中学受験「個別最適化」を考える②
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
さて、前回から複数回にわたり、中学受験「個別最適化」を考えています。
私共は8月8日に法人設立を行いましたが、一番の想いである「後悔しないために、個別最適化」という理念を皆さんに広げていきたいからであります。
第2回は科目の優先順位について。
昨今の中学受験を過ごすご家庭はあれもこれもとまさにお腹いっぱいの状態に陥っています。
これを改善するために、私共は学年・成績を踏まえて、1日のタスクの優先順位をつけて、ご提案をしています。
前回の宿題号でも記しましたが、算数偏差値60国語偏差値40のお子さんと、算数偏差値40国語偏差値60のお子さんが同じ宿題・同じ優先順位で良いわけがないからです。
しかし、何が何でも算数が重要という情報が出回り、まずは算数をやらせようとするケースも少なくありません。
誤解のないように記すと、算数が重要であることに全く異論はありません。
ところが、入試の配点は算数も国語も同様。
2科目受験の場合、算数がいくら得意でも国語がかなり足を引っ張るようでは、事実上諦めなければなりません。
したがって、算数偏差値60国語偏差値40のお子さんが取るべき戦略は、算数の応用問題を優先順位1位にもってくるのではなく、国語の読解に対する家庭学習を1日15分でも行うことの方が喫緊の課題なわけです。(算数1科目受験の場合は、ご放念ください。)
もちろん得意なことを極めるという視点を否定しているわけではありません。どんどんと取り組むべきでしょう。しかし、全てのタスクが終わった後のご褒美的な位置づけにしておかなければ、成績アップに寄与する度合いは下がりますということです。
なぜなら、シンプルに偏差値60の科目を上げるよりも、40の科目を上げる方が簡単だからです。
1日のタスクを行う順番にまで拘る。
やや暑苦しい提案ですが、これも「個別最適化」につながると信じ、今日もコンサルティング・コーチングに邁進してまいります。