6年生でギアを上げなければならないフェーズ
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
創業4期目にして初めて、YouTubeにて情報発信を行っていくことを決定いたしました。今まで文面でお伝えしていたことや3期卒業生を送り出してきて感じていることを今度は言葉で発信をしてまいりたいと思います。
昨日、鈴木と初の撮影を行い、そのうち公開となりますので、こちらも温かく見守って頂けますと幸いです。
さて、本日は6年生でギアを上げなければならないフェーズについて記したいと思います。
塾によっては6年生で今月3回もテストが行われるなど、6月はテスト月でありますが、まだまだ根詰めてやるフェーズではありません。
アルバイト時代のこと。
大変教育熱心なご家庭に育ったお子さんで、1年生から通塾。成績的にも御三家が狙える水準でした。
しかし、6年生10月に受験自体をドロップアウト。
当時は家庭学習の様子まで覗ける立場でなかったので想像の域を出ませんが、今思い返すとギアを上げるタイミングの見誤りと親御さんの接し方がまずかったのだろうと今になって、思います。
折角、多くのことを犠牲にしてまで行ってきた中学受験で合格・不合格のフィードバックがあるならまだしも、結果を手にすることなく、受験を終えるということは本当に悲しい話であると思います。体調不良のケースもまた然りですが、、
私がこの業を営んでいる1つのきっかけがこのエピソードなのです。
私達大人もそうですが、人間だから体調が悪いときもあれば、家庭の状況で仕事に影響が出ることもあります。
子どもとて同様です。
学校で嫌なことがあった。両親が自分の事で喧嘩をしている。。。
心がブレない子などいません。
つまり、ずっとずっと頑張り続けられる子なんて、ほとんどいないのです。それこそ、人が人たる所以です。
であるからこそ、親御さんの役割は気持ちよく学習を送れるような環境作りのサポートと、言葉がけを含めたメンタルケアが重要です。
冒頭記したように3つのテストがある塾もありますが、全てに向けて全力でやろうとすると、この先息切れを起こします。
ギアを上げなければならないフェーズはその先にやってきます。
私達は8月と10月を特に重視しています。
8月は最後の基礎固めかつ最後のまとまった時間の取れる期間。
しかし、夏は重要と言いますが、意外と子どものモチベーションは上がりません。子どもにとっての残り半年は大人の時間軸よりもはるかに長く、8月はテストもない時期。そして、長い時間拘束のある講習で子どもたちは「勉強した気になっている」ケースも少なくありません。
ところが、9月末から通塾が増え、過去問学習がスタートであることを考えれば、8月末までに基礎固めをしておかなければ、後期で苦手を克服する時間はとれません。
であるからこそ、8月は超重要期間と位置付け、コーチングでも意識的に発破をかけるようにしています。
また、10月も大変モチベーションが下降しやすい時期です。
10月は過去問に着手をしている時期。
過去問は最初のうちは点数が取れません。
当然です。傾向も時間配分も分からない状態で解くからです。
そうなると、「夏あれほど頑張ったのに意中の学校に入れない」というマインドになり、モチベーションが落ち気味になりやすい時期です(なので、タカベルでは過去問を解く学校の順番を大変重視しています)
このように、この先にモチベーションやギアを上げていかなければならない局面が訪れます。
そこで1ギア2ギアあげるために、今月は出た結果に対して寛容な姿勢かつ夏の目標設定を行わせることが重要であるという視点を持って接してみてください。
受験はリーグ戦ではありませんから、今の成績が重要なのではなく、2月から逆算した対応が重要であると捉えています。