国語の点数を伸ばすためには…
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
昨日3月10日をもって、この世に生を受けて32年となりました。
32歳という年は「現状に満足せず、新たなことに挑戦する」「目の前のご家庭に真摯に向き合う」この2つをテーマに1日1日を大切に、1歩1歩歩みを進めていきたいと思います。
早速、4月からの新サービス導入の本格検討を行っています。「質問したいんだけど勇気が出せない」「並ぶ時間がもったいない」を解決するサービスとなります。こちらも決まりましたら、本ブログにて発信していきます。
そして、本日は東日本大震災から12年。一周りしました。
12年前の今日は塾のアルバイトに向かうバスを待っているときに、その時を迎えました。
突き上げるような振動と悲鳴、外に飛び出して鎮まることを祈る人々の様子など、今でも鮮明に覚えています。
塾に到着しても停電、結局徒歩で帰宅となりました。
12年前が学生であったことを考えると、本当にめまぐるしい一周りであったなと痛感するとともに、この一周りという歳月を迎えた今もなお、当時の記憶がフラッシュバックする方・悲しみが癒えない方が大勢いると思うと胸が苦しくなります。
改めて、被災された方のご冥福を心よりお祈りするとともに、まだ平穏を取り戻すことができない方に1日でも早く、笑顔あふれる毎日が戻ってくることを心より祈念しております。
さて、本日と明日は四谷生・早稲アカ生において、新学年初の効果測定の場である組み分けテストがあります。
組み分けテストの配点を見てもわかるように、算数は200点・国語は150点・理社は100点と、やはり基軸は算数・国語に据えられています。しかしながら、勉強をした結果の即効性という意味では理社が高いので、どうしても勉強の量が理社>国となりがちです。
しかし、これではいけません。国語という科目が他の科目と決定的に異なるのは、文章中に答えが必ず隠されている科目であるという点です。算数・理科・社会は解法や知識を知らなければ解けない問題がほとんどです。ところが、国語は語彙力や漢字という分野を除き、答えは頭の中ではなく文章中に必ずあります。
つまり、日ごろの家庭学習でどれだけ読解を密度濃くできたかどうかがすべてを決めるのです。
付け焼刃の勉強では点数化することはできません。
では、テストで得点化するために必要な家庭学習とはどのようなものなのでしょうか。
①速読力
②精読力
③設問を解くテクニック
④時間つきトレーニング
この4つに大別されると考えます。時間無制限のテストであれば、正直どれも必要ありません。なぜなら、ゆっくりと理解できるまで本文を読み込み、1問1問をじっくりと永遠に考えていればよいからです。
しかし、国語という科目が曲者なのは「時間」との戦いという要素をはらんでいる点です。
これは日ごろの家庭学習の中で、トレーニングを積んでいくしかありません。
タカベルの学習コンサルティングではどのご家庭にも、1題を4日分けにする勉強+1題演習形式と、5日間で2題をこなす学習を実施していただいています。
具体的には、
1日目…音読+意味調べ
2日目…音読+線引き
3日目…音読+小見出し付け
4日目…音読+設問
5日目…22分テスト形式
この勉強法を行っていただいている理由がまさしく、前述の①~④を鍛えるということです。
毎日同じ文章の音読を行うことにより、読むスピードを向上させていきます。
→日ごとに負荷をかけています。
線引きを行うことにより、長い文章の中で特に注目しなければいけないポイントを意識させます。
→正しい箇所(問題作成者が聞きたいところ)に線をひけていれば、そこだけを設問の手掛かりにしていけばよいので、時間短縮が図れます。
小見出し付けや場面要約を行うことにより、気持ちの変化と段落間のつながりを意識させます。
→どこに何が書いてあるかを意識させることにより、抜き出し問題を闇雲に探すことがなくなります。
設問をじっくりと取り組むことにより、言い過ぎの選択肢は排除などの勘所をつかむことができます。
→しっかりと精読をし、文章の内容や構造がしっかりと頭に入っている最終日に設問を解くというのがポイントです。
ここまで行い、22分で問題を解くという感覚を慣らすために、演習形式で別の問題を解きます。
上記一連の作業を1か月実行し、すべて写メで送っていただき、添削を行ったコーチングのご家庭はすぐに結果につながりました。
コンサルティングを行う前の無料面談でお話を伺っていると、1週間の読解学習は行っていないというご家庭やいきなり演習形式で行い、直しをして終了というご家庭が太宗です。
しかし、これでは1回読んだことのある文章は出ない国語の得点化を図ることができません。
そして、国語は理社よりも配点が高いという事実を見過ごしてはいけません。
当然、入試でも理社より配点が高いことに加え、算数と同じ配点設定の学校がほとんどです。
春休みからでもぜひ取り組んでみましょう。