今年も過去問シーズン到来
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
長きにわたった夏期講習、大変お疲れさまでした。
早速、その効果測定の場である組み分けテスト、首都圏模試、SO、合不合が来月初頭から中旬に続々と開催されます。
ここで思うような結果が出ないと落ち込む気持ちは大変よく理解できますが、特に6年生は周りも勉強量を多く積みあげてきているので、致し方ありません。
その時に、親御さんが平常心でいることがこの先の戦いにおいては最も重要です。
一番不安なのは戦っているお子さん本人であるという視点、5か月後に自信とやりきった感を胸に試験会場に座らせるという視点。この視点をもって、第4コーナーを伴走してあげましょう。毎年記していますが、親御さんのメンタルマネジメントがここからの成否を左右すると言っても過言ではありません。
さて、これら模試の結果を踏まえ、受験校ラインナップ第一案がかたまり、いよいよ過去問シーズンへと突入します。
タカベルでも分析班を入れ、今年から過去問分析サービスを展開してまいります。
余談ですが、年末年始までノンストップで活動を行うためこの夏休みは人生至上最もリフレッシュを行いました。
この過去問は受験業界に身を置く方々で様々な意見があることは承知しております。
「1回出た問題だから、2度と出ない」という意見。
「その学校で出た問題だから、とことんやりこむべき」という意見。
どれも傾聴に値するご意見であると思います。
私どもタカベルは、この過去問トレーニングを「その学校の求める人物像に近づくためのトレーニング」と位置付けています。
平たく言うと、「どれだけその学校が求めていることを知ることができるか」ということです。
私の母校で言えば、一見国語の記述が書けなければいけないというところに目が行きがちですが、国語の合格者平均点と受験者平均点に大きな乖離はないので、実は算数が合否を分ける科目であるということが伺えます。
また、女子学院さんや慶應中等部さんなどの学校はスピード勝負、白百合さんや鴎友さんなどの学校は理系科目でも表現力を求めてくるなど。
学校が求めてくる能力は何で、何の科目が特に合否を決定づける科目なのか。
これをじっくりと見定め、それに向かってトレーニングしていくこと。
モチベーションとともに、この作業が残り5か月は大変重要な要素となります。
なので、過去問は各学校の時間配分や頻出範囲が言えるようになるくらいやりこむことが重要と考えています。
最後に過去問学習において、オススメの勉強法の一端をお示しいたします。
①間違い直しノートを学校ごとに作成する。
→問題も貼りましょう。
②課題を書かせる。
→大問1で失点してしまった。全体的な時間配分を間違えた。電気と抵抗の単元は太刀打ちできるレベルにない等…
③課題に対する解決策を書かせる。
→大問1で失点しないために、余白の使い方に気をつける。物語22分以上解かない。電気と抵抗はシリーズで解きなおす等…
④次の過去問学習の直前に前回の課題を見てから、解く。
→必ず③の振り返りを行ってから、着手しましょう。
過去問学習は就職活動でいうところの「企業研究」と「自己分析」に非常に近しいものがあると感じています。
入社したい企業を徹底的に研究し、今の自分のパーソナリティーと照らし合わせる。
もちろん、そこに合う合わないがあるから、ミスマッチもおきます。
過去問を解く中でも、求めてくる人物像(問題傾向)に合わないということも多々あるでしょう。
そうした時に大切なことは素早く判断をすること。学校を差し替えるのか、そのまま挑むのか。
こうした判断も含め、9月以降は親御さんの双肩にかかっていると言っても過言ではありません。