5年生で成績低迷に苦しんでいるご家庭へ
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
今回は、5年生になり、3月の最初のテストで4年生と比較して成績が落ちてしまったというご家庭に対して、コメントを記していきたいと思います。
まず、5年生になって成績が落ちてしまう要因について、述べていきます。
①算数の単元の抽象度が増した。割合や約数などをはじめとし、図形の分野も移動を伴うようになり、イメージがしづらくなった。
②国語の論説文では意味段落や対比関係をつかむ題材、物語文では情景描写が入ってきて、フィーリングでは解けなくなってきた。
③理科と社会は単純に4年生対比で記憶しなければならない量が増えたとともに、力学や社会のグラフをはじめ、記憶だけでは点がとれなくなってきた。
これらが主な要因として挙げられます。
では、このような要因に対して、どのように対処しなければならないのでしょうか。
①算数の抽象度が増した教材に対する処方箋は、とにかく「手を動かす」ことです。
四谷の割合系単元(食塩水や売買損益も含む)であれば線分図やビーカー図や面積図をしっかりと書く。売買損益ではどんな問題でも仕入れ値・定価・売値・利益の情報を記載。
サピックスの旅人算であれば、情景図をしっかりと書く。(距離や速さや時間の情報を書き込む)このような情報整理能力が大切になります。また、図形の移動では言わずもがな、軌跡をしっかりと描く。4年生と5年生の学習の違いはこのような抽象性が増した単元に対して、具体をもって処理することです。
実を言うと、集団授業では解き方などの解説はしっかりと教えてくれるのですが、こうした手を動かすところの指導は個別対応で行う必要があるので、限界があります。このようなところに注目して、家庭学習を進めていきましょう。
②国語の課題としては、まずは家庭学習の中で意味段落への小見出し付けや物語文であれば要約をしっかりと行っていくことが重要です。
6年生の回でも記載しましたが、国語は一朝一夕では伸びません。問題作成者がどのような視点で作っているのかを意識することも重要です。4年生までであれば、説明文の形式段落の要旨や物語文の心情など、ある種単純な問題構成に終始していましたが、5年生からは意識しなければならないポイントが増えます。
そして、やはり語彙力の強化も見逃せません。先日のサピックスの復習テストを見ても、「まげを結う」や「鼻をくすぐる」や「しのび泣く」など、明らかに難度が増しました。算数がまだまだ重要な局面なので、後回しになりがちではありますが、差がつくポイントのため、少しずつ進めていきましょう。
③理科・社会の課題としては、理科の点のとりどころをしっかりと固めていくことが重要です。
今回の予習シリーズ系ですと、8回は厳しい単元かもしれませんね。ここで理解しておかないとと思うかもしれませんが、また夏休みで復習する機会もあるのと、毎週毎週の算数が大変ヘビーなので、生物分野や地学分野をしっかりと行うことでメリハリをつけて進めていきたいところです。
社会の学習は最近の組み分けテストは単純に知識だけでは得点がしづらくなっているので、音読をする中で「グラフ」が表れてくるところやワンポイントチェックなど小さく書かれてあるところはしっかりとおさえるなど、細部にこだわった勉強をしていけるとよいかと思います。
長くなりましたが、5年生の学習が最も大変ということと、算数の学習が大切であるということです。
6年生と同様、とにかく学習計画が肝なので、しっかりと計画を立てて、乗り切っていきましょう。
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