中学受験コンサルティング タカベル

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2023年11月の記事:ブログ

来年度のメニューについて

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

過去問学習が始まり、2か月が経過しました。

ちょうど9月~入試本番まで折り返し地点に差し掛かったかと思います。

 

タカベルも全てのご家庭で10~15回分終了しました。

 

模試では取れるのに合格最低点になかなか達しない…

うちの子にはこの学校は向いていないのではなかろうか…

 

過去問を解くと、そのハードルの高さについつい弱気になってしまいがちですが、まだ2か月半の期間を残しています。

あきらめるにはまだまだ早いです。

 

そもそも模試が取れるのは、長くその塾に在籍しているがために傾向や捨て問の見極めが知らず知らずのうちに身についてしまっている側面があるからであります。

 

この流れを過去問にもつなげていくことが重要です。

 

ただし、闇雲に何の戦略もなしに行っていては進歩がありません。

苦手単元をつぶすだけでは過去問は取れるようにはなりません。

 

私共は面談の中で、お子さんの今までの得意分野・不得意分野を踏まえて、「この単元は(1)までに留めておきましょう」という提案や「各大問ごとの時間配分」、「解く順番」などをお話しています。

 

これを机の前に貼って過去問学習に取り組むのか、取り組まないのかでは大違いです。

 

このようなことを言ったら身も蓋もありませんが、過去問で一度出た問題がその学校でそのまま聞かれることは稀です。

 

過去問学習で重要なことは、

 

・毎年の傾向をつかみ、残りの期間の学習計画を策定すること。

・合格最低点から逆算して、どの単元は深追いをする必要はないのか見極めること。

・トータルの時間配分やどこから着手していくか、どの問題は捨てるのかを考えること。

 

これを体にしみこませるために過去問学習は極めて重要であると考えています。

 

入試は1点に泣き、笑う世界です。

 

言い換えれば、たった1問がとれたかどうかで決まる世界です。

 

そこには当然、落としてはいけない問題を落としてしまったという側面も含まれます。

 

特に男の子にありがちですが、難問を解けるまで深追いをしてしまったがために、落としてはいけない前半部で失点してしまった。

 

これはものすごく残念である一方、戦略ミスとも言えます。

 

残りの期間、各学校の戦術をまとめておき、机の前に貼って意識しながら取り組んでいきましょう。

 

さて、来年度2月~のメニューを12月9日の夕刻に公開いたします。

 

すでに曜日が限られているプランもあります。

ご興味のあるプランがありましたら、11月30日(木)までが第二次優先申し込み期間となりますため、お気軽にお問い合わせください。

 

2023年11月18日 11:50

5年生のご家庭へ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

リセマムさんの「Editors’choice 2023」を先日受賞させていただき、お問い合わせを多く頂戴するようになりました。

特に5年生からのお問い合わせが多いように感じます。

 

そこで、今回は成績不振に苦しむ5年生のご家庭に向けたテーマでブログを執筆させていただきます。

 

現在、このような負のスパイラルに陥ってはいませんでしょうか。

 

学習が難しくなる→それをカバーするために、量を増やす→それでも成績が上がらない→本人のモチベーションが下がる→喧嘩が増える→転塾などを検討

 

このような循環になることは5年生の後半にありがちなことです。

5年生の後半がある意味で中学受験における高い高い第一関門といってもよいでしょう。

 

そこで、あえてお伝えをします。

 

「この段階において、成績は簡単には上がりません。現状維持だけでも難しいことです。」

 

実は、この視点を持つことが5年の後半においては重要なのです。

 

下記に簡単に成績が上がらない外的要因をお示しいたします。

 

①5年夏までの既習内容を応用した単元が集中するから。

 

「比」が学習のメインになってきます。

比は最も抽象的単元で、小学生が使いこなせるようになるには一朝一夕にはいきません。

それも、割合と絡めてきたり、速さと絡めてきたり、図形と絡めてきたりと、既習事項と連結させた内容になってきますため、当然ながら既習事項の理解がおぼついていない場合は、その時点でハンデとなるわけです。

 

②成績下位層が抜けているため。

 

5年の夏から後半がもっとも転塾の多い時期となります。転塾は成績上位層ではなく、成績下位層が中心となるため、当たり前ですが全体的に底上げがなされます。この環境下において、大手塾の中で、成績を向上させるだけでも難しいことなのです。

 

③受験まで1年余りある。

 

大人にとっての1年と子どもにとっての1年は大きく違います。

6年生のコーチングで「あと3か月になったね」というと、皆が口をそろえて、「まだ3か月もありますよ~」と口にします。

このことからも、大人の時間軸と子どもの時間軸は大きく異なることが分かります。

それが5年生ならばなおさら。まだまだ遊びたい盛り。誘惑も多い昨今のプラットフォーム。

モチベーションが出ないことも理解ができます。

 

重要なことは、これら外的要因があることで、「成績は簡単に上がるものではない」と親御さんが胸にとどめていくことです。

 

しかし、やはり我が子。成績が上がらないとついつい、感情的に動いてしまう気持ちも一定程度は理解できます。

 

ところが、感情的にぶつかっても、行う当人に問題意識がなければ、どこ吹く風。

 

そして、感情的な判断は怖いもので、その先にまで影響を及ぼします。

 

成績が下がった→無理やりやらせる→勉強が嫌になる→中学受験撤退

 

中学受験をやる・やらないことについては、私共はどちらでもよいという立場ですが、「一度やると決めたものをやめる」ということは今後の長い人生においてもそれは大きなマイナスであると考えます。ましてや、「一度やると決めたものをやめさせる」ということはもっとマイナスです。

 

そこで重要な視点は「お子さんとの対話」です。

 

毎日のように降ってくる新出単元や毎週のようにやってくるテストに追われる忙しい毎日を過ごしていたら、なかなか対話の機会も取れないことかと思います。

 

こうした負のスパイラルから脱却するポイントの一丁目一番地は「対話」です。

 

まずは、お子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。お子さんもお子さんで辛いはずです。

 

そして、どうしていきたいのかを同じ目線で考えてあげましょう。

 

「環境を変えたいのか、今の環境でやりきりたいのか。」

「中学受験はやりたいのか、そうでないのか。」

 

そして、環境を変えずに中学受験をやりきりたいと言った場合。

 

6年生になって理解できとかなければいけない内容だけに絞って、無理のない範囲で学習を進めていきましょう。

 

どうしても目先の成績から逆算して考えると、あれもこれもという視点になりがちです。

 

しかし、「この子がこの先やると決めた受験をやりきらせるためには」という点から逆算して考えれば、学習計画の緩和から着手すべきでしょう。

 

すべては「後悔しない中学受験を」

 

5年生の今の時期はどちらにも転ぶ分水嶺のため、一筆記させていただきました。

2023年11月11日 12:30

過去問実施時のチェックポイント

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

気が付けば、11月。入試本番まで2桁の日数となりました。

早いですね…

 

1年前にコーチングで話していた頃と比べ、6年生は本当にしっかりとしてきました。

「お休みはいりません、余暇も勉強します。」「苦手分野を補強するための教材を教えてください。」

「自由記述の課題もしっかりやります。」「この記述がなぜ4点引かれるのか教えてください」など…

 

1年前はお休みと余暇の交渉に明け暮れていましたが、逞しいものです。

大人の1年と子どもの1年は本当に違うのだなあと思わせられるとともに、私自身もそんな6年生たちから日々刺激をもらっています。

 

さて、過去問学習も中盤に差し掛かってきた頃かと思います。

 

解いたら直しを行うことは言わずもがなですが、意外と見落としがちな振り返りポイントを下記にまとめておきます。

過去問学習の参考になりましたら、幸いです。

 

①時間配分は適切か。

 

 

解かせているときの様子もたまには観察するようにしましょう。

特に国語では、お子さんが解いているときの時間配分への意識を注視してください。

片方の読解に時間を使いすぎてはいないか。

抜き出し問題を探すのに時間をとられてはいないか等…

 

元来の実力であれば合格点をとれるのに、時間配分を誤ったために大失点したということは往々にしてあります。

 

②解く順番を意識しているか。

 

私は中学受験~入社してからの試験に至るまで、苦手単元は後回しにするということを徹底して行ってきました。

こんなことを言ったら身も蓋もありませんが、苦手なものは苦手あるいは嫌いなまま本番を迎えることが多いです。

最後まで中受の立体図形や高校の物理計算、FPだと不動産関連は好きになれませんでした。

 

時間配分とも関連しますが、解く順番(あるいは後回しにする単元)をあらかじめ約束事として決めておくと、得意な単元に時間を回せることができ、過去問演習の最適解を得ることができます。

 

③記述や漢字の採点は心を鬼にして。

 

入試は1点の中に何人もいる世界です。きっと、漢字の誤字脱字で涙を呑んできた先輩たちも少なくないでしょう。

とにかく性格が悪いと思われても良いくらい、厳しくシビアに採点をしていきましょう。

これは本番で涙しないための練習だと思ってください。

記述の中で漢字で書けるものをひらがなで書いていないか、字数指定は8割(字数指定のないものも回答欄の8割)を埋めることができているか。

自信を付けさせるために甘くすることも手なのかもしれませんが、それは虚像です。

本番でどうかという視点で行っていきましょう。

 

④単元丸ごと副教材で。

 

その学校で毎年狙われ、毎年得点できていない単元。

その学校でしか出ない主題形式があり、得点できていない場合。

 

この2つは副教材を用いて、丸ごと復習が必要な単元となります。

レベルや単元によってどの副教材が良いかはまちまちなので、詳しくは記しませんが、その学校が求める人物像に近づいていく以上、その学校で毎年狙われる単元や独自の出題形式に対応を打つ練習は必要不可欠です。

 

⑤最後に

 

④が必要な場合、塾の講座受講については慎重に検討しましょう。

そして、一喜一憂し、時の感情に任せて大きな判断を下すことはやめましょう。

 

全受験生に幸あれ。

2023年11月03日 15:47