かしこい個別指導の使い方
こんばんは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
最近、コンサルティングを行っているご家庭から、過去問を解いているときの様子を撮影いただいたものを動画で送っていただくということを行っています。
1問に時間をかけすぎていないか、解く順番は正しいか、余った時間の使い方は適切か等…
受験において偏差値通りの合否結果にならないことは往々にしてあります。
私の母校でも1次試験に落ちたけど、難易度が上がる2次試験には合格したという同級生も数多くいました。
その学校に向けた細部の対策がわずかな1点、2点の積み上げとなり、合否を分けます。
解いているときの様子の分析までしっかりと行っていきましょう。
さて、本日はかしこい個別指導の使い方を記したいと思います。
私共はコンサルティングやコーチングで成績を上げることを優先しメインサービスに据えており、その延長線に家庭教師サービスを展開しております。
家庭教師の案件を多数引き受けてまいりましたが、この使い方次第で成績の上がる・上がらないが決まるとある程度公式化できてきたので、記したいと思います。
~成績の上がる個別指導の使い方~
①家庭教師・個別指導任せにしない
成績の上がる使い方は指示を具体化することです。
本日は「95ページの2番の問題を図を用いて説明してあげてください」や「国語の読解の線の引き方が適切かどうかを見て、選択肢の切り方や釣り方を指導してください」など…
まれに、「この単元全体をお願いします」という指示をいただくことがありますが、よくよく指導してみると基本的な概念はしっかりと頭に入っていたなどと、指示が抽象的だと時間が無駄になってしまう場合があります。
プロですとその辺の目利きを素早く判断できますが、学生講師や経験の浅い講師ですとそのあたりの引き出しが少ないために本当に必要なことを教わっている時間が少なくなってしまいます。
オーダーは具体的に。これが一番大切な要素です。
②可能ならば、1対1で。
私は中学受験、大学受験ともに1対1の指導と1対2の指導双方を経験しました。
80分授業で1対2の場合、指導を受けられる時間は40分となります。
これでもよいとは思いますが、最も重要な点は「解いているときの時間、他の生徒の指導に時間を注がれている」という点です。
成績の上がらない原因は、単元の根本的理解という場合もありますが、解いているときのプロセスに課題があることの方が多いです。
計算に無駄はないか、聞かれていることを導き出すために無駄な立式をしていないか、図を書いて解いているか等…
冒頭の過去問でも記しましたが、この解いているときの様子がいわば本番のテストや入試に姿・形として出てきてしまうわけです。
1対2の指導だと、この解いているときの様子を講師が把握することができません。
ですから、可能であれば1対1の指導をお勧めいたします。
③終了報告を具体的に受けているか
個別での指導を受けると、終了報告レポートもしくは口頭での報告があるかと思います。
そこで聞かなければならないポイントは、何に課題を抱えていて、それを解決するために次の1週間は何を行うべきかです。
終了報告が「今日は56ページから58ページまで行いました。よく出来ていました。」で終わっているようであれば、より詳細な報告を求めましょう。
これ以上あげるときりがないので、本日はここで打ち止めにします。
中学受験は親の受験であるとよく言われます。
そういわれる所以は、子の学習環境のマネジメントが一番大切な仕事だからです。
小学生ではどうしても面白い先生、楽しい授業が判断軸として優先されてしまいます。
これももちろん重要なのですが、どちらかというと集団授業でその要素が必要かもしれません。
しかし、個別指導はなんといっても「得点化」することが最も重要です。楽しい授業、面白い先生が点数につながるとは限りません。
この目利き力が親御さんが大切にしなければならないポイントでしょう。
上記3点がご参考になれば幸いです。
しかし、まずはお子さんのモチベーションと正しい学習計画・勉強法があって初めて、家庭教師や個別指導の効果が高まります。ここに着手していきましょう。