ご家庭でもできるテスト分析(テスト前編)
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
初めての合不合判定テストお疲れさまでした。
ダイレクトに合格確率〇%と出されてしまうので、一喜一憂しがちですが、大切なことはテスト後の動きです。
水曜日の夕方に採点済み解答用紙・正答率・成績表がアップされることでしょう。
さて、ご家庭が注目すべきは、「成績表」ではなく、「問題用紙と解答用紙」です。
下記に私が面談で実践しているテスト分析のやり方をお示しいたします。
①本番前に、ご家庭もしくはお子さんに誤っていると思った選択肢は消してくることを指南。(国・理・社)
②本番前に、必ず途中式は残してくることを指南。(算)
③本番前に、必ず読解で重要だと思う箇所に線を引いてくることを指南。(国)※子どもによるので、説明は割愛します。
この3つを本番前に行っていただいている意図をご説明いたします。
まず、①。
これは、「真の理解」を計測するためであります。
例えば、国語の読解。
アが正解。
イが正解に近いダミー選択肢。
ウとエは的外れな選択肢。
イを選んで間違えたのか、ウとエを選んで間違えたのかでは、それを改善するためのアプローチが全く異なってきます。
イを選んで間違えたのであれば、要旨は捉えられているが、語彙力不足が想定されます。
ウとエを選んで間違えたのであれば、要旨をつかむトレーニングが不足しているのかもしれません。
もしくはブランクであった場合、読むスピードや時間配分がまずいのかもしれません。
このように、同じ間違いでもどの選択肢を選んで間違えたのかによって、今後の学習計画は大きく変わってくるわけです。
次に、②。
途中式と筆算を残してくる。
これも①に近いアプローチです。
筆算を省略しての計算ミスなのか。
筆算は書いての計算ミスなのか。
これだけでも大きく性質は異なります。
筆算を省略しての計算ミスの場合は、日ごろから省略している可能性が高いため、これが改善ポイントになります。
一方、筆算をしていたのに計算ミスをしていた場合、そもそもの計算力に課題があるという話になります。
もう少し踏み込みます。
例えば、場合の数の問題。
1・2・3・4・5の5枚のカードから3の倍数になる3ケタの数字を作りなさいという問題。
(1・2・3)→6通り
(1・3・5)→6通り
(2・3・4)→6通り
(3・4・5)→6通り
と解いていればよいのですが、
(1・2・3)
(2・1・3)
とダブりを書き出してしまうケースや、
(2・3・4)
(3・4・5)
(1・2・3)
など書き洩らしてしまうケースなど。
ダブりを書き出した場合は、解法が不十分。
書き洩らすケースは、書き出すときの規則が定まっていない(小さいほうから?大きい方から?)。など…
テスト分析とはここまで行ってのテスト分析であると考えます。
成績表を眺めているだけでは、成績は上がりません。
正答率と自分の答案だけを比較しているだけでは、真の原因を探ることはできません。
であるからこそ、我々は問題用紙の証跡には一番注目をしています。
(続く…)
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