高学年男子の反抗期vs中学受験
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
不安定な天気が梅雨の到来を予感させます。。。
梅雨の季節は子どもたちも満足に外遊びが行えず、ストレスがたまりやすい時期。
私も遊びたい盛りの年頃は、この梅雨の季節を憎んだものでした。
激化する中学受験のために忙しい毎日を過ごしていると、モチベーションの落ちる気持ちも十分理解できます。
さて、本日はモチベーション面に関連する事柄として、高学年男子の反抗期に対する接し方について記したいと思います。
日ごろご苦労されているだろう男子の扱いについて、同じ男子としてアドバイスになりましたら、幸甚です。
まず、反抗期は決して悪いことではありません。
みなさんも親御さんと口をきかなかった時期も多少はあったことでしょう。
反抗期は誰もが通る「成長の過程」と捉えることがまずは大切です。
逆にこの反抗期がない方が怖いくらいです。これがないと、溜まった鬱憤が「いつ」「どう」爆発するか分かりません。
身長や足が大きくなるのと同じ現象位に構えておくことが肝要です。
次に、男心をくすぐるという視点も重要です。
大変言い方が悪いですが、女子とは異なり、男子はそうはいってもまだ単純です。
男子は勝ち負けが大好きな生き物。
教員時代にクラスでゲームやレクを行う時の、男子の勝敗への異様な執着はある種印象に残っています(笑)
以上のように、まずは反抗期は順調に成長している過程であること。男子は勝負が大好きであること。
この視点をもつことが重要です。
では、下記に中学受験に臨む高学年男子への効果的な接し方について、下記にポイントをまとめます。
✅勉強に乗り気がしてなさそうなら、競争に誘う
朝、勉強をしてくれない。計算などの基礎学習を適当にやる。。。
そんな時は、親御さんが競争相手になってあげましょう。
「計算対決しようぜ」「正解数の多かった方が勝ちね」「今日はスピード勝負しよう」…
✅1日の様子に毎日点数付けをしてあげる
男子は数字に強い生き物。また、数字に敏感な生き物。
ストレートに1日の最後に点数を伝えてあげましょう。
最初は甘めに。コメントは良かったことだけを伝える。
「今日は50点。社会一生懸命覚えていたね。残り50点はどうすればとれるだろうね。」だけでよいです。
反抗期にマイナス言葉は火に油を注ぐようなもの。
子どもながらに、「勉強しなければいけない」とは思っているものの、それが一歩踏み出せない状況。
そうした葛藤をしているときに、「勉強しなさい」と言われる。
もう私が中学生・高校生の頃であれば、間違いなく3日はしませんね(笑)
男子は数字や勝ち負けに敏感である特性と反抗期であるというフェーズを踏まえ、点数と良かったところだけをフィードバック。
カレンダーに点数を書いておき、1週間の合計点が前週の合計点を上回ればあんたの勝ちだよ。と、一言添えましょう。
✅父親にレスキューを求める
男子の扱いに困ったときには父親の出番かもしれません。
といっても、勉強の面倒を見るとか、怒ってもらうとかではありません。
単純に諭し、話を聞いてもらう役割に徹してもらいます。
そんな時にご自身の子どものときのエピソードでお願いできるとよいかもしれませんね。
仕事の話をされても子どもはピンときませんので、自身の受験のお話や部活でのお話。
目標に向かって頑張った、得られた達成感は最高だったというエピソードであれば最高です。
そして、息子さんの悩みを聞いてもらう役割もお任せしましょう。
くれぐれも「何をしなさい」というコンサルスタイルではなく、「何かあったか?」というコーチングスタイルで(笑)
以上、長くなりましたが高学年男子の接し方について記しました。
タカベルが過去3年間で受け持った生徒は6年9月~はエンジンがかかった印象なので、今は辛抱のときなのかもしれません。
過去問が始まってくると、自分の不足点がダイレクトにわかるので、危機感からやるようなります。
塾のライバルも目の色が変わってきますからね。
私共も現在籍中の6年生のご家庭からスポットコーチングの依頼が多く寄せられるようになりました。
悩んでいる・苦しんでいるのはみな共通なので、粘り強く対応していきましょう。
中学受験はお子さんだけでなく、親御さんが諦めてしまったら、試合終了です。