過去問を行う上の心構え
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
タカベル在籍中のご家庭でも過去問がスタートし、昼夜その分析に明け暮れています。
本日はこれから残り4か月の過去問学習での心構えをまとめておきます。
①満点を目指す戦い方・家庭学習はやめましょう。
多くの学校で合格最低点は6~7割に設定されています。
これは裏を返せば、3~4割は落としてもよいということです。
この視点にたてば、例えば苦手分野は(1)までで打ち止めにし、得意分野は全部解く。
余った時間は自信がない問題の見直しに充てる。
こうした満点ではなく、合格のための戦術を取っていきましょう。
満点を目指す戦い方をすると、すべてを解こうとします。苦手分野を一生懸命考えていても、点数と時間を失うだけです。
意中の学校で毎年出る速さの単元が苦手。でも毎年(1)は取れる。
のであれば、得意分野をさらに強化したり、他の科目に家庭学習の時間を回すほうが吉の場合もあります。
残り4か月、最適な学習を模索していきましょう。
②配点の高い問題はしっかりと対策をとる。
当然、配点の高い問題に時間をかけることがコスパ的には良いわけです。
例えば、昨今増えてきつつある自由記述問題。
いわゆる「あなたの体験談を交えて、書きなさい。」問題ですね。
これは配点が高い問題となります。
昨今の大学入試制度改訂に伴い、思考力・表現力が一層重視されるようになりました。
また、この問題を出してくる意図としては、受験生の人となりを知りたいという点もあります。
面接を課さない学校にとっては、ペーパーだけでは人物を探ることはできません。
こうした問題は私共はある意味で「サービス問題」であると位置づけています。読解力が多少秀でていなくても、自己開示をするだけで得点がもらえる。そして、何よりも書き方に型がある。加えて、配点が高い。
こういう類の問題は模範解答を読んでも通用しないので、積極的に添削を受けにいきましょう。私共は面接の想定問答集のみならず、自由記述の予想題材を受験生にお配りしております。
③理社を国語で解く学校なのか、否か。
理科・社会の問題でその学校の求めている人物像がある程度読み取れます。
知識を多く知っている子を欲しいと思っている学校は、知識や言葉を多く聞いてきます。
ロジックだった子を欲しいと思っている学校は、グラフや表の読み取り問題を多く聞いてきます。
受験以外の知識を知っている子(興味関心の幅が広い子)を欲しいと思っている学校は、日本の伝統行事や料理を置く配置などのテキスト外の知識や時事問題を多く聞いていきます。
しかし、読解力を理科や社会で聞いてくる学校も増えています。
長文のリード文を読ませ、その中に問題を解く上でのヒントを仕込んでいる。これは読解力で対応をさせようというタイプの問題です。
知識を多く聞いてくる学校にはまずない傾向です。なぜなら問題数が多く、処理能力を求めてくる学校の場合はリード文をいちいち読んでいたら、時間がとてもではないが足りないからです。
その学校を攻略する上で、何を意識して勉強していかなければならないのか。
それは学校によってさまざまなわけです。これが偏差値では測れない逆転が起きる要因なのです。
残り4か月となりました。
家庭学習も過去問も時間配分が肝です。
頑張りましょう。私共にも追い込みの時期がやってまいりました。
※本年度は既存のご家庭へのサービス維持の観点から、募集を停止いたしました。2024年2月~はプランによって予約を開始しております。無料面談フォームよりお申込みいただけます。