だから、自己肯定感は大切(前編)
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
本日は久しぶりに私の体験談も交えつつ、執筆をしたいと思います。
私は3月生まれ。クラスに1人いる整理整頓ができず、毎回怒られている。そんな子でした。
その異質性は中学でも引きずり、柔道の授業でもクラスで1人帯が締められられない、剣道の授業でもクラスで1人胴がつけられない。落武者と呼ばれたことも数知れず。。。
そんな子が難解な中学受験を乗り切れた、、、いや、乗り切れたとは口が裂けても言えません。
そもそも、私は「○○中学」に入りたいという動機が皆無でした。本当に皆無でした。
「あのような先輩になりたい」「だから、勉強したい」こんな想いは全くと言っていいほど、ありませんでした。
こんな状態の子が送る中学受験ですから、それはそれは壮絶でした。。。
4年生から地域塾に行き、5年生からサピックスへ転塾。
周りが10を聞いて8理解できるところも、2~3しか理解できず。
理解していたふりをしていたことも数知れず、少しでも自分をよく見せようと、カンニングの経験も片手の指では数えきれないほどです。
そんな幼い小学生が難解な授業を乗り切れるはずはなく、毎日のタスクをこなすために親は必死に教えました。兄も動員、当時大学生の兄の同級生も動員し、必死に私の中学受験をサポートしてくれました。
しかし、当人の私はどこ吹く風。親から「内申が取れるような子ではない」と言われていましたので、幼いながらに「公立に行ってはダメなんだな」。その程度でした。
毎日怒られ、時には点数が悪くて立たされ、そんな毎日で自己肯定感をとにかく失う毎日でした。
正直、中学受験でうまくいった局面を思い出すのが難しいくらいです。
そんな状態の私でも、親は期待をかけるもの。
直前までの第一志望は早稲田実業。
しかし、過去問をやらせてみたら、まるでダメ。
10月に母校芝中学に母は舵をきり、サピックスをやめ、家庭教師を3人つけました。
その時も、「芝に行きたい」という当人の意思は皆無。
本番も手ごたえ0。全く受かるイメージがわきませんでした。
それでも、ご縁をいただき、なんとか合格をいただきました。
これが今に通ずる、私の本当に本当に大きな経験なのですが、それは入学後の後日談で次号に執筆いたします。
なにが言いたいか、
お子さんの中学受験伴走生活を送る保護者の方は、「とにかく高みを目指そう」「少しでもよい学習環境を」という想いで日々、お子さんの伴走にあたっていると思います。
しかし、声高に訴えたいのは、「入る学校が重要なのではなく、入ってどうなるか。」
これこそが、私は中学受験をやらせることの意義だと思います。
そして、この理念を常に忘れることなく、日々の業務に邁進していきたいと改めて思う、今日この頃です。
(次回に続く…)