成績を下げる行動10選
こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
中学受験は小学生が行うからこその難しさがあります。まだ自制がなかなか効かないのと、発達段階によっても差が生まれることもまた事実。しかし、やるべきタスクと難易度は年々増す一方。そこで、成績の下がる行動をご紹介することで、現在の伸び悩みの原因として役立てられればと思います。
✅ 朝に何もやらない
学校に行っている時間が8時間、通塾3時間、睡眠時間8時間の計19時間はみんな平等の時間です。つまり、残りの5時間で何を行うかで差が生まれるのが中学受験。特に朝の時間は貴重。ここで基礎学習を行わずに行くと、1日の予定がなし崩しとなります。
✅ 市販の副教材だけが増える一方
6年生で弱点をピンポイント補強するための教材であれば問題ないのですが、よいと思う教材を手当たり次第漁り、1冊が完璧になっていない状態で次に次にやらせても永遠に成績は伸びません。まずは塾の教材を信じて、それを基軸に。できるようになってから次に進みましょう。成績の上がる秘訣は1冊をボロボロになるまでこなすことです。
✅ 解きっぱなし、やりっぱなし
宿題を解いただけ、やっただけでは成績は上がりません。直しをしないのは論外ですが、直しの仕方にも工夫が必要。なぜなら、人間はすぐに忘れる生き物だからです。それを忘れないようにするために、アウトプット型の直しを行うことや1週間の中で間違えた問題専門日を設けるなど、解きっぱなし・やりっぱなしは避けるようにしましょう。
✅ ながら勉強
動画を見ながら、音楽を聴きながら、歌を歌いながら、、、
ながら勉強のジャンルは枚挙に暇がありませんが、私の実体験上でも、ながら勉強で集中できたためしはありません。高校生の時でもです。マルチタスクがまだできない小学生ならばなおさら。メリハリが重要です。
✅ 休憩がやたら長い
練習でできないことは本番でできるようになりません。本番のテストでも科目と科目の間に30分インターバルがあれば、50分やって30分休憩でもよいのですが、本番はそれを許してくれません。子どもはチャイムで動くことに慣れているので、タイマーなどを休憩時間管理に使用できるとよいかなと思います。
✅ 解答の管理が甘い
人間は「低きに流れる」と思っています。この仮説が正しければ、目に見える場所に解答が置いてあるとどうしても手を伸ばしたくなってしまうのが人間の摂理。今の6年生もまさにそうですが、プレッシャーからやってしまうこともあるので、叱るのではなく、遠ざける。これが精神衛生上も吉です。
✅ 夜行性
徹夜で勉強をすること、させることは理論上時間捻出になりますが、翌日への影響という視点が抜けています。翌日塾があるのだとしたら、眠さから身に入っていないかもしれませんし、昼寝に時間がとられてしまっては本末転倒です。おしりの時間は必ず小学生らしい時間を保つようにしましょう。
✅ 理解よりも演習重視
公式を覚えることは重要です。用語を覚えることも重要です。しかし、昨今の中学受験ではそれで点数が取れるテストにはなっていません。公式・用語の「点の知識」を「線の知識」としてリンクできるかどうか。戦いの名前を覚えることは大切ですが、それがどこで起こって、どういうきっかけで、どの出来事の間に来るのか。問題だけ解く勉強はやめましょう。
✅ マイナス言葉
成績の上がる一番の秘訣はお子さんのモチベーション。それ以上でもそれ以下でもないと思います。それを下げてしまうものがマイナス言葉。「なんでこんな点数だったの」「こんな成績ではどこにも行けない」など、、
成績が悪かった時に、答案を隠すお子さんは子どもなりにショックと罪悪感にさいなまれているので、マイナス言葉で「頑張ろう」とは思えません。
✅ 戻る勇気をもてない
目先のテストが大切なのは分かりますが、本来の目的は2月1日にお子さんが笑うことかと思います。
重要な視点は、中学受験は全員が同じゴールテープではないということ。
長期的には志望校のレベル感と本人の現状の立ち位置によって、スタート地点もゴール地点も子どもによって全く違う戦いをしています。
そこで大切なのは無理にカリキュラムに追いつくのではなく、一旦立ち止まるないしは戻る勇気。語彙力も身についていなく、フィーリングで選択肢を切っている5年生のお子さんが5年下巻の問題で演習をしても、全く成果は上がりません。時には戻る勇気も必要になります。
まとめ:やや厳しいことを書きましたが、物事ってなんでも「表裏一体」です。
成績を下げる行動を変えていければ、成績の上がる行動につながります。
ご参考になりましたら幸いです。
