理科の学習は座学だけでは無理です
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
ベルスクの夏期講習が2日目を迎えました。2日目は5年生が「比例式」「ばねと浮力」と、4年生が「分数の足し算と引き算」を学習しています。
「比例式」は使いこなせると、今後理科のグラフ絡みの問題にも大きく役立ってくる重要な範囲となります。単純に内項の積と外項の積が等しくなる等と公式でおさえるのではなく、原理・原則(比例式の意味)をしっかりとおさえることが使いこなせるようになる秘訣です。この単元は計算ができれば良しでは全くありません。
まずは、比例の表を用いて、片方が2倍・3倍になれば、もう片方も2倍・3倍なるという関係が比例の関係であることを意識させましょう。
単純に片方が増えれば、もう片方が増えるという関係ではないことに気づかせます。
意外と、比例と呼べるものには◯・反比例と呼べるものには△・どちらとも言えないのは✕をつけなさいという問題は、原理・原則の理解度を確認する上で打ってつけの問題です。
次に単位を意識します。
何の単位が2倍・3倍になっているのか。
1kg500円の小麦粉を3kg買った。
いくらですか?
比例なので、kgが3倍になっているから、値段も3倍になる。
1kg500円の小麦粉を2000円分買った。
買ったのは何kgですか?
比例なので、値段が4倍になっているから、重さも4倍になる。
比較する単位はあくまでも同じもの同士を比較する。
ここまでの原理・原則の理解を行ってから、比例式に移るようにしましょう。
一見、比は最初の方の内容が簡単で出来も良いので油断しがちですが、これを曖昧な理解にしていると、後々響いてきます。
じっくりと原理・原則をマスターすることを目標に頑張りましょう。
さて、理科につながるという冒頭に関連して、本日は理科のオススメハイブリット副教材をご紹介します。
まず、理科という科目は子どもにとって馴染のない(実生活ではお目にかかれない)領域がほとんどです。
人体・天体・化学変化・てこ…
はっきり言えば、知らなくても生きていけてしまうので、子どもにとっては未知の領域なのです。
そんな時に必須のアイテムが「画像×動画×実験」のハイブリット副教材。
画像は「なるほど理科図録」
動画は「NHK for school」
実験は「理科実験教室」
この3つを家庭学習のアイテムにすることで、理解度が深まってきます。
やはり映像や実体験に勝る教材はありません。
昨今の理科実験教室は月1回で、過去に中学受験の入試問題になった実験を行ってくれる教室もあるので、勉強が行き詰ったときの息抜きとしても有効です。
昨今の中学受験は算数と国語と同じ時間を理科にもかけなければならないほど、実験考察系の問題も増えてきました。
この夏休み、実験教室や図鑑を用い、理科克服の第一歩を踏み出しましょう。