4・5年生向けボリュームゾーンからの脱却ポイント
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
早稲田アカデミーさん通塾中の4・5年生のご家庭を中心に、お問い合わせが増えてまいりました。
受験まで約2~3年ある中でのコンタクトはできることも多く、大変助かります。
6年生のこの時期に○○の偏差値帯を目指すために、逆算して今必要なことを取捨選択できるからであります。
私共は創業3年間で幅広い成績層に応じたスケジューリングやお悩みに対する対応を行ってきました。
そこで、成績上位層に共通するポイントをまとめ、ボリュームゾーン脱却のヒントになるのではないかという観点から、本記事を記させていただきます。(少なくとも私共が対応したケースなので、これが全てでないことはご了承ください)
①新出単元の算数の理解度をより早く高め、そこで作った貯金で扱う問題のレベルを高める。
売買損益につるかめ算が絡む。これは練習問題レベルで求められる単元です。
しかし、基本問題までの習得に時間を要した場合、このレベル感の問題に触れることはできません。
その時点で大きな差になります。
早い段階で予習を含めて理解度を高め、よりハイレベルの問題にチャレンジすることがボリュームゾーン脱却の鍵です。
特に四谷系列生の算数は200点満点のため、圧倒的な差になります。
②国語の精読トレーニングを積む。1日15分程度でよい。
次に差になるのが読解。理社の差は大して大きなものにはなりません。(特に4~5年生の現時点では)
150点を占める国語で大崩れを起こさないことがポイント。(サピ生は国語の比重が特に重い)
そのためには、重要箇所への線引き(物語なら心情が隠されている情景描写・表情・行動)や文を塊でとらえるトレーニング(説明文なら意味段落、物語文なら場面ごと)、可能なら要約を毎日15分程度で行っていくことがじわじわと効いてきます。
5年生の後半からは文章の抽象度が増すだけでなく、古めの小説も題材になってきます。
「フィーリングで解く」が通用しなくなるフェーズが訪れますから、今のうちからのトレーニングは重要となります。
③理科をなんとなく分かるで済まさない。
算数と同様、新出単元の初動で貯金を作りたいところです。
理科が重要なのは根本理解。
地軸が太陽の方向にお辞儀をしている絵が夏至の日の地球の絵。
地球は反時計回りに公転するから、Bが夏至なら、Cが秋分の日。
Bが夏至、Cが秋分と丸暗記するのではなく、なぜその答えになるのかを突き詰めていきましょう。
そのために、図鑑や実験動画は必要不可欠のアイテムです。
④社会は因果関係を抑える
理科と社会は、このような成績分布となります。
知識のインプットが不十分→A
因果関係のインプットが不十分→B
記述や表の読み取り・実験問題が苦手→C
すべてできる→S
つまり、ボリュームゾーンからの脱却の第1歩は因果関係に注目することです。
京葉工業地帯は海沿い。原油がタンカーで送られてくるので、石油化学工業がさかん。
一方、関東内陸は内陸部なので、化学はさかんでない。
差がつくのは内容把握の選択肢。暗記だけでは差が付けられないので、因果関係までこだわった勉強が重要となります。
⑤間違えた問題の直しをSAPIX方式で。
SAPIXが秀逸なのは忘却曲線を意識したカリキュラム編成。
KTTは2週間前の学習からの出題で、マンスリーに出題される基礎トレは1か月前にやったものからの出題となります。
これを家庭学習にも応用し、1週間前に間違えた問題の直しをスケジュールに落とし込むなどを行うと、定着が深まります。
上位層はこのスケジューリングを実践しているケースが多く、これができるのは①や③など、その週の新出単元の消化が早いからです。
人間はどうしても忘れる生き物です。3日前のご飯は覚えていないのと同じで、触れていない期間が長ければ長いほどどんどん抜けていきます。3日連続でカレーを食べていたら、3日前の食事はすぐ思い出せます。
⑥朝の使い方
今まで見てきた上位層は朝の時間の使い方で差をつけています。
8時間睡眠、8時間学校、4時間通塾はある種、皆平等です。
ということは、残り4時間で差をつけているのです。
過去の強者生徒は朝に基礎トレ・漢字・言葉ナビ・コアプラ×2・年表・語彙・魔法技8点セットを行っていました。(6年生でしたが…)
基礎学習を朝終わらせるので、帰宅後の時間が応用に進むことができます。
まとめますと、激化する中学受験において成績を上げるためには、「勉強法」「スケジュール」「時間の使い方」この3つが大きなカギと言えそうです。
そのような観点から、私たちはコンサルティング・朝コーチング・夜コーチング・集団授業・家庭教師とボリュームゾーンからの脱却を目指したメニューを多数用意をさせていただいております。