教材と勉強法の重要性
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
6年生はGW特訓と組み分けテスト、5年生以下は組み分けテストと、GW中もお忙しい日々をお過ごしのことかと思います。
さて、本日は6年生を中心に教材と勉強法の重要性について記したいと思います。
特定の科目の宿題をしっかりとこなしているにも関わらず、成績の上がる兆しがない場合、それは扱っている教材と勉強法に課題があるケースがほとんどです。
例えば、算数の食塩水の原理・原則の理解がおぼつかない状態で6年生の教材を解いたとしても、分かっていること前提での教材なので、成績にはつながりません。6年生は5年生とは異なり、毎週が新出の単元ではありません。毎週がすでに習ったことを1段階引き上げる教材設定になっています。苦手な科目で塾の週テストのための勉強になってしまうと、単元の理解がおぼつかないまま次の単元に移行してしまうことになります。
同様のことが国語でも置き換えられます。読み方(塊を意識して読むことや線の引き方)や語彙力が定まっていない状態で、6年生の読解問題を行ったとしてもそれは単に無意味な時間を過ごしていることに他なりません。
5年の後半頃から文章題材が一段と抽象性を増し、語彙レベルも難解なものになってきます。わずかな差で答えを決めなければならない選択問題や少し離れているところに答えがある抜き出し問題など、設問のレベルも5年上期と比べると格段に増してきます。
そうなってくると6年生の問題も言わずもがな。宿題に出されている設問を解くだけの作業では成績にはまったく寄与してきません。
私共が過去担当させていただいたご家庭の国語の偏差値ごとの課題感を定めた目安が下記の通りです。(Y偏差におけるあくまでも見解です)
40以下…集中力・音読練習・語彙力
45以下…語彙力・精読力(線引き・塊の意識づけ)
50以下…速読力
55以下…問題慣れ
60以下…記述力
50以下の成績ゾーンは問題を解くことの前段階に課題があると考えています。
したがって、毎週出される難解な教材の宿題の設問を解いていてもそれは根本的な解決にはつながってきません。
今ある課題は何で、それに対してどのようなアプローチを行っていけばよいのか。
これを見誤らないようにすることが6年夏までは特に重要となります。
GWの組み分けを健康診断と位置づけ、結果を踏まえた戦略の見直しを図っていきましょう。