を経て、独立・起業を行い、創業3期目を迎えております。
この間、様々な業務や数多くの上司の方と共に仕事をさせていただきました。
私が勤務していた8年間は当然、「組織人」として仕事をしてきたことになります。
多くの経験をさせていただきましたが、組織で働いているとお客様や子どものためになっていない仕事が舞い込んでくることも当然あります。なぜなら、そこには組織の論理が働くからです。こうした仕事はモチベーションが上がるかと言われれば、まあ上がらないことの方が多いです。なぜなら、パワーの行き先がお客様や子どもたちなどの「外」ではなく、「内」だからです。
ところが、信頼できる上司からその仕事を振られれば納得感がありますし、気持ちよく仕事を行うことができます。
そうでない上司からの場合のモチベーションについては言わずもがなですよね。
なので、現在私が日ごろ行っている仕事は完全に保護者の方やお子様にエネルギーが向いたものですので、毎日が充実しております。(税理士さんはついていますが、決算業務は内の仕事なので、煩わしいです…)
つまるところ、人間のモチベーションとは「誰から言われたか」という点と「やっていることの意味」を見出せるかどうかという点が大きなウエイトを占めるのだと考えています。
この点をお子様の学習モチベーションという点に落とし込むならば、「今勉強を行っている意味」を「日ごろ学習を見てくれている人」から言われなければ、高まらないと考えています。
そして、難しいのは血のつながっている親御さんの言う事は聞きたくないものであるという点です。
反抗期と中学受験期が重なるから難しいのだと思います。
そのために、タカベルでは来年度から「コーチングプラン」を導入し、学習計画の策定から学習管理までをお子様とタカベルで行うサービスを実現しました。
お子様のモチベーションというのは上げるのが難しく、すぐ下がるものです。
じわじわ上げていく要素というのは何なのでしょうか。
私は以下の5点に大別されると考えます。
①中学校での明るい未来を見せること
モチベーションが低いお子様にとって、勉強は地獄です。終わりの見えない迷路にはまってしまったような感覚に陥っています。そこで、有効なのは中学校での楽しい学校生活をイメージさせること。ですから、学校見学は時間の許す限り、積極的に足を運ぶべきなのです。
②小さな目標を立て、その達成感を積み重ねること
「次の模試で偏差値50」などという目標は大きな目標です。モチベーションの低いお子さんは「次の模試」までが長く感じ、「偏差値50」がハードルが高いのです。ハードルが高いと、やる気を失います。
したがって、コーチングプランでは「来週のノート提出は立式を丁寧に行う」等、スモールステップの目標を課し、達成したら褒めるということをとにかく繰り返していきます。
③プロセスを褒めること
結果で褒めることは簡単です。しかし、結果が悪いと褒めることができません。モチベーションが下がっている子は「褒められたいけど、頑張れない」状態です。そこで、プロセスを評価することが重要です。長い人生を歩んでいると、結果が残さない時もあります。結果ばかりを追い求めさせると、お子さんを追い込むことになります。
問題が解けなかったとしても、1本でも立式を行おうとした姿勢や記述が書けなくても、書こうとた努力を認めてあげましょう。
優れた指導者は常に褒めるポイントを見つけようと努力します。学歴の高い先生よりも人柄重視でタカベルの家庭教師は選考しております。
④ライバルの存在(大人でも可)
私は来年度家庭教師は行いませんが、過去受け持った生徒は計算や年表トレーニング等、毎授業競争をしていました。
人間は基本的に「勝ちたい」生き物です。「勝つ」と成功体験となり、「次も勝つ」ために努力を行います。
最初のうちは手加減をし勝たせてあげていましたが、最後の方は本気でやっても勝てなくなりました(笑)
朝の計算学習や理社の知識問題はあえてお子さんと競争をしてみるといいかもしれませんね。
⑤ポイント制
1タスク丁寧に終わったら2ポイント、1タスク終わったら1ポイント等、モチベーションを上げる最終手段としてポイント制をご検討ください。積みあがる喜びから行動がかわることもあります。
しかし、①~④でモチベーションアップが理想的ですね。
長々と記しましたが、中学受験はどのご家庭も下記のプロセスをたどっていることと思います。
授業→家庭学習→テスト
どんな良い授業・どんな素晴らしいテストテクニックを持ち合わせていても、家庭学習の質が高まらなければ、成績にはつながりません。
そして、この家庭学習が効果的に進められるかどうかはそれを行う本人の「モチベーション」がなによりも重要です。
より詳しくご覧になりたい方は、1月9日(祝)までHPトップページ上で著書の「書籍無料キャンペーン」を実施しています。
ぜひ、ご一読ください。