6月30日のテストの位置づけ
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
3週間にわたるテスト分析面談が終わり、ようやく私も小休止となりました。
来たる次のテストに向けて、1週間英気を養いたいと思います。
さて、明日は6年生テストのオンパレードです。
四谷の合不合、日能研の志望校判定テスト、サピックスの組み分けテスト、、、
本日はこれらテストの位置づけについて、記していきたいと思います。
日ごろコーチングで接している子どもたちには、下記のようなお話をしています。
「今回は偏差値や合格率が重要なのではない。でも、とにかく非常に重要なテストである。それは、夏休みの学習の方向性が定まるテストだから。」
これを2週間くらい前から、繰り返し説明をしています。
どういうメカニズムなのか。
私が最も数字にこだわるべきテストは9月の模試であると位置づけています。
夏に頑張ったことが9月にそのまま成果になるわけではないのですが、ここが一つの区切りであるからです。
それは、過去問演習がスタートするからです。
タカベルでは9月後半から過去問学習をスタートしてもらっています。
そして、この答案分析を私共は最重要業務であると位置づけています。(そのため今年度の6年生は3月31日で締め切りとさせていただきました)
なぜなら、この過去問のやりこみ具合で偏差値5程度なら簡単にひっくり返せるからです。
2月1日難関校に合格したお子さんでも、1日午後の安全校と位置付けていた学校にご縁がなかった。
こうしたケースも珍しくはありません。
それは単純に過去問のやりこみ具合であると考えています。
お子さんによっては、チョコレートがアメに変わっただけで、別の問題に感じる子もいるくらいです。
上記は大袈裟な例ではありましたが、詩を出す学校。世界地理を多く出す学校。記述が多い学校。途中式を書かせる学校。
学校が10個あれば、傾向は10通りです。
なので、受ける学校に対しては万全の準備をして臨む必要がある。環境が年々厳しくなっている中学受験を乗り切るには必要不可欠な事項です。
その過去問演習を9月末からスタートするのであれば、9月の模試の結果を踏まえ、受験校ラインナップを固める必要があります。
であるからして、9月の模試は数字が重要であると位置づけています。
では、9月の模試である程度の数字を出すには何が重要なのか。
それは、夏休みの頑張りです。
以前のブログでも記しましたが、夏休みは最後のまとまった時間が取れる時期。
そして、9月以降過去問が家庭学習に入ってくる。(解くだけで3時間かかります)
また、通塾日も増える。
9月以降に弱点補強や基礎固めをしている時間は現実的に取れません。(塾にフル参加ならば)
裏を返せば、夏休みに弱点補強や基礎固めをしておかないと、その先の戦略がなし崩し的に遅れてしまいます。
では、夏休みに頑張ると言っても何を頑張るのか。
それを測るのがまさに、6月30日のテストなのです。
自分が何に弱くて、何に強いかが分からなければ、頑張りようがありません。
本気で受けてきて、どんな結果でも出てきた課題を夏休みにつぶす。
その課題を見つけるテストであると子どもたちには説いています。
長くなりましたが、お子さんによっては数字や偏差値を意識させすぎてしまうと、プレッシャーで簡単な問題を取りぼしてしまいます。
簡単な問題を取りこぼすと、本当はできるのに、これも課題なのではと思ってしまい、夏の学習指針を誤ります。
上記言葉がけが参考になりましたら、幸いです。