5年組み分け雑感
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
我々のサービスではここからさらに踏み込み、問題用紙と解答用紙の分析を行い、お子さんの苦手分野・時間配分・課題のあぶり出しを行っています。
算数
おさえたい問題
・大問1すべて
・大問2の1~7
・大問3
・大問4
・大問5
・大問6
・大問7の1
差がつくのは大問2の6と8、大問4の2、大問5の2、大問6か。
大問2の6は弁償型つるかめ算の考え方。なぜ、鉛筆とボールペンの値段で割り返すのかは要復習。
大問2の8の相似の3つの比は差がつく。まずは相似を見つけられるかがポイント。
大問3は三角形ACDが平行四辺形の半分に注目。
大問4は永遠に差が28歳であることがわかれば難しくない。
大問5の2ははじめて整数でなくなることに注目。しかし、この程度の数字なら、ごり押しでもいけた子も多いのでは、、、
大問6は苦手な子が多いので、大きく差がつきそう。
全体の重さ÷1個あたりの重さ=個数になることは、比でも変わらない。
この感覚に慣れたい。
大問7はAD:DBが3:1になることに気が付けないと万事休す。
いよいよ中学受験の領域らしくなってきた組み分け。比を使いこなすことと相似をみつけられないとかなり苦しいテスト。次回にも数問は問われることと、入試に大切な領域なので、新出単元と復習単元をバランスよく織り交ぜたい。
社会
大問1 文化
大問2 通史
大問3 旧石器~弥生
初回の歴史のテストにしては、かなり難しい印象。
下記の点を網羅しないと高得点は望めない構成になっている。
・流れ
・漢字
・年表
・史料
・都道府県
・文化
・何時代に何が起こったか、何時代に何の書物や宗教が興ったか
・中国の王朝と日本の時代のリンク
これはかなり大変なテスト。
他の科目の負担も重いので、毎週は漢字を捨て、新出時代と1週前の時代の音読・用語確認・用語の意味を抑え、組み分け前の1週間で漢字を詰め込むのが得策。
音読を行うときに、都道府県の情報と史料がでてきたら、注目。
3週目くらいから、時代と出来事がごちゃごちゃになるので、口頭ランダムテストなどでこの出来事は何時代?などを確認できるとベター。
理科
・大問1 必答
・大問2 普通
・大問3 やや易
・大問4 普通
・大問5 やや難
大問3のYとZ、大問4の問5と6、大問5の6~8以外はおさえたい。
大問2の光合成のグラフ問題は6年の模試でも過去に多く出題されているパターン。
問1の3はだまされない。呼吸ででんぷんを消費していることに気を付ける。
陽樹は「さくら待つナラ栗ごはん」
今回の化学大問3はサービス問題。少なくとも問4の(1)までは落としてはいけない。
(2)のXは比例式でときたい。が、グラフの傾きが変化したタイミングが中和点であることを見抜く必要がある。10:X=20:2.4といきたい。
塩酸と水ナトの中和比率が3:2であることがわかれば、Zも終了。
大問5の滑車は問5までおさえたい。
問3は適当におもりの重さを150グラムなどと置くと解きやすい。
算数もそうだが、どのように解くかのイメージが難しいお子さんは数字を適当に決めると活路を見いだせる。
あと、まれに時計回りの力と反時計回りの力がイメージできない子がいるので、具体物を用いて理解をさせておかないと、後々苦しむ。
理科の基本は、「図鑑・動画・実験」の3本セットで。5年まではこのセットが重要。
国語
物語文が解きやすく、論説文が解きづらかった印象。
まず、言葉関係の勉強はことわざや慣用句の意味を例文作成等を交えて、使える言葉にしたい。また、テキストで「青菜に□」と聞かれていたら、「□に塩」と答えられるかをやってみるなど、逆向きの勉強を実施したい。
漢字は日頃間違いの多いものはテストでも聞かれると思った方がよい。「垂」「専門」「収拾」などが今回の例。
物語文は「自分を出すと嫌われるという恐怖感から、自分をさらけ出せない」女子の悩みを意識しながら読み進められたかがポイント。男子は少しきつかったか。
主人公以外の心情を聞かれている場合は、主人公以外の「セリフ」に注目。
主人公の心情を聞かれている場合は、心の声や心情が表れている行動や表情の箇所に着目をしたい。
論説文は少し題材が難しかった印象。
四谷によくある問1や問5みたく、穴埋め形式の抜き出し問題は確実におさえたい。
意味段落を意識し、どのあたりに答えがあるかをあたりをつけるのがセオリーにはなるが、
苦手なお子さんはキーワードありきで得点をもぎ取るのも手。問1であれば、「推測」をキーワードにして探すのもよし、問5は「具体的数値情報」をキーワードにするのもよし。
5年下は抽象度が増すので、苦手なお子さんは学年を下げるか、別教材で読解の学習作法を身につけるのが吉。