5年生転塾・退塾・撤退について
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
毎年5年生の後半はこのあたりの相談がピークに達します。
大半は成績に関する理由です。
しかし、このフェーズになると、一筋縄では成績は上がりません。
再三申し上げてきた通り、今までの積み上げやそれを利用したカリキュラムが組まれているからです。
ここで大切なのは「今」を見るのではなく、「過去」を振り返り、「未来」を歩むという視点です。
そこで、転塾・退塾・撤退についての考え方について記しておきたいと思います。
✅ 一番はお子さんの意思を大切に
お子さんが転塾したくないと言っているのに、成績を理由に親御さん主導で検討するのは考え物です。中学受験を戦うのも中学に通うのもお子さんです。
「未来」を見るという視点では、お子さんの意思を無視するのは厳禁です。
大切なのは、「過去」を振り返ること。過去の単元を復習するとか、今のペースを落とすとか、できることはたくさんあります。
✅ 次はカリキュラム
これは「未来」を見る視点になります。塾から塾の転塾で考えなければならないのは習っていないところを転塾先では学習済みというケース。先ほど申し上げたように、5年の後半のフェーズに入ると、既習事項の積み上げが必要となります。転塾するタイミングを誤ると、積み上げがない状態で新たにカリキュラムに乗らなければならないことになるので、より厳しさを増します。夏休み明け、学年替わりなど、切りのよいタイミングで実行することと転塾先のカリキュラムは要確認です。
✅ 撤退は心の傷に
まれに親御さん主導での撤退ケースもあります。中学受験を親の意思でやらせ、中学受験を親の意思でやめさせる。これは「過去」にも「未来」にもよい選択とは言えません。ポジショントークと誤解されないようにいうと、お子さん意思の撤退は問題ございません。今頑張りたいことは人それぞれです。
しかし、親御さん主導のケースは、子どもの過去の頑張りを否定し、子どもの未来に向けて自己肯定感を下げてしまう。大切なことは受験における目先の結果よりも、一生ものの自信やあきらめないという姿勢です。
まとめ:今は苦しいと思います。しかし、卒業生の保護者の方に「中学受験で一番しんどかったのはいつですか?」と質問をすると、半分は5年生の後半だったと仰ります。
「過去」の積み上げと「今」のキツさがふってかかり、「未来」を絶望するからだと思います。
しかし、「過去」は変えられませんが、「未来」は変えられます。そして、それは「今」なにをするかがそれを決めます。お子さんの意思を大切に、踏ん張りましょう。正念場です。
※中立的な立場から、セカンドオピニオンとして無料相談可能です。お気軽にお申し込みください。
