4・5年生組み分けで点を取る学習計画(第3回)
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
6年生の合不合・組み分け・SO・首都圏模試のフィードバックも終わり、コンサルティングのテスト分析は4・5年生の組み分け面談に移りました。
前記事までで4・5年生組分けで点を取るために、
✅算数の先取り学習
✅前回範囲の単元内容を学習計画に落とし込む
この2つについて記しました。
今回は第3回。
✅知識系科目の効果的な学習計画
これについて記したいと思います。
以前、知識系の学習の目安をこのように記しました。
・言葉を知っている(京葉工業地域)→A
・言葉の意味を掴んでいる(千葉県海沿いの工業地域)→B
・因果関係を掴んでいる(臨海部だから、海外から原油を輸入しやすく、化学が盛ん)→C
・グラフや数字を読み取れる(化学が40%台になっているのが京葉工業地域のグラフ)→S
上記のように、私共は理解度とクラスの相関関係を上記のように概ね定義づけています。
これを教材や勉強内容に落とし込むと下記の通りになります。
・言葉を知っている(京葉工業地域)→A
課題:要点チェックやまとめてみようの穴埋めだけで終わっている。
今回の5年組み分けテストの社会。単純に言葉を答えさせる問題は45%~50%の配点。
平均点は60点ということを考えると、要点チェックやまとめてみようの穴埋めだけではクラスアップは望めません。
B段階の言葉の意味を適切にとらえることが必要になります。
平均を切ったお子さんは、要点チェックやまとめてみようで答えた言葉の意味を口頭試問することが次なる処方箋となります。
・言葉の意味を掴んでいる(京葉工業地域は千葉県海沿いの工業地域)→B
課題:なぜそうなるのかという視点が足りない。
言葉も知っていて、言葉の意味もつかんでいる。この段階のお子さんはC段階に上げる努力をするフェーズです。
今回で言うならば、「円高・円安」の問題。
円高が円の価値が高い状態というところまでは理解できている。
しかし、輸入に有利なのか輸出に有利なのかという角度で問われると答えられなくなる。
これは要点チェックやまとめてみようでは対応ができないので、演問練習問題の選択肢問題をじっくりと取り組む。合っていた・間違っていただけではなく、答えにならない選択肢はどこが間違えているのかを深掘る。これが処方箋になります。
・因果関係を掴んでいる(臨海部だから、海外から原油を輸入しやすく、化学が盛ん)→C
課題:数字に弱い
言葉もこたえられ、意味も分かっている。そして、因果関係もつかめている。
最後の仕上げは、「数字」にこだわることです。
今回の組み分けテストでいうと、旅客・貨物・公害・輸入品目のグラフ問題がそれに該当します。
これも理想はエピソード記憶に基づいて教えてあげることが有効です。
「自分がよく乗る乗り物の順番に並べてごらん」→自動車・鉄道・飛行機・船(旅客輸送の順番)
単純に順位や数字を暗記するのではなく、身近な題材に落とし込んで教えてあげると長期記憶にもつながってきます。
まとめますと、組み分けの知識系科目で点を取るためには、
①言葉を答えられる→A(要点チェック・まとめてみよう)
②言葉の意味を答えられる→B(要点チェック・まとめてみようの口頭試問)
③因果関係をとらえる→C(予習シリーズの反復音読・練習問題の選択肢深堀り)
④数字に注目→D(予習シリーズのグラフを漏らさず点検し、エピソード記憶で)
お子さんの今回のクラスより1段階上の勉強を重視していきましょう。
第4回につづく…